本編とは違うところが多々あります。
本編と矛盾するところがあるかと思います。
他にもおかしいところはあると思います。
以上のことを了解した上で読んで下さると助かります。
マユリにクズと呼ばれている男が普通に研究所の通路を歩いていた時だった。
「貴様!たかだか道具の分際で私に
「ん?」
偶然マユリの部屋を通りかかった男が上司のただ事ではない声に部屋を覗き込む。
すると一本の緑の棒が男の方に向かってきた。
「うわぁ!?」
男は自分のみを守るため無我夢中でその棒を握った。
「でかしたぞ、クズ」
男は握った物を見る。それは竹馬の先端を馬面にしたような謎の棒だった。
「それは馬と竹を掛け合わせた竹馬棒というものでな。
竹馬棒と男を見比べてマユリはポンッと手を叩く。
「そうだ、クズ。その竹馬棒と一週間ほど暮らしてみろ。貴重な実験データが取れる」
「は?」
突拍子もない上司の提案に男は口をポカンと開ける。
「あ、あの……
男は何も言えなかった。なぜならば目の前の上司が大きく目を見開き刀に手をかけていたからだ。
「何か言ったか?クズ。もしかして私自ら
「い、いい、いやだなぁ……涅隊長。涅隊長が
一ミクロンも頭を下げていないじゃないか!と突っ込みたかった男だったが、この場でそれを指摘すればどうなるかは分かっていた。
男は手の中で暴れる竹馬棒を持って部屋へと帰っていった。
「ふむ」
竹馬棒を持って立ち去る男の後姿を見ながら、マユリは思った。竹馬棒は尖兵計画の代わりとマユリが考えた竹と馬の合成生物だ。戦闘用の
「曲がりなりにもあのクズも強くなっているということか。まぁ、クズがいくら強くなったところでクズには違いないがね」
何を馬鹿馬鹿しいことを考えているのだと自分をなじりながら、マユリは自室へと戻っていった。
「とりあえず……にんじん食うか?」
部屋に帰った男はとりあえず人参を与える。
「ヒヒィン!」
「ま、待て!」
嬉しさのあまり飛び跳ねようとする竹馬棒を男がなだめる。
「やめろ。この狭い部屋で飛び跳ねたら部屋が壊れる」
「ヒヒィン……」
男の言葉に竹馬棒はシューンとなる。
「そうガッカリするな。夜になったら散歩に連れて行ってあげるから」
その言葉に竹馬棒は「ブヒィン!」と喜びの声を漏らした。
「可愛いなぁ、こいつ。ドラ○もんのウマタ○を思い出してしまいそうだけど。可愛いな」
頭を撫でると、竹馬棒は嬉しそうに鳴いた。
その夜。ものすごい速さで走り去る一本足の謎の生物が瀞霊廷で確認された。