ふー、なんか眠い。
でも、もっと典道君と喋りたい。
「典道君、私眠くなってきちゃった」
典道君に膝枕してもらいたい。
「えっ…?」
驚かないの。
女の子はか弱いんだから。
「膝貸してよ」
私は、典道君の膝に頭を乗っける。
がっしりしてて気持ちいい。
ラブラブやなー、って東原君のお兄さんの茶々が聞こえる。
うん、気持ちい。
「典道君、ちょっと頭貸して」
ちょっと、典道君が今欲しいんだ。
私は典道君の頭を掴んで自分の唇と典道君の唇を重ね合わした。
典道君顔真っ赤。
私、積極的だな。
典道君、首限界かも。
典道君、首固いな。
「膝枕してくれたお礼」
私はそう言った。
「あー」
恥ずかしそうに典道君。
「本当に、なずなちゃんは典道のことが好きなんだね〜〜」
東原君は笑って言う。
「好きですよ。だって、初恋の人だから」
他に好きな人いなかったもんなー。
典道君と小学校の頃仲良かったし。
「初恋なんだ…」
そうだよ…。
典道君も好きだったなんて…。
俗に言う両想いだったんだ。
「だから、今日典道君と結ばれて嬉しかった」
本当にそう思う。
他の誰を犠牲にしてでも。
「だってよ、典道」
「あぁ。なずな、ありがとう。俺も初恋だから」
初恋だったんだね…。
ありがとう。
お互い似た者同士。
「初恋じゃなかったら、私やだよ」
典道君が他の女の子を好きになってる姿なんて見たくない。
「てか、お前中学になってから可愛すぎだよ。何人告白しようとしてたか知ってる?俺も告白したかったけどよ…」
確かにモテてたかもしれない。
中学になってから何回告白されたか分かんないし。
ある友達に言われたことがあるの。
なずなはモデルみたいな体型で顔もめっちゃ可愛いから絶対モテるよとは言われたことあるけど。
「もう、典道君。もっと早く告白してもらえば祐介君と面倒なことにはならなかったんだから」
もっと、早く告白してればな…。
クラス公認の仲になってたのに。
「いや、お前モテてたし」
「モテてたからって…。告白してよ」
「いや、フられると思って」
フルわけないじゃん。
「典道君は奥手だなぁ」
本当、奥手。
「お前ら二人仲良いな。典道もなずなちゃんも由郁とか元カレと付き合ってる時よりも輝いてる思うぜ、きっと」
そりゃそうだよ、典道君のこと愛してるんだもん。
「なあ、なずな」
「何?」
「なずなを俺なしじゃ生きられなくなるくらいなずな、お前を愛してやる」
典道君ってそんなかっこいいこと言えるんだ。
私も典道君以外見えない。
「元々、典道君以外見えないよ。私も典道君のこと愛してる。ともかく、大好きだから」
私達は、結ばれた。
もう、私の推測じゃなくて。
現実になっている。
もしもの世界はない。
だから、現実で結ばれるのが一番嬉しい。
「ねえ、典道君、寝ていいかな?」
「いいよ」
「起こしてね」
「起きてたらな」
私はすぐに夢の世界へと入っていった。
「なずな、起きて」
うぅーん。
典道君…?
「もう着くから」
「典道君…?もう着いたの?」
私は典道君の膝から起きる。
「そうだよ」
「典道君、おはようのキス」
忘れてた。
「えっ…」
私は典道君にキスをした。
今日四度目。
「はいそこ、イチャイチャ禁止!」
東原君が笑いながらからかう。
私達の勝手でしょ。
「うーい、着いたぜ」
ここが、別荘?
大きいな。
ここで、典道君と暮らしていくんだ。
「おーい、典道となずなちゃん」
東原君に呼び止められた。
「何だよ」
と典道君。
「はーい」
と私が言った。
可愛い、なずな。
「今から二人で生活してもらうにあたって生活費を支給しよう。じいちゃんからだ」
典道君は金の入った封筒をもらっている。
「いくらぐらいなんだ?」
「30000だ」
「高い」
私もそんな金あまりもらったことないよ。
お金持ちなんだね。
「確かに…」
「まあ、詳しくは知らん。東京行きたいときは事前に行ってくれ」
「おう」
「じゃ、俺ら帰るね。お二人のラブラブな駆け落ち夫婦生活楽しんで♪」
夫婦か…。
「夫婦だなんて、早いよ」
私はそう思う。
いずれ夫婦になりたいね。
私達の夫婦生活は今始まる。