あぁ、自分で言うのもなんだけど、フレンチトースト中々良い出来じゃん。
味はね、知らん。
多分大丈夫。
致命的なミスしない限り。
「なずな〜、昼飯出来たぞ」
「えっ、凄いこれ全部典道君が作ったの?」
いやいや、全部というか一つだけじゃないか…。
「おう、そうだけど」
照れるだろ。
「ふーん、典道君って結構なんでも出来るんだね」
なんでも…?
いや、そうでもなくね。
「いや、そんなんでもないよ。まあともかく食べようぜ」
「うん、頂きます」
まあまあ上手く作れたな。
なずなは美味しいって言ってくれるかな。
「味どう?」
「ママが作ってくれたフレンチトーストより美味しいよ」
ありがとう、なずな。
お前の事愛しているから。
お前が例えどんなところに行っても俺が捕まえてやる。
「典道君」
「ん?」
「典道君ってバレンタインデー貰ったことある?」
「まあ、何回か…はあった気がするけど」
「ふーん、由郁?」
「まあ、あいつもだけど。あと何人かいると思う。中1の時とか」
「…」
怒ってらっしゃる!?
いやいや、その時なずなが俺のこと好きなんて思ってもなかったし。
そのまま片想いで終わるのかと思ってたからさ。
頰膨れてる。
怒らないでよ。
「ごめん、怒ってる?」
「怒ってないよ…嫉妬してるだけ」
「大丈夫だ、なずな。俺はなずなのことが一番好きだから」
「本当?」
「本当だよ、てか俺まだなずなにしか告白したことないんだぞ」
「じゃあ、これから告白する予定なのかな」
まだ、このこと根に持ってらっしゃる。
「いや、するわけ無いだろ。こんなに可愛い彼女がいるのに」
「嬉しいよ。というわけで半年遅れのバレンタインデーチョコあげるね」
そう言って差し出されたのがチョコだった。
「これ、なずなの手作りか?」
「そうだよ」
「マジ、ありがとう。なずな、本当に愛してる」
「こちらこそありがと。典道君のことも愛してるから」
「食べていいか?」
「もちろん」
実った恋のチョコは甘かった。
食べ終わった後、俺たちは買い物に行った。
「夜、誰が飯作る?」
「私が作るよ」
「まじか!楽しみ」
「典道君、スーパーの前で待っててくれない?」
「おう、いいけど何買うんだ?」
「ひ・み・つ♡」
なんなんだ…。
いいや、待ってよ。
10分ぐらいするとなずなが戻ってきた。
なんかめっちゃ重そうじゃね。
「持つ?」
「大丈夫。だって持ったら買ってきた中身見えちゃうでしょ」
俺に見せたくないものでもあるのか、なずな。
「何が入ってんの?」
「食材だよ」
「隠す必要あるか?」
「夕食の楽しみが増えるでしょ」
「ということは…」
「夕食の時のお楽しみっ」
あー、そういうことか。
楽しみになってきたわ。
帰ってきたら4時ぐらい。
まあ、元々昼飯遅かったからね。
しゃーないか。
「なずな、どうする?風呂でも入る?」
「30分くらいしたら夕食作るから」
「なずなの夕食楽しみだな」
本当楽しみだよ。
こういう会話夫婦みたいだな。
「なずなってさ、何回告白されたことある?」
「うーん、6回から7回ぐらいかな」
「思ったより少なかった」
「そう?小学校の頃2回、中学校の頃4.5回かな」
「そうか、なずな小5の時転入してきたもんな」
「そうだね」
「あの時、なずなを見てあー、オーラ違うな、この学校にない女の子だって。絶対モテると思ってた」
「まあ、告白はされなくてもラブレターはたくさん貰ったよ。小学校の時、30枚くらい貰ったなぁ」
「多いな。なずなはその時どう思った?」
「ラブレターが流行ってる風潮なのかなって」
なんだ、風潮って。
この世にラブレターが流行るなんてないわ。
ラブレターってのは好きな異性に書くもんだぜ。
「でも、典道君のことが好きだったし、返信とかはしなかったかな」
「へぇ、小学校の時俺のこと好きだったのか…」
「だって、バレンタインデーチョコならちゃんと小学校の時あげてるよ。下駄箱に入ってたの覚えてない?」
…もしかして、由郁以外の貰ったチョコってなずなからのだったのか。
思い出した。
「あれか、なずな。どうして名前ぐらい書いてくれなかったんだよ!」
「だって、恥ずかしかったし…」
「ま、いいや。中学の時どうだったん?祐介以外に告白された?」
「名前までは覚えてないけどクラスメイトと後他クラスの生徒じゃないかな。一回引っ越した学校でも告白されたよ」
「本当、モテるな。なずなは」
流石、学校一のマドンナのことだけはある。
「そうかな。私みたいな子たくさんいたって」
「いないって、俺が見た中で一番スタイル良くて顔整ってると思ったのなずなだから。だって、スタイルがもうモデルじゃん。なずなは学年のマドンナだったよ」
「褒めすぎだって。これからはみんなのマドンナじゃなくて典道君のオナホールになるんだから」
…、考える時間をくれ。
「はい!?今サラッと今の良い雰囲気をぶち壊しましたよね、なずなさん」
サラッと雰囲気ぶち壊した。
「事実だよ、事実。というか、典道君キャラ変わってるよ」
キャラ変もするよ、そんなこと言われたら。
「ねえ、典道君ラブレター書き合わない?」
今の雰囲気でそれ言いますか?
