天才・涅マユリの秘密道具   作:筆先文十郎

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この小説はBLEACHの二次創作です。
本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。


新章第二十七話 子どもはどこからくるの?

「マユリ様!子どもはどこからくるの?」

 

 ピキッ

 

 娘である(ネムリ)八號(はちごう)の一言に(くろつち)マユリは凍りつく。

(どうする?どう答える、私!?)

 物質縮小装置を始めとする、凡人には永久に思いつかない発想を思いつきかつそれを実現してしまう天才的な頭脳と実現能力を持つマユリでも即答することが出来なかった。

 思いつかなかったマユリは

「少し待っていろ。すぐにお前が満足する答えを用意しよう」

 と言うと即座に阿近たちを呼び出し緊急会議を開始した。

 

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 1時間後。マユリを含む技術開発局の主要メンバー四人が会議室に集まっていた。

「これより『眠八號に子供はどこからくるのと聞かれたらどう答えるか』の会議を始める」

「議論するほどのことか、これ?」

「いやそうとも言えんぞ」

 鵯州(ひよす)の疑問を技術開発局№2の阿近(あこん)が否定する。

 局長の言葉は眠八號にとっては全て。我々がこの言葉を否定することはできない。もし局長が赤ちゃんはコウノトリが運んで来るって言ってみろ。子作りは地下で行わなくてはならなくなる」

「だからって『お父さんの《放送禁止用語(ピー)》とお母さんの《放送禁止用語(ピー)》に入って《放送禁止用語(ピー)》すると子どもが出来るのよ』って言うのも、ねぇ」

 紅一点の采絵(とるえ)の呟きに阿近と鵯州がドン引きする。

「それ以前に、だ!」

 マユリの言葉に三人の視線がマユリに集まる。

「私は眠八號の親だ!娘の疑問に真剣に答えないなど親など親と言えるのか!?いや言えまい!!」

「「「う~ん……」」」

 本当のことを言うわけにもいわず、マユリの言葉に誤魔化すという選択を失った三人は腕を組んで悩むしかない。

「皆さん、どうかされたんですか?」

 そんな中、マユリ達が会議室にいると聞いた葛原(くずはら)粕人(かすと)がお茶を持って会議室に現れた。

「あぁ、葛原か」

 阿近が詳細を伝えると「なんだ、簡単じゃないですか」と粕人は続ける。

「涅隊長が直接眠さんに伝えるのではなく別の人間が教えればいいじゃないですか」

 

 おぉーーー。

 

 粕人の提案に四人が感嘆の声を漏らす。しかし粕人は後悔することになる。次の一言によって。

「こんな簡単なことに気がつかないなんて皆さん意外とバカなんですね」

 

 ブチッ!!

 

「よし。その任務、クズに任せるとしよう!」

「え?」

 キョトンとする粕人を尻目に阿近が続く。

「そうだな。俺達みたいにこんな簡単なことにも気づかないバカ(・・)と違って葛原なら眠八號が納得する答えを用意しているに違いないからな」

「あ、あの!阿近さん!?」

「そうだな、俺達みたいなバカ(・・)には出来ないから葛原に任せるしかないな」

「ちょ、ちょっと待っ――」

「そうね、私達みたいなバカ(・・)には荷が重い仕事ね」

「そ、そんな!?」

 助けを求められないことを悟った粕人はマユリにすがりつく。

「た、隊長!お慈悲を!どうかお慈悲を!!」

「えぇい!さっさと行かんか!!」

「ウゲェ!?……は、はい!!」

 マユリに蹴り飛ばされ刀を突きつけられた粕人は転がるように会議室を後にした。

 

 

 

 後日。

 采絵の言ったような直接的な説明は避け、かつ誤魔化さない説明を眠八號にした粕人は新人隊士の兵間(ひょうま)義昭(よしあき)に『もう精根尽き果てた。自分の限界を試された』と愚痴をこぼし義昭に『貴方はフランシスコ・ザビエルですか?』と突っ込まれた。

 

 

 

 

 




日本に布教に来たフランシスコ・ザビエルは民衆にこう突っ込まれたそうです。
「なるほど。ではそのありがたい教えを聞いた我々は幸せになれるかもしれないがご先祖様はどうなるのですか?」
キリスト教では洗礼を受けていない者は地獄に堕ちるそうなのでザビエルは『地獄にいる』と教えると
「貴方の信仰する神は無能で無慈悲ではないか。私の先祖くらい救ってくれていいではないか!?」
「ご先祖様が地獄にいるんだったら俺は地獄に行く!」
と言われたそうです。また
「では神様はなぜ悪もこの世に生み出したのですか?」
と聞かれて困窮したそうです。

後日ザビエルは同僚に

『もう精根尽き果てた。自分の限界を試された』

という内容の手紙を同僚に送ったそうです。
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