本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
見えざる帝国との戦いが終わった10年後のif要素のある物語です。
+切り替え式時間望遠鏡というドラ○もんの切り替え式タイ○スコープとよく似た秘密道具で見たIFです。楽しんでいただければ幸いです。
「葛原」
「ハッ!」
二番隊に異動になった元十二番隊第二十席、
「これからお前には裏廷隊の
粕人は受け取った書類を大事そうに抱える。
「この檻理隊副分隊長の僕を呼び出したということは……とても大事な書類なんですね?」
「いや。
なんで
「あの~、鬼塚分隊長。僕って童顔で霊圧もカス同然ですから舐められることは多々ありますよ。しかし仮にも檻理隊の副分隊長ですよ。二番隊の第八席ですよ。そんな僕に重要書類ではない、砕蜂隊長の私用の書類を手渡すだけって。そんなの別の者に任させればいいじゃないですか」
「書類自体は、な」
「……」
含みのある上司の言葉に、粕人の真剣な表情へと変わる。
「葛原、逃隠には気をつけろ」
「……ハッ!」
戸惑いつつも粕人は書類を抱えたまま上司に頭を下げると部屋を後にした。
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逃隠才蔵の部屋
「逃隠分隊長。鬼塚分隊長より書類をお届けに参りました」
「うむ。ご苦労」
粕人から資料を受け取った長髪のクールに整った顔立ちの男、逃隠才蔵はスッと息を吸ってフーと吐いた。
(そりゃあそうだよな……)
静気から書類の内容を聞かされていた粕人は目の前でため息をつく才蔵の気持ちが痛いほど理解出来た。
「……」
目の前の男を観察しながら、粕人は上司のある言葉を思い出していた。
『葛原、逃隠には気をつけろ』
静気の助言に従ってどのような事が起きても対応できるように身構えていた粕人にとって、普通に書類を受け取り書類の内容にため息をつく男の行動は普通過ぎて拍子抜けするものだった。
「それでは逃隠分隊長。自分はこれにて」
分隊長はなぜあのようなことを、という疑問を抱えながら粕人は部屋を後にしようとした。その時だった。
「そうだ、葛原」
「はい、何でしょう?」
振り返る粕人。そして静気が言った忠告の意味を知ることになる。
「君は女性の下着に興味はあるかね?」
「え?」
どんな過酷な任務も平然とこなしそうなイケメン忍者風の男の口から発せられた言葉に、粕人は固まった。
「生脚はいい。とても良いものだ。多くの男は胸に目が行きがちだが健康的な引き締まった脚こそが男が欲情すべき部分だと私は思う。否、そうなのだ!」
「……ッ!?」
クールな表情を崩すことなく力説する男に粕人はドン引きする。しかし男は続ける。
「そしてその先にある下着。あれには素晴らしき力が宿っている。現世で“すかーと”と呼ばれる衣服に包まれ、隠された女性の下着を見た瞬間……私は何故生まれてきたかの意味を知ることができた」
(やばい、この人は本当にやばい!!)
静気の忠告の意味を理解した粕人は慌てて逃げようとする。しかし足が自慢の裏廷隊の頂点に座る逃隠才蔵にとって、瞬歩が使えない粕人を出口にたどり着く前に捕まえることなど朝飯前だった。
「ヒィッ!?」
両肩を掴まれ悲鳴をあげる粕人。
「さぁ、この逃隠才蔵が女性の下着の魅力を存分語ってあげよう」
男はフッとクールなイメージを崩すことなく小さく笑った。
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「鬼塚分隊長。葛原粕人、ただ今戻りました」
「うむ、ご苦労だった」
(どうやらこいつは大丈夫だったみたいだ)
自分に頭を下げた粕人の様子を見て静気は心の中でホッとため息をつく。行かせる前と行かせた後の粕人に何の変化も見られなかったからだ。
今まで才蔵の所へ書類を届けさせた部下は帰った後「ぱ、パンティ……」、「ぶ、ブルマ~」、「ガーターベルト……」と放心した状態で訳の分からないことを漏らしていたからだ。そうなっていない粕人を見て、静気は自分の判断が間違っていなかったことを確信した。
「ところで鬼塚分隊長に一つお聞きしたいことがあります」
そんな静気に真面目な表情で、粕人はこう言った。
「分隊長は今、どんな色の下着を履いていますか?」
筆先文十郎。『シーマ・ガラハウに成り代わった女』のクレア・バートンとか『姉は弟(の心)をオーバーキル』の弟とか色々なオリジナルキャラクターを作ってきましたが、その中でもこの逃隠才蔵はひどすぎる。
ちなみに逃隠才蔵のイメージは上条明峰先生の『SAMURAI DEEPER KYO』に登場する初代猿飛佐助(十二神将、死なずの真達羅)。