「スノー…くっつくな。歳を考えろ」
「いいじゃん…僕、男の人怖いんだもんいつで会うかわからないし、。新夜は怖くないけど」
フランスの町を涙目の銀色短髪の美少女と歩くしかも右腕にしがみつかれ胸を押し当てられながら。今は朝の7時半。俺はスノーを学校に送るためにこうして歩いている。男がスノーの近くに来る度に男とスノーの間に体を滑り込ませ盾になったりしながらもゆっくり朝の一時をコーヒーを片手に楽しむ。
「ねぇ、新夜って僕の護衛だよね?」
「まぁ、武器の設計士もしてるがそうだな。どうした?」
「僕が右手を掴んでるのにコーヒー持ってて僕を護れるの?」
恨めしようにコーヒーを見てくるスノー。流石に飲み物に嫉妬するわけ無いし自分の安全を考えているのだろう
「コーヒーも武器になるぞ?。熱々をぶっかければ怯むしそうじゃなくても目眩ましになる。そこにこれだ」
左手の手首辺りに隠している特殊警棒をスノーに見せる。本当はナイフ辺りがいいんだがそれを使うと尋問が出来なくなるかも知れないから何時もは特殊警棒で済ませている。
「ふーん…僕には気が抜けてるように見えたけどな~無表情な新夜の顔が少し綻んでるから」
「そうか?」
昔スノーの護衛で失敗をしてから自分自身を責めた俺の表情は固まりほとんど動かなくなった。けれどそれぐらいの代償は気にしない。あの時スノーを庇って受けた銃弾三発は骨に当たり貫通はしなかったが貫通していたらと思うとゾッとする。そんなことを考えていると右腕が引かれる。
「いつまで責めるつもり?僕は新夜に助けられたんだよ…そろそろ許したら?」
結果としてその時スノーに怪我はなかった。それは良かったとは思う。だが、心の何処かで油断しなければと責め立てる自分もいるのは確かだ。
「何の事だ?」
安心させるためにそう言っておく。言うだけでも少しは俺も楽になるから…まだ俺は俺を許すことは出来ない。最近はISと言う兵器と言うかスポーツ用具が出回ってきた。本来は宇宙での作業用の物らしいがそれを使ったテロリストも出てきた。だが、ISは女にしか乗れない物だ。来年にはスノーも日本のISの学校に行く。卒業したらエリート街道まっしぐらで護衛はIS持ちの女に変わるだろう。俺はそれまでに自分を許せるだろうか?スノーの護衛から外された後は俺は何をするのだろうか…。考えていると袖を引かれた。スノーが心配そうに見上げてくる。
「どうかした?」
「何でもない。行くぞ学校に遅れる」
心配されても素っ気なくしか返せないことを心の中で謝りながらスノーと歩く。今だけはこの時を楽しもうと思いながら