でも、なずなのラブレター見れるしいっか。
「いいよ、じゃあまた夜に見せ合おう」
「うん、夕ご飯作り終わったら書くね」
「おう」
「ねえ、典道君。キス」
なずなの方からキスしてくる。
今日何回目だろ。
ソフトなキス。
元気出た。
なずなパワーがチャージされたわ。
「じゃあ、キッチン行ってくるね。ご飯できたら呼ぶから」
「楽しみにして待ってる」
「うん、楽しみにしててね」
なずな、超かわいい。
てか、スマホ見たらラインとかメールの通知ヤバいことになってんだろうな。
もう、いいや。
もう、携帯なんてどうでもいい。
なずなとさえ一緒に入れれば。
あー、眠い。
今月、寝すぎだよなぁ。
ちょっと。
疲れてんだろうな。
あぁ、寝そう。
起きたら口を塞がれていた。
別にガムテープとかじゃない。
俺はなずなのキスで目覚めた。
多分人生で寝起き一番いい。
「典道君、夕ご飯出来たよ」
「おう。なあ、なずな。俺が寝て起きる時毎回それやってほしい」
多分、俺顔真っ赤。
でも、それほど良いものはない。
「じゃあ、私にも後でしてね」
「もちろん」
「一階のテーブルにご飯あるから」
ちなみに、俺らの部屋は二階だ。
一階の食卓に上がるとそこには美味しそうな料理が乗っていた。
なずな、料理出来るんだ。
水泳部のエースだし、成績良いし、料理出来るし、顔めっちゃかわいいし。
あれ、欠点なくね。
でも、一つこの料理に問題が。
全部、精力上がりそうな食事だな。
とろろにニラと野菜のガーリック炒め、うな丼。
「なあ、なずな。精力上がりそうな食事だな」
「でしょ。典道君には夜ハッスルしてもらわなきゃ」
「なずなって積極的だな」
「典道君にだけだよ」
「なずな、本当に今夜覚悟しとけよ。離さないから」
「もちろん、離れるつもりはないよ」
「だよな」
「さあ、典道君食べよ」
「いただきます」
と俺となずな。
美味い。
が、精力がつきそうだ。
なずな可愛い。
が、今日童貞奪われそうだ。
はあ、今日もいろんなことあるな。
うん、美味い。
飯がうまい。
なずな、最高。
今からでも妻にしたい。
そりゃ無理か。
俺となずなは食べ終わる。
二人とも俺の部屋に集まる。
もうすぐ、俺となずなの記念すべき時間が始まる。
「お風呂入ってくるね」
「おう」
「ラブレターあるから読んで」
と言って風呂に入りにいった。
なずなのラブレターを開く。
俺は涙が出そう。
告白されて嬉しかった。
でも、言葉だけじゃ分からない紙の世界で書かれた愛の言葉は告白とは違う嬉しさがある。
内容はこうだ。
『典道君へ。
昨日、私と付き合ってくれてありがとう。
私と典道の想いはやっと繋がった。
本当に嬉しい。それしかないよ。
典道君が初恋の相手だよ。
私の初恋は私の心を潤してくれた。
逆に、私の心を支えられるのはあなただけ。
だから、私は私の初めてをあげようと思った。
私だけが典道を満足させることができる存在になるって。
そう感じたから。
これからよろしく。文章下手でごめんね。
愛してる。
なずなより』
なずな、熱い求愛行動をありがとう。
ラブレター、俺も書かないと。
ラブレターを書くに当たって結構大変なんだ。
誤字脱字は絶対ないように。
出来た。
出来た内容がこうだ。
『なずなへ。
こちらこそ付き合ってくれてありがとう。
なずなのこと俺は大好きだ。
気持ち悪いかもしれないけどなずなのこと湯より熱い愛で愛したい。
告白されてから益々なずなに惚れてしまいっぱなしだ。
それほど大好きだ。
なずな、親とあんまり関係良くなかったろ。
もし、辛いことあったら俺が支えてやる。
もし泣きそうになったら俺が抱きしめる。だからたくさん泣いて大丈夫だよ。
そしてもしなずながなずなのこと見失いそうになった時も俺が何回でも捕まえてやる。
一生俺はなずなの味方だ。
愛してる。
典道より』
こんな下手くそな文章だけど、伝わってくれるいいな。
なずな、なずなが例え世界のどこにいっても俺が何度でも捕まえて抱きしめるから。
なずな、なずなのことが世界一好きだ。
愛してる。