典道君と付き合えた…。
嬉しい。
泣きそう。
私の想いって薄っぺらいかもしれない。
でも、本当に嬉しいの。
半年ぶりに再会して告白して恋人になって駆け落ちする。
私は、今日のためにあったのかもしれない。
それくらい嬉しい。
私って意外と自分の想いに忠実で重い。
本当はね。
男の子をたぶらかすのはお母さんのビッチな血が入ってるわけで、私も普通の女の子。
まあ、男の子をたぶらかせていた理由も典道君を嫉妬させて私に告白してほしかっただからだけど。
典道君はそういうところ鈍感だから。
私が直接体で表現しないとダメみたい。
それは、それで私は嬉しいよ。
典道君と駆け落ちまで、後2時間。
楽しみ。
ガチャ。
扉が開いた。
「悪い、風呂入って直でゲーセン行ってた」
「いいよ、全然」
その方が私にとって都合いい。
でも、私って典道君のことを想うたびに屑になってくなー。
祐介君、私は今からあなたを裏切ります。
自分には別の想い人がいるから。
もう想いには逆らえない。
こんな最低な女でごめん。
祐介君、次はこんなたぶらかす女を好きになっちゃダメだよ。
人生後悔する。
祐介君には絶対運命の相手がいるから。
今はそんなこと言えないけどいずれ言う。
「金曜日8時のドラマでも見るか?」
「サスペンス?」
「そう」
「相棒とか?」
「んまー、ちょい違うな。もう少し重いっていうか。長い」
「怖い?」
「人によって」
「やだなー」
「俺が守ってやるから」
祐介君、ダメだよ。
こんな、女守っちゃ。
典道君だってこの先私が重すぎて苦労するんだから。
「ありがと」
ドラマを見て、1時間。
サスペンスあまり見ないから分からないけどこの人犯人っぽそうだな。
ん…、祐介君寝てる。
後、1時間。
このドラマがちょうど終わる頃に。
私も少し寝よう。
今日の駆け落ちと明日に向けて。
45分後にタイマーかけて。
音小さめだから。
今日、いろんなことがあったからすぐ寝れそう。
ピピッ。
15分前、もう祐介君は完全に寝てる。
私は祐介君に最後の償いとして布団をかけて、行く準備。
バックの中には勝負下着が入ってる。
私のこともっと魅力的に見せて誘惑するんだから。
誘惑して、あとはお楽しみ。
典道君、優しくね。
トイレ行ったりして、準備。
さあ、もう行かなきゃ。
いよいよだよ。
ドキドキするなー。
好きな人と駆け落ち。
典道君、純粋そう。
私が食べちゃいたいよ。
典道君は私のこと食べてくれる?
典道君だったらいつでも獣になっていいんだからね。
私は、典道君が大好き。
私はもう典道君のもので、典道君は私のものなんだから。
もし、このまま典道君と幸せな生活が続いたら。
そんなことできたら私は何もいらない。