天才・涅マユリの秘密道具   作:筆先文十郎

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この小説はBLEACHの二次創作です。
本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。

皆様のマユリ像が崩れる可能性があります。そうなった場合先にお詫びいたします。


番外編 涅マユリは戦隊に疑問を覚えるようです

黒崎家リビング。

魂葬戦隊(こんそうせんたい)カラクレンジャー!』

日曜日の朝から始まる戦隊物を涅マユリは見ていた。

黒崎(くろさき)一護(いちご)。私は前々から思っていたことがあるのだが」

「って、またアンタは(ひと)の家でテレビ見てるんだよ!」

「そんなことはどうでもいいんだよ!」

奇怪な顔の隊長は問答無用で黙らせる。

「さて話は戻そう。私は戦隊物を見ていていくつか疑問に思ったことがある。例えば変身中から名乗る間、敵は何故戦隊ヒーローに攻撃をしないのだね?仮に変身自体が一秒足らずで出来たとしても名乗る間の時間は攻撃するには十分すぎる。これは怠慢ではないのかね?」

「い、いや……そんなこと言われても。……えっと、まあ……お約束ってやつだからそう気にする必要はないんじゃないじゃないか?」

青年は当たり障りのない答えで返す。

「お約束か。そんな逃げで子どもと向き合う番組を作るとは……情けない限りだな」

そう言って吐き捨てるマユリに青年は「俺が作ってるわけじゃないし」と言いたいのを我慢する。何か言えばさらに何かを言ってくると思ったからだ。

「それに何だ、この動きは!」

マユリは画面を指差す。そこには変身した戦隊ヒーロー達が街を破壊する怪人に向かっていた。

『ハハハッ。無駄だ!カラクレンジャー!!』

『『『『『うわあああぁぁぁっっっ!!』』』』』

戦隊ヒーロー達の攻撃を物ともせず怪人は戦隊ヒーローを一蹴する。

「そう、このシーンだ!せっかく五人いるのに一対一で戦うからこのようにやられてしまう。なぜ数の利を生かして5方向から同時攻撃をするなど連携をしない!!」

『『『『『カラクバズーカ、ファイヤー!!』』』』』

『グワアアアアアアァァァッッッ!!』

そうする間にもカラクレンジャー達は連携式の武器で怪人に致命傷を与える。

「そうだ、このカラクバズーカというのもおかしい!私ならこのカラクバズーカを何十倍の威力を持たせ街一つ吹っ飛ばす威力に改造するのに!」

「いや、街を守るヒーローが街を壊したら意味ないだろ……」

『お、おのれ……このままこのホロウネス様が敗れるとは大間違いだぞ!ホロウエキス!!』

そう言うと怪人はドクロの形をした酒ビンを一気に飲み干し巨大化する。

『ホロウ軍団の怪人はホロウエキスを飲むことで巨大化する。だがそれは自らの命を縮める、まさに最後の手段でもあるのだ』

巨大化する怪人とあわせて(しぶ)い声のナレーションが入る。

『行くぞ、魂葬ロボ!』

リーダーのレッドが通信機で呼びかけると基地から五機のメカが主人公達の元へと出撃する。

「これもだ!ヒーローはこのようにメカを基地から発進させている。このように大規模にロボットが出撃していたら本拠地は丸分かりだ!なぜヒーロー側はカモフラージュをしようとしない!?なぜ怪人側は本拠地を真っ先に襲撃しようとしない!?」

激昂するマユリは止まらない。

「さらに言えば最初からこのような強力な戦力を持っているならば何故最初に出さない!この巨大メカを最初に出しておけば踏み潰すだけで終わっていただろう!?」

(いや、それだとヒーローと怪人との戦うという醍醐味(だいごみ)が……)

そう言おうとしたが言うとめんどくさいと思った青年はそのままスルーする。

『『『『『合体!カラクキング!!』』』』』

五つのメカが合体し、一つの巨大メカに変身する。

『説明しよう。五つのメカが合体したカラクキングは五機バラバラで戦う数十倍のパワーを発揮するのだ!』

渋い声のナレーションにマユリがまたしても噛み付く。

「何故だ!何故合体しただけで数十倍のパワーを発揮するのだ!?それなら最初から合体して出ればいいだけの話じゃないか!!」

「知らねぇよ……」

青年は聞こえない程度の声で呟いた。

そうする間にも巨大化した怪人と巨大メカとの攻防は続けられ、カラクキングのけん制攻撃に巨大化した怪人、ホロウネスがバランスを崩す。

『今だ、トドメだ!』

リーダーの声と共に巨大ロボの剣にエネルギーが蓄積されていく。

『『『『『魂葬一文字斬り!!』』』』』

『ぐ、グワアアアアアアァァァァァァッッッ!!!!――――』

剣を頭上に構えたカラクキングは一気に間合いを詰めてホロウネスめがけて剣を振り下ろした。

頭から股まで斬り落とされ、真っ二つになった巨大怪人は爆発した。

『こうして街の平和は保たれた。しかしまだホロウ軍団は地球侵略を諦めてはいない。戦え、カラクレンジャー!地球の平和は君たちの戦いにかかっている!!』

そう渋い声のナレーションが締めて番組が終わった。

「うぅ、いい作品だ!感動した!!」

「さっきまであんなに難癖つけて最後はそれかよ!!」

涙をハンカチで(ぬぐ)うマユリに最後は一護は突っ込まずにはいられなかった。

 

 

 

 

 




元ネタは魂葬刑事カラクライザーです。

『ホロウ軍団の怪人はホロウエキスを飲むことで巨大化する。だがそれは自らの命を縮める、まさに最後の手段でもあるのだ』
これの元ネタは星獣戦隊ギンガマンで敵がバルバエキスという巨大化するアイテムを飲む時のセリフです。

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