とある科学の滅びの獣(バンダースナッチ)   作:路地裏の作者

1 / 91
異世界漂流のARMSと、佐天さんが出会うという設定。つまり他のARMSは出ません。


嘘予告編

 

「私、佐天涙子! 無能力者(レベル0)でーす!」

 

 親友の縁で出会った、『超能力者』に、私はそう名乗った。無能力者(ニンゲン)か、怪物(バケモノ)かも分からない、私は。

 

「もう! 佐天さん! 失礼じゃないですか!」

 

 親友に怒られながらも、少しだけ不安になる。……私が、いつか怪物(バケモノ)になったら、目の前の親友はどうなるのだろう?

 

――力が欲しいか?

 

 その『声』は、常にささやき続ける。遠くから、はたまた近くから。ずっとずっと、離れることなく。

 

「こっから先は、私のケンカよ……手、出させてもらうわ」

 

「私だっておんなじです! 子供を盾に逃げようとするなんて……許せるわけないじゃないですか!」

 

 そして、私は『声』に答える。『絶望』に、立ち止まらないために。

 

 ヒト以外の姿と、『滅ぼす』力を手に入れるために。

 

――力が欲しいなら――

 

 その『声』の主は、知らない誰かなのか。はたまた、自分の本音なのか。

 

「あの子達を救うまで……負けるわけにはいかないんだ! 例えこの街の全てを敵に回しても!」

 

 ただ子供達を救うためにこの街全てを敵に回す先生(ニンゲン)に、(バケモノ)は叫ぶ。

 

「だったら、私が『滅ぼして』あげます! 貴女と、子供達に『絶望』を与えるものを、すべて!」

 

 『声』は、応える。目の前のものを、『絶望』を『滅ぼす』ために。

 

――くれてやる――

 

 白い、白い少年だった。それはまるで、自分の中にいる『アイツ』のようで……『破壊』に特化したような少年だった。

 

「お前ェ、オリジナルかァ……ツレは一般人か? こんな『闇』の底に、つれて来てンじゃねエよッ!」

 

『魔獣』じみた気性の女性にも出会った。あるいは『帽子屋』か。

 

「オイオイオイ……第三位ならともかくよ……テメエみたいな無能力者が、私の邪魔してんじゃないわよ!」

 

「確かに私は無能力者よ……だけど、アンタの百倍おっかない『獣』と戦い続けてるんだ! 私は超能力にも、ARMSにも負けやしない!!」

 

 ……そして。

 

「……ンだ? テメエの、その『右手』はよオ……」

 

 今だけで、いい。

 

「何を、しているのですか……とミサカは……問いかけます」

 

 今だけでも……全ての『絶望』を、『滅ぼす』力を!

 

「これが最初で最後よ……私に、力をちょうだい。力が、欲しい!」

 

――力が欲しいか!

 

――力が欲しいならくれてやる!

 

――我が名は――――

 

――我が名は、バンダースナッチ!

 

――滅びの獣なり!

 

 ◇ ◇ ◇

 

『とある科学の滅びの獣(バンダースナッチ)』

  ――近日公開…………かもしれない

 




ニコニコで『超電磁砲』の第二期見てたら、唐突に書きたくなった。今書いている小説が落ち着いたら、正式に投稿するかも知れません。予定は未定ですが……

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。