天才・涅マユリの秘密道具   作:筆先文十郎

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この小説はBLEACHの二次創作です。
本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。


第四話 ヘリ蜻蛉(トンボ)

技術開発局で一人の男が十二番隊隊長・(くろつち)マユリの部屋を訪れていた。

「涅隊長。お呼びとのことで参りました」

「おお。クズ、良いタイミングで来るじゃないか」

「あ、いや。俺はクズじゃ……いえ、何もありません」

男は言いかけた言葉を飲み込む。ここで「クズじゃない」と言えば怒りを買うと思ったからだ。そしてまずいタイミングで来てしまった自分の不幸を男は呪った。

「と、ところで涅隊長。今回はどのような世紀の大発明を?」

「世紀の大発明?おぉ、世紀の大発明だとも!」

奇怪な顔の技術開発局局長は大きく目を見開いて男を見る。そして懐から竹とんぼによく似た何かを取り出した。

「見ただけで理解できないクズに、この私がわかりやすく説明してやろう。これはヘリ蜻蛉。体、主に頭頂部に装着すると自由自在に空を飛べる代物だ。使用中も髪は乱れず動作音も軽い。頭頂部に装着して使用しても首を痛める心配もない!」

「え、これってドラ○もんのタ○コプター――」

男は慌てて口を押さえるが、遅かった。何故ならば目が笑っていない笑みを浮かべながらマユリが刀を抜こうとしていたからだ。

()(むし)れ『疋殺(あしそぎ)――」

「い、いいい、いいえ!何でもありません涅隊長!!頭につけるだけで空を飛べるなんて僕ら凡人には永久に思いつかない発想を思いつきかつそれを実現してしまうその発想力と実現能力!!流石は涅隊長です。これぞまさしく最高の人格に最高の頭脳を身につけた唯一無二の死神、涅マユリ!!!」

最悪の事態から逃れるため涙を流しながら賞賛の言葉を贈る男に、マユリは「ほう、少しは言葉を覚えるようになったじゃないか」と満足な笑みを浮かべて刀を元に戻す。

「だがまだ生物ではためしてなくてね。どうだね、今すぐこのヘリ蜻蛉を使ってみる気はないかね?」

「あ、はい。ありがとうございます……」

同じ苦しみならより軽い苦しみを。

口では使ってみるか?と尋ねるマユリだが断れば地獄のような実験という名の拷問がくるのは目に見えている。男は顔で笑って心で泣いてマユリからヘリ蜻蛉を受け取る。

外に出た男はゴクリと喉を鳴らしてヘリ蜻蛉を頭に付ける。

「お、おおぉ、おおおぉぉぉっ!!」

ふと男の身体がふわりと浮き上がったかと思うと見る見るうちに上昇していく。

「おおぉ!スゴイ、僕、僕……空を飛んでるぅ!!……ん?」

男は異変に気づく。先ほどまで勢いよく回っていたヘリ蜻蛉のプロペラが少しずつ回転を落としていたからだ。そして、ぷすぷすぷすっという音と共に回転が止まった。

「……これって、もしかして……アアアアアアァァァァァァッッッッッッ!!!!!!」

男は推定地上8000メートル地点から落下し地面に激突。

ナスカの地上絵を作った男は、即死だった。

男の遺体を見て、マユリはあることに気づいた。

「しまった。稼働時間のことを考えていなかった」

 

 

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