愛は時を忘れさせ、 時は愛を忘れさせる   作:月瀬 星音

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11話 〜なずなの視点〜

ここの別荘凄く広い。

 

うちの家も広いけど、ここの方が遥かに広い。

 

「最初にお風呂の位置とかトイレの位置とか確認しておかない?」

私はそう提案する。

 

「そうしようか」

 

部屋を確認していくと大体位置は把握できた。

 

「なずな、部屋二つあるけど分ける?」

え…。彼女がいるんだから選択肢は一つだけだよね。

 

「せっかくだし、一緒の部屋にしよっか。ちょうどキングベットがあるし」

 

「ええっ!」

私当たり前のこと言っただけなんだけど。

 

「ええって、同棲する夫婦は同じベットでも寝るのよ」

事実。

 

私の再婚相手とママはいつも喘ぎ声あげてエッチしてるもん。

 

私だって好きな男の子に股開くくらいいいよね。

 

「そうなのか…」

典道君の親は別々に寝てるのかな。

 

「そうだよ、それであんなことやこんなことを」

 

「何言ってんだよ」

ちょっと典道君が恥ずかしそうに反抗してくる

 

「私は典道君とあんなことやこんなことをしたいな…♡」

ここで、デレてみる。

 

典道君の反応が面白い。

 

「ふぁっ!?」

典道君の反応好きだよ。

 

「驚きすぎだよ…」

 

「だって…」

 

「私達、恋人同士だよね。少し中学生だから早いかもしれないけどエッチとかもしていいはずよ」

 

「いや、待って今日は…」

めっちゃ恥ずかしがりながら困ってる。

 

襲いたい。

 

「確かに今日は遅いしまた明日ね。それまでは一緒に寝ない?」

我慢しろ、私。

 

今襲えば完全にレイプになってしまう。

 

「…」

 

「私と寝るのいや?」

嫌じゃないでしょ。

 

素直になってよ。

 

「んなわけないだろ。喜んで」

 

「ふふっ、素直じゃないんだから」

そう言って私達は二人寝転がる。

 

典道君…好き。

 

ふぁ、これが男の子の匂いなんだ。

 

典道君の匂い…。

 

ずっと嗅いでいたい。

 

「ようやく、二人っきりになったね」

これが私が望んだ世界。

 

「だな…」

 

「ね、典道君。後悔してない?」

私は後悔してないよ。

 

「後悔…?してねーよ」

 

「そう、良かった」

 

「不倫してて、後悔ないってのも俺結構最低な男だよな」

 

「私だって同じだよ。典道君を誘おうと思ったら後悔なんてしてられない。元々このことには全く後悔がなかったんだ」

そんなこと、分かってる。

 

いけないなんて。

 

「…そうか」

 

「そんな私の方が最低じゃない」

 

「んなことは…ないだろ。優柔不断な俺も最低だ」

 

「じゃあ、最低な者同士、落ちるところまで落ちていこうよ」

 

「そうだよな。なずな、お前は俺の恋人だ」

典道君は宣言するように言った。

 

「知ってるよ、何回も聞いた」

ふふっと私の心から笑みがこぼれる。

 

「そういや、夏なのに意外と寒くない」

高原だから…。

 

「高原だからね…。年中、涼しいって習わなかった?」

 

「あー、そんなこと言ってたような…。なずなって頭良いよな」

 

「成績はね…。こなせば上がってくるよ」

成績は結構いい方だと思う。

 

「良いよなぁ。てかさ、本当に寒くね。上着持ってくりゃ良かった」

 

「抱きしめたら暖かくなるんじゃない」

私は、笑って言った。

 

私の必殺スマイルでね。

 

「…、そうするか」

今度は典道君の方から抱きしめられたら、

 

興奮してきた。

 

まさか、こんなに積極的だったとは。

 

「典道君…、いつになく積極的だね」

 

「いや、お前が抱きしめて欲しそうだったから」

かっこいいこと言うじゃない。

 

「そんな典道君も好きだよ」

 

「おう、サンキュ。なずな、体の位置変えようか?辛いでしょ」

 

「そだね」

 

典道君の足が抜け出すときに私の大切な場所(秘所)に当たった。

 

思わず声が漏れてしまう。

 

「どうした、なずなどうかしたか」

 

「典道君の足が私の大切な場所(秘所)に当たったよ。そんなにしたいなら言ってくれればするよ」

典道君の変態…。

 

「えっ、ちょっと待って。ごめん、当たったのわざとじゃないから」

 

「無自覚?ま、いいよ、明日私のここに典道君の大事なモノを突っ込んでもらうから」

強制だよ。

 

「なずな、もう少しオブラートに包んで言わない?」

 

「典道君、朴念仁だから。はっきり言わないとって思って」

典道君、優柔不断だもんね。

 

「そうか…」

 

「そう」

 

「なずな、俺のこと小学校から好きだったんだよな」

もちろん。

 

「そうだよ」

 

「なんで、なずなから告白しなかったんだ?」

恥ずかしいからだよ…。

 

「私だって恋する乙女だよ。照れくさいし、私そんなキャラじゃなかった。小悪魔的で男をたぶらかすのが好きな女子だもん。それに、私から告白して典道君が恨まれたら嫌でしょ」

 

「なずな、本当モテるよな。まあ、ルックス、性格、運動神経、勉強4拍子揃ってるもんな。モデルみたいだもん」

褒めすぎだよ。

 

そんな意識したことないのに。

 

「典道君、褒めすぎ」

私は顔多分赤くなってる。

 

「あー、そういや今1時だぜ。寝た方が明日のためだろ」

 

「あー、典道君も分かってくれてるんだ。明日のためにエネルギーチャージしといてね」

明日は寝させないんだから。

 

「分かったよ。なずな…」

典道君は何か決意をしたように…。

 

「明日、覚悟しとけよ」

典道君超かっこいい。

 

私は、生きていて一番赤くなった時だった。

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