本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
死んだはずの男が何事もなかったかのように復活しているのは
この日、男は普通に道を歩いていた。
「はぁ……いいところであったじゃないか、クズ」
「く、涅隊長。どうかされたのですか?」
男が心配そうに声をかける。
男が出会う涅マユリという男は基本(実験と言う名の拷問をしようかを考え)笑っているか怒っているかのどちらかだ。故にこのようにひどく落ち込んでいる姿は見たことがなかったからだ。
「クズ、これをやるよ」
「え?お、っととと!?」
そう言ってマユリがポイッと投げた物を男は何とか落とさずに受け取る。それは吹きかけるタイプの香水だった。怪しい紫色の液体がチャポンと小さく水音を立てる。
「えっと、これは何なのでしょうか。涅隊長……!?」
男は慌てて口を
しかしひどく落ち込んでいるマユリは男の言葉が耳に入っていなかったのか、そのまま続ける。
「それは誘惑香水。よく漫画とかであるだろう。これを吹きかけるとその匂いを
「ま、マジっすか!?」
その言葉に男の妄想が膨らむ。
(じゃあさっそくこれを吹きかけて十番隊の松本副隊長に。……そしてあのおっぱいを枕に。いや厳格な八番隊の伊勢副隊長にメイド服を着させて「い、いらっしゃいませ……ご、ご主人様」って恥じらいを持って言わせようか。あ、四番隊の虎徹副隊長とお医者さんプレイってのも……)
「『じゃあさっそくこれを吹きかけて十番隊の松本副隊長に。……そしてあのおっぱいを枕に。いや厳格な八番隊の伊勢副隊長にメイド服を着させて「い、いらっしゃいませ……ご、ご主人様」って恥じらいを持って言わせようか。あ、四番隊の虎徹副隊長とお医者さんプレイってのも……』と考えている所悪いが、それは死神には一切効果がないよ。クズ」
「だ、だだだ、誰がそんな
自分が考えていることを一言一句間違えずに言い当てられたことに男は顔を真っ赤にし、顔から滝のように汗を流しながら否定する。
男のことなどどうでもいいと思ったのか、マユリは続ける。
「理論上は雌どもを誘惑する効果があるはずなのだが。どうも死神の女どもには効果がなくてね。そこでだ。お前、現世に行ってその誘惑香水を試してみろ。もしかしたら人間だったら効くかもしれない。なあに、もうお前の義骸は用意してあるしこの空間移動扉を使えばすぐに現世に行ける」
「わ、わかりました」
いつもと違う涅マユリに拍子抜けしながら男は空間移動扉のドアノブに手をかける。
(ん?)
ふと男は気がつく。
(涅隊長って何か作ったものを試す時、大抵実験体(主に僕)を試すよなぁ。でもあれだと作ってすぐに隊長自ら使った感じがある……もしかして涅隊長って……)
「あまり私を怒らせるなよ、クズが!」
背中に伝わる
黒崎家のリビング。
『次のニュースです。昨日の昼頃。
「ふ~ん、変な事件だな」
ニュースを見ながら黒崎一護は味噌汁をすすった。