典道君がフレンチトーストを作ってくれる。
楽しみだな。
典道君って料理作れるんだよね。
私も一応料理作れるけど抜かされてるかもなぁ。
「なずな〜、昼飯出来たぞ」
美味しそう。
「えっ、凄いこれ全部典道君が作ったの?」
典道君すごいね、形とか見た目とかも完璧だよ。
「おう、そうだけど」
照れてる。
「ふーん、典道君って結構なんでも出来るんだね」
私の彼氏典道君はなんでも出来る。
典道君超かっこいい。
「いや、そんなんでもないよ。まあともかく食べようぜ」
謙遜しちゃって。
「うん、頂きます」
美味しい。
ママが作ってくれたフレンチトーストよりも美味しいよ。
「味どう?」
「ママが作ってくれたフレンチトーストより美味しいよ」
多分、私って最近典道君のことしか考えてない気がする。
それほど好きなんだよね。
入れ込むタイプじゃない私でも典道君には入れ込んでるもん。
もし浮気されたら私死ぬから。
「典道君」
一つ気になることがある。
「ん?」
「典道君ってバレンタインデー貰ったことある?」
ありそうなような、なさそうなような。
「まあ、何回か…はあった気がするけど」
…。なんか嫌だな。
大体検討ついてるけど。
「ふーん、由郁?」
私の元親友。
私は由郁のこと裏切ったから親友なんて呼べない。
「まあ、あいつもだけど。あと何人かいると思う。中1の時とか」
むー。別にしょうがないんだろうけど嫌だな。
典道君が他の女の子のこと考えると思うと。
イライラしてくる。
「…」
私もこんな話題を振った私が悪い。
でも、悔しいと言うか、嫉妬だよ。
私は典道君の恋人なんだから。
正直、これからもあまり女の子と喋んないでほしい。
「ごめん、怒ってる?」
嫉妬してるの!
「怒ってないよ…嫉妬してるだけ」
「大丈夫だ、なずな。俺はなずなのことが一番好きだから」
言うと思った。
「本当?」
本当に決まってる、本当であってほしい。
「本当だよ、てか俺まだなずなにしか告白したことないんだぞ」
初告白だったんだね。
もう少し早ければなぁ。
「じゃあ、これから告白する予定なのかな」
少し、からかってみる。
「いや、するわけ無いだろ。こんなに可愛い彼女がいるのに」
可愛いって。
典道君に言われるとむず痒いというか嬉しいというか照れるなぁ。
これでも、結構可愛いって言われたことあるんだけどなぁ。
「嬉しいよ。というわけで半年遅れのバレンタインデーチョコあげるね」
結構、唐突。
でも、私の愛だから。
受け取ってほしい。
「これ、なずなの手作りか?」
私の愛情入りだよ
「そうだよ」
「マジ、ありがとう。なずな、本当に愛してる」
そう言う事サラッと言えるようになったなぁ。
誰だってそんな事言われたら女の子なんかすぐころっと落ちちゃうもんね。
他の女の子に使わないように。
「こちらこそありがと。典道君のことも愛してるから」
「食べていいか?」
「もちろん」
食べ終わった後、私たちは買い物に行った。
「夜、誰が飯作る?」
「私が作るよ」
ふふっ、スペシャルなメニューだから。
「まじか!楽しみ」
「典道君、スーパーの前で待っててくれない?」
夕食のお楽しみだからね。
「おう、いいけど何買うんだ?」
「ひ・み・つ♡」
秘密だよ。
スーパーでは、ニラとか野菜とか山芋、うなぎも奮発して買った。
精力上がるメニューにして私をめちゃくちゃにして鳴かせてほしいな。
10分ぐらいして典道君がいる場所に戻ってきた。
「持つ?」
「大丈夫。だって持ったら買ってきた中身見えちゃうでしょ」
お楽しみだからね。
「何が入ってんの?」
「食材だよ」
「隠す必要あるか?」
「夕食の楽しみが増えるでしょ」
「ということは…」
「夕食の時のお楽しみっ」
もう四時?
時が経つのは一瞬。
今そう感じる。
本当に愛は時を忘れちゃうね。
「なずな、どうする?風呂でも入る?」
「30分くらいしたら夕食作るから」
「なずなの夕食楽しみだな」
ありがと。
腕によりをかけて作るから。
「なずなってさ、何回告白されたことある?」
「うーん、6回から7回ぐらいかな」
確か、そのくらいだったような。
「思ったより少なかった」
みんなそんなもんだよ。
「そう?小学校の頃2回、中学校の頃4.5回かな」
「そうか、なずな小5の時転入してきたもんな」
「そうだね」
「あの時、なずなを見てあー、オーラ違うな、この学校にない女の子だって。絶対モテると思ってた」
モテる?
違うと思う。
ただ、顔が整ってたから。
そう言う事だよ、多分。
「まあ、告白はされなくてもラブレターはたくさん貰ったよ。小学校の時、30枚くらい貰ったなぁ」
たくさん貰ってたなぁ。
多分ラブレターは沢山の女の子にあげるものだと思うの。
私、ビッチだしね。
「多いな。なずなはその時どう思った?」
どう思ったって…。
「ラブレターが流行ってる風潮なのかなって」
でも、最近ラブレターは本当に好きな人に書くんだって。
友達が言ってた。
「でも、典道君のことが好きだったし、返信とかはしなかったかな」
「へぇ、小学校の時俺のこと好きだったのか…」
「だって、バレンタインデーチョコならちゃんと小学校の時あげてるよ。下駄箱に入ってたの覚えてない?」
覚えてない?
