愛は時を忘れさせ、 時は愛を忘れさせる   作:月瀬 星音

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3話 〜典道の視点〜

俺の彼女がなずなと同じ小学校で友達って聞いて一日中動揺していた次の日、寝る前、連絡先にないアドレスからメールが来た。

 

誰なのか、不思議な気持ちでメールを開いた。

 

そのメールを見た時、俺は驚き少し嬉しかった。

 

メールの内容とはこうだ。

 

『久しぶりー!お前、引っ越すまえ、打ち上げやってなかったじゃん。今更で悪いんだけどさ明日4時に学校集まるからさ。来てくんない。後、制服で来てって先生が言ってたから制服で頼むわ。純一』

 

純一からのメールだった。みんなに、そしてなずなに会うためにも明日は行かなきゃいけないな。でも、幸い日曜日なので部活は1時で終わる。制服で直で行けば充分間に合う。

 

『分かった、明日4時に行く。ありがとう、いなくなった俺を誘ってくれるなんて』

と返信した。

 

『いや、全然いいって。腐っても友達の仲なんだからさ〜。それでさ、三浦先生のおっぱいめっちゃでかくなったんだぜ。絶対、彼氏に揉まれてるよな』

返事はすぐ来た。前半の内容はとてもいいんだけど、後半の内容アウトだろ。流石、純一は全然変わってない。

 

『その話、明日また聞かせてくれよ。じゃあ、また明日』

と返信した。これ以上、純一の話に付き合ってると絶対エロ展開になるから。メールでそれを話すなんて恥ずかしい。

 

「なあ、母さん。前の学校の打ち上げあるって言われたから、帰ってくるの9時ぐらいになるわ」

 

「前の学校とかって祐介君とかの?」

 

「そうだよ」

 

「行って来ていいわよ。余り遅くならないようにね」

 

「うん」

どうやら、行ってもいいらしい。俺はこころの中でガッツポーズをした。

 

みんなに会えるという嬉しさで今日はよく眠れそうだ、そんなことを思いながら眠りについた。

 

 

 

翌日、予定通り部活は12時に終わり、旭駅に向かおうとしていた。

 

「典道ー。一緒に帰らない?」

由郁に帰れないと伝えたのに…。

 

「今日、前の学校の打ち上げあって帰れない」

 

「えっ、前の学校って…。なずながいたところ?」

 

「そうだよ」

 

「私も行っていい?」

 

「えっ、ちょっと待って。聞いてみる」

なんか、ややこしいことになりそうなんだけど…。でも、断るの悪いしな…。一応、聞いてみるかと俺は心の中で解決した。

 

『今日の打ち上げなんだけどさ。俺の友達がなずなのこと知ってるんだって?連れて来てもいい?』

とメールした。

 

『女?』

純一はやはりそういうことしか興味はないみたいだ。

 

『そう』

 

『いいよ、全然おっけーだよ 』

とすぐ返信して来た。現金な奴め…。

 

「由郁、行っていいって。ただし、制服でお願い」

 

「なんで?」

 

「一応公立だから」

 

「オッケー。じゃあ、行こうか」

 

銚子まで、電車に乗っていく。全員、元気にしてるかな。

 

それとも、俺のこと忘れてるか…。

 

自分の彼女連れて、なずなに会うのか…。

 

凄え複雑。

 

なずな…彼氏いるのかな…。

 

なずなの彼氏、羨ま。

 

いや…、何そんなこと思ってるんだ。

 

よりによって、自分の彼女の前で。

 

あー、そんなこと思ってたら眠くなった…。

 

はあ…寝よ。

 

 

 

「典道ー!起きて、銚子だよ」

 

「…おう。ごめんごめん」

と慌てて、電車から降りた。時間は3時30分。後、30分。間に合う。

 

旭駅の改札の外に出てみると、懐かしい世界が広がっていく。

 

一年弱、違う場所に住むとこれほどまで、懐かしかなってしまうものなのか。

 

まるで、五十年ぶりに自分の故郷に帰ってくるみたいに。

 

忘れかけてた思い出も蘇る。

 

また、なずなに会えるのか…。

 

なずなは俺のことどう思ってるんだろ。

 

告白の返事はまた会った時にって言われたけど…。

 

ようは、振られたんだろ、俺は。

 

ネガティヴな考えが浮かぶ。

 

だって、そういうことしか思い浮かばないじゃないか。

 

あんな可愛い美少女が俺のことを好きになってくれるわけない。

 

なずなの恋人はきっと、もっと背が高くてモデルみたいな年上で焼け

た肌がよく似合う洋楽好きな人だ。

 

はあ…、まだ、分からないじゃん。何考えてんだ、俺の頭熱中症でやられてるかも。

 

でも、ふっと思う。これは願望でしかないけれど、叶ってほしい。

 

どこかの神様の手違いで、僕のものにならないかな。それで…

 

もし、なずなと付き合えたらって。

 

 

 

 

 

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