「海堂 新夜だ。スノーとシャルロットの護衛兼武器の設計とカスタマイズをしている。よろしく頼む」
ラボの下見をした後俺達は教室に行き朝礼を受けていた。体に刺さる好奇と敵意が混じった視線。慣れてはいるが面倒なものだ。そうだ…終わり次第寝たふりをするか。そう思いながら朝礼が終わるのを待っていた。男が出席簿で殴られていたが知らないし興味もない。
「新夜~起きてよ。怖いよ~僕…」
「流石になにもないと思うけどスノーが可愛そうだよ起きて?」
空き時間に狸寝入りと背中をよさはユサユサと揺らされ妨害される。愛らしいかもしれんがやられると面倒だ。起きようとすると背中に何かが隠れるようにくっつく。スノーであるのは確定だが隠れるとなると
「何のようだ?織斑」
「何だってここでは少ない男同士仲良くしたいと思ってな」
「俺としてはお前がいると面倒なんだが…」
やっぱり男絡みか、左脇腹にくっついているスノーと向き合い頭を撫でる。最初は固まっていたスノーだが時間が経つにつれへんにゃりと顔が蕩けていく。後ろから足音が聞こえた。だから
「織斑、スノーに近づくな」
恐らく近づいているだろう織斑に忠告する。
「何でだよ!?」
「シャル、説明してやってくれ」
わかったと答えたシャルロットは織斑に説明を始める。スノーは昔、男複数人に誘拐されたことがある。その男どもは親父と俺がスタンガンと警棒が合わさった武器スタンロットで鎮圧したが一人が混乱してスノーに向かって発砲。俺がかばったからスノーに怪我は無かったが俺はその時痛みに耐えながら敵の仲間が落としていた銃を撃ちそいつを殺した。人を殺した後悔よりも誘拐犯から守れなかったそのことを後悔している俺は我ながら狂ってると思う。
「理解したらスノーには近づかないでくれ…姉から男性恐怖症の奴が居るって聞いてないのか?。後お前も男だろとかは無しな。スノーは俺以外の男は受け付けないんだ」
そう言いながらスノーを撫でていると…
「偉そうに!!」
『危ないよ?女の子が怒る直前までいってるし』
怒鳴ってきたのは織斑の近くにいる女だった。
「なら、お前スノーの男性恐怖症が悪化して学校などに来れなくなったらどう責任とってくれるんだ?」
そう言うと女は
「そんなものは気合いで…」
「お前は馬鹿か?そんなものでどうにかなるならとっくに治療は完了してる。お前も味わってみるか?一人で回りには銃やナイフを持った男どもに囲まれ縄で縛られて身動きも取れず身を守る為の武器もなく建物に連れ去られる。その恐怖を…味わってみるか?」
濁りきった目はこんな時には丁度良い。迫力が出て相手は後退り俺から距離を取る。
「同じ目に合ってもないのに好き勝手言うな」
俺がそう言うと女は黙り織斑は申し訳ないように頭を下げた。
「悪かった。考え無しに話しかけて」
「今度から気を付けてくれれば構わない。正面に俺を挟んで話せばスノーも少しは話せるだろうが今回みたいのはこれっきりにしてくれ。もしかしたらお前に男性恐怖症克服の練習台になってもらうかも知れないがその時は頼んでいいか?」
「おう!!任せてくれ」
やっぱり頼られると嬉しいのか織斑は笑顔でそう言った。優秀な姉がいるとかなり苦労をしているのだろう。女はともかく織斑とはある程度仲良くなれそうだ…。女の方は力量差を分からせても突っかかってきそうな感じがする無視が打倒か…。そんなことを考えながら俺は織斑の近くにいるポニーテールの女から興味を無くした。次は一時間目大体の学校では役員を決める時間だ。その時起きるだろう出来事をめんどくさく思いながら俺は休み時間が過ぎるのを待った。