「あれか、なずな。どうして名前ぐらい書いてくれなかったんだよ!」
「だって、恥ずかしかったし…」
私はビッチな乙女だよ!
「ま、いいや。中学の時どうだったん?祐介以外に告白された?」
「名前までは覚えてないけどクラスメイトと後他クラスの生徒じゃないかな。一回引っ越した学校でも告白されたよ」
「本当、モテるな。なずなは」
モテないよ。
私性格悪いもん。
「そうかな。私みたいな子たくさんいたって」
「いないって、俺が見た中で一番スタイル良くて顔整ってると思ったのなずなだから。だって、スタイルがもうモデルじゃん。なずなは学年のマドンナだったよ」
ありがと。
私も顔だけだったら私もアイドルになれるかもとは思ってたな。
「褒めすぎだって。これからはみんなのマドンナじゃなくて典道君のオナホールになるんだから」
固まってるよ。
冗談、冗談。
「はい!?今サラッと今の良い雰囲気をぶち壊しましたよね、なずなさん」
典道キャラ変わったね。
「事実だよ、事実。というか、典道君キャラ変わってるよ」
「ねえ、典道君ラブレター書き合わない?」
また、唐突だなぁ。
「いいよ、じゃあまた夜に見せ合おう」
「うん、夕ご飯作り終わったら書くね」
「おう」
「ねえ、典道君。キス」
私の方からキス。
ソフトなキス。
典道君をチャージ出来た。
「じゃあ、キッチン行ってくるね。ご飯できたら呼ぶから」
「楽しみにして待ってる」
「うん、楽しみにしててね」
典道君のこと好きだな。
生まれて初めてした恋。
叶うとは思わなかった。
私よりもっとステキな人と付き合うのかなって。
それで結婚するのかなって。
典道君が私のことが好きじゃないのなら諦める。
でも、両想いになった以上絶対に結婚するんだから。
そんなことしか頭にないのによく料理できてるなって思う。
もうすぐ完成しそうだよ。
野菜とニラのニンニク炒め、トロロ、うな丼、あと余った野菜で野菜スープを作ったよ。
コンソメの素はこの家にあったんだ。
完成すると私は典道君がいる部屋へと向かう。
寝てる。
可愛いな。
こんな少年みたいな寝顔してる典道君も好きだよ。
あぁ、私は典道君とのキスが大好きなんだ。
この唇が大好きなんだよ。
私は寝てる典道君にキスをした。
こんな、私って変態?
「典道君、夕ご飯出来たよ」
「おう。なあ、なずな。俺が寝て起きる時毎回それやってほしい」
顔真っ赤だよ。
でも、満足そう。
「じゃあ、私にも後でしてね」
「もちろん」
「一階のテーブルにご飯あるから」
精力上がりそうなメニューだなってつくづく思う。
典道君には今日頑張ってもらうからね。
「なあ、なずな。精力上がりそうな食事だな」
その通り
「でしょ。典道君には夜ハッスルしてもらわなきゃ」
「なずなって積極的だな」
典道君だけね。
「典道君にだけだよ」
「なずな、本当に今夜覚悟しとけよ。離さないから」
その言葉惚れたよ。
「もちろん、離れるつもりはないよ」
「だよな」
「さあ、典道君食べよ」
「いただきます」
私と典道君は夕食を食べる。
美味しそうに食べる典道君も好きだ。
先月まではこんな愛しい人と同じ屋根の下で暮らすなんて思わなかった。
そのきっかけを作ってくれたのは由郁だ。
由郁がいなかったら典道君がどこにいるのかも分からなかったし。
ある意味有り難い。
けど、由郁から典道君という大切なものを奪って裏切った。
最低で罪な女だ。
でも、そんな罪な女を愛してくれる典道君も罪だよね。
一緒に落ちるところまで落ちよう。
典道君。
私と典道君食べ終わる。
典道君の部屋に集まった。
もうすぐ、初めてを典道君に捧げる?
「お風呂入ってくるね」
「おう」
「ラブレターあるから読んで」
と言って私は風呂に入りにいく。
内容?
覚えているよ。
『典道君へ。
昨日、私と付き合ってくれてありがとう。
私と典道の想いはやっと繋がった。
本当に嬉しい。それしかないよ。
典道君が初恋の相手だよ。
私の初恋は私の心を潤してくれた。
逆に、私の心を支えられるのはあなただけ。
だから、私は私の初めてをあげようと思った。
私だけが典道を満足させることができる存在になるって。
そう感じたから。
これからよろしく。文章下手でごめんね。
愛してる。
なずなより』
典道君に書いたラブレター。
書いてる時恥ずかしかった。
今、実感したけど私にラブレター書いてる人はこう言う気持ちだったんだね。
好きで好きでたまらない。
私に告白してくれた人ごめん?
気持ちぐらい受け取れば良かった。
シャワーを浴びながらそう思った。
典道君、私はどんなことがあっても浮気しない。
そして、どんな時でも味方になって支える。
最後に典道君。
20歳になったら私を妻にして。
愛しているあなたを支えたいの。