本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
見えざる帝国との戦いが終わった10年後のif要素のある物語です。
十二番隊隊舎中庭
「ふふふ、ついにできた!」
「これは
マユリは額を押さえる。
自身の発明品実験体である十二番隊二十席・
「まあいい。とりあえずその辺にあるものにこの時間風呂敷を被せるとしよう」
その時だった。
ぶあっくしゅんっっっ!!
「ッ!?」
突然の大きなクシャミに驚いたマユリは時間風呂敷を放してしまう。そして運が悪いことに突然の突風に時間風呂敷は遠くの彼方に消えてしまった。
「あ、局長。おはようございます」
マユリを驚かせた犯人、技術開発局に配属された新人隊士・
「ひょ~う~ま~!!」
「ッ!!」
憤怒の表情を浮かべながら睨み付ける上司に臆した新人隊士は背を向けて逃げ出した。
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近くに小川が流れる野原。
「どうですか眠さん、苺花さん。美味しいですか?」
ポカポカと陽気な空の下で、粕人は眠八號と阿散井苺花と共に自身が作った料理を食べていた。
「はい!クズさんの料理は美味しいです!」
「……ふん、悪くない味よ」
満面の笑みでおにぎりを頬張る眠八號にどこか悔しそうな顔でサンドイッチを食べていく苺花。
「そうですか」
そんな二人を見ながら粕人は微笑む。
「クズさんは本当にお母さんみたいです!眠もクズさんみたいなお母さんになりたいです!」
「……はは、ありがとうございます」
「ふ~ん、葛原二十席がお母さんねぇ」
男である自分がお母さんのような存在だと言われ苦笑する粕人に赤い髪の少女はにやつく。
「葛原二十席が女性だったら、どうせ今よりもっとちんちくりんで子ども体型なんでしょうね」
「ははは、そうかもしれませんね」
「……ッ!!」
気にする様子もなく素直に返す粕人に苺花は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。
「眠さんも苺花さんも美人ですからきっと綺麗な女性になるのでしょうね」
「そりゃあそうでしょう!」
苺花はえっへんと胸を張る。
「私も眠ちゃんもボンキュボンな体型になって世の男という男を魅了するんですから!」
「ははは、それは楽しみですね」
屈託のない笑顔で粕人が言った、そのときだった。風で飛んできた、子ども二人が覆いかぶるには十分な大きさの時計模様の風呂敷が眠八號と苺花に覆いかぶさったのは。
「眠さん、苺花さん!……え!?」
粕人は固まった。なぜならそこにいたのは高校生くらいまで成長した眠八號と苺花がいたからだ。
眠八號は前十二番隊副隊長・
(だめだ、笑ったらだめだ!)
粕人は笑いをこらえる。
『ボンキュボンな体型になって世の男という男を魅了するんですから』と豪語した苺花はアルプスの平原のように厚みのない、すらりとした体型だったからだ。
「葛原二十席、何か言いたい事があるのでは?」
「い、いえ。別に!」
こめかみをピクピクと動かしながら尋ねる苺花に粕人は首を横に振る。
「決して『ボンキュボンな体型になって世の男という男を魅了するんですから』と言っておいてアルプスの平原のように平らな胸とかそんなこと思ってませんから……しまった!?」
慌てて口を押さえる粕人。しかしすでに遅かった。目の前には斬魄刀・
「殺せ」
苺花の命令に粕人に襲い掛かる九匹の龍を背に、粕人は握っているだけで相手と戦うことができる
その後九死に一生を得た粕人が技術開発局に戻るとヨボヨボの老人になった兵間義昭がいたのだが、なぜこうなったのかは不明である。