本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
「クズ。これを食え」
マユリは自身がクズと呼ぶ男を自室に呼び出すと、メロンの網目を炎にした謎の果実を目の前に差し出した。
「……
(これって『○NEPIECE』に登場する『メラ○ラの実』だよな)
何となく検討がついていた男だったが「なんだとクズ!これを見てもわからないのか!?」という理不尽な怒りを買うことを覚悟してあえて質問した。
「つべこべ言わずにさっさと食べるんだ!」
有無を言わさず食べさせようとする上司に、男は全てを悟った。目の前の果実は間違いなく『○NEPIECE』に登場する『メ○メラの実』でこれを使って何かを企んでいると。
(何を企んでいるんだこの人は?)
男は考える。
(実は涅隊長はマグマ○の実を食べていて火とマグマ、どちらが強いか試そうとしている?……いや、慎重が服を着たような隊長がそのようなことを僕と言う実験体を使わず食べるはずがない!)
「だったら」
男は自分しか聞こえない大きさの声で続ける。
(焼き芋を作るとか火力発電所に放り込もうと考えている?いや、もし目の前の果実が本当に『○NEPIECE』の『メラメラの○』だったら焼き芋は消し炭になるはず。それに火力発電所にするならむしろ『ゴ○ゴロの実』で直接電気を作った方がいいんじゃないのか?)
「何を考えている!さっさと食べないか!!」
凄まじい剣幕で怒鳴る上司に、男は苦し紛れの言い訳を思いつく。
「く、涅隊長……実は僕、悪魔の実の能力を無効化するナシナシの実を食べた能力者で。それを食べても炎人間にならないんですよ」
「……」
「……」
数秒ともいえる静寂だが男にとっては永遠とも思える時間だった。なぜならば絶対的権力を持つ涅マユリの食えという命令に拒否を示したのだ。何をされてもおかしくなかった。
「それは残念だ」
そういうとマユリはメロンの網目を炎にした謎の果実を机の上に置いた。
「あ、僕。急いで終わらせないといけない仕事があるので。失礼します」
難が逃れた男は適当な理由をつけて部屋から出ようとする。その時扉が開いた。
「マユリ様。昼食をお届けに参りました」
十二番隊副隊長であり男の上司でもある女性、涅ネムだった。ネムの手に持つ皿には大量のサンドイッチがあった。
「クズ。お前はまだ昼ごはんはまだだろう。どうだ、一緒に食べないか?」
「え?」
「何だ。私の誘いを断るのか?クズの分際で!」
「い、いや……そんなことあるわけないじゃないですか!」
あはは、と男は冷汗を流しながら笑ってごまかしながらサンドイッチに手を付ける。
パクッ!
「……ッ!?」
男はあまりのまずさに目を白黒させる。そしてサンドイッチの具を見る。そこには、メロンの網目を炎にした謎の果実が薄切りにされてものが挟まっていた。
「か、身体が!!」
異変はすぐに現れる。男の体温が見る見るうちに上昇。身体の至る所から赤い蒸気が立ち上がる。そして。
ボォォッ!
「ウゥ、ウゥッ!……ウワアアアアアアァァァァァァッッッ!!」
自ら生み出した超高温の熱に体内発火。まるで全身に包帯を巻いた弱肉強食を信条とした某マンガのキャラクターのように、消滅した。
マユリは消し炭となった男の残骸を見下ろす。
「クズの分際で私に火傷を負わせた報いだよ」
そう言ってマユリは前回(『番外編 涅マユリの敗北』の出来事)のことを思い出しながら呟いた。