家に入ると、そこは豪邸だった。
広く綺麗な居間に大きなキッチン。
居間だけでも俺の家並みの広さはある。
「最初にお風呂の位置とかトイレの位置とか確認しておかない?」
「そうしようか」
俺となずなは家の中を回った。
広くて歩くのに疲れる。
てか、トイレが3つくらいあった。
部屋の構成としては風呂、居間、トイレ、客間、寝室、小部屋など
だ。
問題は…。
「なずな、部屋二つあるけど分ける?」
「せっかくだし、一緒の部屋にしよっか。ちょうどキングベットがあるし」
「ええっ!」
「ええって、同棲する夫婦は同じベットでも寝るのよ」
「そうなのか…」
「そうだよ、それであんなことやこんなことを」
「何言ってんだよ」
「私は典道君とあんなことやこんなことをしたいな…♡」
「ふぁっ!?」
「驚きすぎだよ…」
「だって…」
「私達、恋人同士だよね。少し中学生だから早いかもしれないけどエッチとかもしていいはずよ」
「いや、待って今日は…」
「確かに今日は遅いしまた明日ね。それまでは一緒に寝ない?」
「…」
「私と寝るのいや?」
嫌なわけないだろう。
そんな誘い方されて断れる男がいるだろうか。
「んなわけないだろ。喜んで」
「ふふっ、素直じゃないんだから」
なずな可愛い。
なずなと同じ屋根の下で眠る。
そのことが俺にとって刺激的なことか…。
なずな、いい匂いする。
今、くっついていて分かった。
女の子ってこういう匂いがするんだ。
「ようやく、二人っきりになったね」
「だな…」
「ね、典道君。後悔してない?」
「後悔…?してねーよ」
「そう、良かった」
「不倫してて、後悔ないってのも俺結構最低な男だよな」
「私だって同じだよ。典道君を誘おうと思ったら後悔なんてしてられない。元々このことには全く後悔がなかったんだ」
「…そうか」
「そんな私の方が最低じゃない」
「んなことは…ないだろ。優柔不断な俺も最低だ」
「じゃあ、最低な者同士、落ちるところまで落ちていこうよ」
「そうだよな。なずな、お前は俺の恋人だ」
「知ってるよ、何回も聞いた」
と二人で笑い合う。
俺はきっとそんな世界を望んでいた。
「そういや、夏なのに意外と寒くない」
「高原だからね…。年中、涼しいって習わなかった?」
「あー、そんなこと言ってたような…。なずなって頭良いよな」
「成績はね…。こなせば上がってくるよ」
なずなって頭良いし顔いいし運動神経良いし完璧なんだよな。
背高いし。
今は俺が伸びてきたから同じくらいか…」
「良いよなぁ。てかさ、本当に寒くね。上着持ってくりゃ良かった」
「抱きしめたら暖かくなるんじゃない?」
小悪魔みたいに笑って言う。
こういうところが男子を夢中にさせてしまうんだと思う。
「…、そうするか」
今度は俺から抱きしめた。
んっとなずなの声が漏れる。
「典道君…、いつになく積極的だね」
「いや、お前が抱きしめて欲しそうだったから」
「そんな典道君も好きだよ」
「おう、サンキュ。なずな、体の位置変えようか?辛いでしょ」
「そだね」
絡めていた足を抜け出そうとさせた時、なずながんっと声を上げる。
なんだこの声、色っぽい…違うエロい。
てか、どうした、なずな?
「どうした、なずなどうかしたか」
「典道君の足が私の
「えっ、ちょっと待って。ごめん、当たったのわざとじゃないから」
「無自覚?ま、いいよ、明日私のここに典道君の大事なモノを突っ込んでもらうから」
いつの間にエッチが強制になっているのだ…。
「なずな、もう少しオブラートに包んで言わない?」
「典道君、朴念仁だから。はっきり言わないとって思って」
「そうか…」
「そう」
「なずな、俺のこと小学校から好きだったんだよな」
「そうだよ」
「なんで、なずなから告白しなかったんだ?」
「私だって恋する乙女だよ。照れくさいし、私そんなキャラじゃなかった。小悪魔的で男をたぶらかすのが好きな女子だもん。それに、私から告白して典道君が恨まれたら嫌でしょ」
なずなは少し顔を赤らめて言った。
「なずな、本当モテるよな。まあ、ルックス、性格、運動神経、勉強4拍子揃ってるもんな。モデルみたいだもん」
「典道君、褒めすぎ」
なずな、顔赤くして喜んでる。
可愛い。
というか、俺にデレデレだろ。
「あー、そういや今1時だぜ。寝た方が明日のためだろ」
「あー、典道君も分かってくれてるんだ。明日のためにエネルギーチャージしといてね」
あー、するのか。
「分かったよ。なずな…」
俺は意を決して言う。
「明日、覚悟しとけよ」
俺はそう言うと眠りの世界へ入る。
俺は後ろを向いてるにも関わらず今なずなが顔を真っ赤にして唸ってることを容易に想像できた。