私は、祐介君と長野の旅館に来ている。
まだ、部屋にチェックインしたばかりだから、部屋は散らかっている。
今日、多分典道君たちが来るんだ。
私達は、少し早すぎたかな。まだ、10時だし。
今日は、自分の人生かけて典道君に告白するんだから。
そして、今日を私と典道君の最高の日にしてみせるよ。
私は、早く典道君と結ばれたい。
「なずなー、昼飯どこで食べる?」
「どこでもいいよ。美味しいところがいいかな」
「じゃあ、マックとか」
「ふふっ、祐介君ったら。わざわざ長野に行って食べるの?」
「えー、だってそこしか思いつかなくね。なずな、いい店知ってんの?」
「じゃあ、近くにある信州そばの店行く?」
「へえ、そばか。あんま、食べたことないんだよな」
「じゃあ、尚更食べてみるべきだよ。美味しいから」
「ふーん」
祐介君には悪いけど典道君と行きたいなー。気持ちだけどね。
「なずな、お願いがあるんだけど」
「何?」
何だろう、お金貸してとか…。どんなことだろう。
「パンツ見せてよ」
えっ…。嫌だよ。って、私酷いよね。彼氏のお願いを本能的に嫌っちゃった。でも、こういうことまだしたくない。見せるなら典道君がいい。
「まだ、そんな歳じゃないよ、もう少し大人になってから」
「此間もそれ聞いた。なずな、なずなは俺の彼女なんじゃねーの?」
「だからって彼女になんでもしていいってわけじゃないでしょ?」
「いや、そんなに俺のこと嫌い?」
うん、さっきので確実に嫌いになったよ。私も、女の子。そういうことは信頼されている人じゃないと嫌なんだよ…。
「嫌いじゃないよ…」
一応言っとかないと…。
「俺だってなずなのこと大好きなんだ。だから、なずなのこともっと知りたいし、お前の乳だって揉みたいしセックスだってしたいよ」
な、何言ってんの?
祐介君最初はいい男の子かなって思ったのに。
前の良いイメージの祐介君がどんどん死んでいく。
私が見た良い祐介君とは違う。
良い祐介君は爽やかで明るい男の子だった。
こんな、下心丸見えな男の子じゃない。
最悪だよ。
私の初めては好きな人にもらってほしい。
私、ビッチに見えるかもしれないけど処女だよ。
「ダメだよ、祐介君。そんな関係じゃ…」
「なずな、頼む、ヤらせてくれ」
「ダメだよ、絶対ダメ。中学生だよ」
「俺なずなのことが欲しいんだ」
私は、祐介君に押し倒された。
その瞬間、私の唇は奪われた。
「なずな、今から俺と繋がろう」
祐介君は、私を押し倒してこう言った。
もう無理、こんな人大っ嫌い。
誰も同じじゃない。私を下心でしか見てくれない。
私は、胸が嫌悪感でいっぱいになった。
私は、その瞬間祐介君を頬を叩いていた。
パシッと音がする。
「やめて、やめて、嫌よ」
そんなことを言いながら。
祐介君は呆然とする。
それはそうだよね、彼女に自分を拒まれたんだもん。
嫌だよね。
私と祐介君は上手くいかない。
この時、そう確信したんだ。
「なずな、お前俺のこと嫌いだろ」
「嫌いになったよ、こんなことされたんだから」
「俺はなずなが俺のこと好きなのかと思ってた」
「嫌いになるよ、こんな変態嫌。別れたいよ」
「ごめん、なずな。だから俺、気をつけるから。ごめん。なずな大好きだ。だから、別れないでくれ」
ちょっと言いすぎた。
でも、祐介君がこんな人だなんて知らなかった。
今、もし別れたら典道君が疑われるかもしれない。
それだけは避けないと…。
「分かった。もうそういうことしないって約束してくれるんだったら別れないよ」
「約束するよ」
「ふふっ、良かった」
少し、ホッとした。
少しは気まずくなったものの無事、昼食を終えた。
そば自体久しぶりに食べたから美味しかった。
やっぱり、私のチョイスは正しかったね。
ホテルに戻ったんだけど…。
祐介君は売店に行くから私は先に帰ろうと思ったの。
そうしたら、階段の下で典道君達を見た。
話はかけない…。
今話かけたら祐介君が戻ってきちゃう。
典道君たちは241号室なんだ…。
覚えておこう。
私は、342号室だから階段降りればすぐ。
これで、私の想いは結ばれるかもしれない。
嬉しすぎだよ。
というか、興奮してきた。
こんな想い初めて。
こんな想い、典道君に抱くなんて思いもしなかった。
私、入れ込むタイプじゃないとか、小悪魔的だとか、マドンナとか言われてきたけど容姿を抜けば少し性格の悪い女の子だよ。
小学校なんかはビッチとか女の子達に言われて嫌われてたなぁ。
男の子のことだと思うんだけど…。
多分人気だったから。
あ、早くしないと祐介君帰ってくる。
と、私はすぐ部屋に戻る。
私は今日こそ告白するから。
もし、私が今日告白して結ばれたら。