今回はリアルで作った別のオリキャラをぶちこんでみました。今回も生暖かい目で見守ってくれると幸いです。不束者ではありますが何卒宜しくお願いしますm(__)m
※3月10日文章を修正いたしました。
プロローグ
そこは真っ黒な部屋だ。そこを照らす唯一の明かりは円形のテーブルの上に備え付けられた二本の蛍光灯だけ。そしてそのテーブルの周りには4つの椅子が東西南北に向かい合うようにして設置されている。
椅子には既に四人の男が着席しており、北の椅子に座っている男を除き、他の三人の椅子の後ろに部下と思わしき者が一人ずつ待機している状態である。
「イヤァ~皆さまこのクソ忙しいなかよくぞ集まって下さいました!私嬉しくて涙が出ちゃいそうですよ~クスンクスン」
「君は一々反応が大袈裟過ぎる。こちらも反応に困るのですが」
「イヤンそんなこと言わないで下さいよ~。私と皆さんとの仲じゃないですか~」
「気持ち悪いぞキャディ。あとその伸ばしかた止めろ。それ前回の会合で一回もやってなかっだろ取って付けたかのように実践してんじゃねぇよ」
北の席に座る男"キャディ"と呼ばれた男は「それはすいません」と肩を竦めるだけで反省した様子一切見られず、指摘した東と西の席の二人は本日7、8回目の嘆息をもらす。
キャディと呼ばれるこの男は、カラフルなタキシードを着て、黄色のマスクで頭全体を覆っており、マスクの上にはこれまたカラフルなシルクハットを被っている。椅子の横にはキャデイが持参したと思われる杖があるだけだった。
「それはそうと…皆さん知ってますか?」
「なんだ突然、知ってるかって何がだ」
「あら?もしかして知らないんですか。だとしたら皆さんかなり時代遅れですよー?」
「...だからあれってなんだ?」
「あれですよー聖杯戦争ですよ。せ・い・は・い・せ・ん・そ・う!これを聞いて流石に知らないって人はいないでしょう」
「大変失礼なのですが、なんですその聖杯戦争とは?」
「.....えっ?もしかして本当に何も知らないんですか?
「...そう言われてもなぁ。俺らからしてみりゃ割とどうでもいいことだろ。後キャディ驚き過ぎだ」
「確かにそうですね。それに、いずれは何処かの誰かが勝手に解決するのです。一々慌てる必要もないでしょう」
「いやいやそうですけど!?もっとこう危機感持ちましょうよ!だって我々以外の生命体って言ったらもうカルデアって施設の連中しかいないでしょ!?ねぇ!?」
「チッ、だったらどうすればいいんだ?あぁ!!」
「なんで逆ギレされなきゃならないんですか!?だーかーらー!
「「...」」
「.....はぁ」
キャディの唐突な発言に東と西は『あぁ、またか』と呆れ返り、今まで沈黙を貫いてきた南からもため息が漏れるほどだった。
この男、"キャディ・マディル"が今まで提案してきた事は三人にとって百害あって一利なしなものばかりであり、当然ながら三人は気乗りしていない。
「お前気は確かかよ。その聖杯戦争に参加するってのは?」
「当たり前じゃないですかヤダなぁもう褒めないで下さいよ」
「いや褒めてねぇよ。てか今回は流石に静観でもいいだろうが」
「えー。だってそれだと面白くなくなるもん」
「もんじゃねぇよもんじゃ。てか無理があるだろお前がもんって」
「そういうのあまり言わないで下さいよ。それにこういう展開って中々ないじゃないですか。これは絶対楽しまなきゃ損ってやつですよ♪」
「...そうだったこいつこういう性分だったなチキショウ!」
「今更ですね。御愁傷様でーす」
「他人事だなオイ!」
「...いい加減にしたらどうだキャディ・マディルよ」
二人の言い争いに割って入ったのは意外にも南の席の男だった。彼は真正面のキャディを見据え、重々しい声でキャディに問い掛ける。
「キャディ。今回はどういうつもりだ」
「...何がです?」
彼の真剣な声色にキャディも態度を改め、真正面から彼を見る。
「今回のその聖杯戦争なるもの、お前がただ楽しみたいだけではなかろう」
「へぇ...なぜそう思うんです?"フローレス"」
「惚けるな道化。我輩とて聖杯がなんであるかは知っている。あれは人類という種が本来創るべき物でも使ってもいけない危険な代物だ。人間は欲深い、故に奴らは聖杯に手を出したのだ」
その時、フローレスはある考えが頭の中に
「...まさかとは思うが貴様--」
「さぁーて何の話ですかねー。私には分かりかねます」
その何かを察したフローレスはキャディにそれを聞こうとしたがキャデイはあからさまに話を反らす。
両者の僅かな睨み合いの末、先に折れたのはフローレスの方だった。フローレスは椅子に深く背を預け、今日最も大きな溜息をもらす。
「...まぁ良い。我輩は貴様に協力するだけだ。
「感謝しますよフローレス。やはり持つべきものは友とはよく言ったものです。それで?他のお二方はどうしますか?」
そう言ってキャディは残った二人の事を見る。キャディのどこか有無言わさず雰囲気に東は面倒くさそうに、西は渋々といった感じだった。
「どうせ言っても聞く気ねぇんだろ?ったく面倒くせぇなぁ」
「ハァ...君はいつも強引に話を進めていく、それも勝手に。こちらの身にもなってもらいたいものです」
「まぁまぁ二人ともここは一致団結頑張って行きましょう」
「てめぇがそれを言うな!」
「全くだ、君がそれを言わないで欲しいものだ」
「おうふ二人とも辛辣ゥ」
二人を宥めようとしてその二人に罵倒され、撃沈するキャディ。その様子を何処か悲しそうな雰囲気で見ていたフローレスは静かに席を立ち上がる。
「キャディ。そろそろ解散するぞ。もう話すべき事もなかろう。さっさとこの会合を閉めたらどうだ?」
「ん?あーそうですね。じゃあさっさと閉めますか。では皆さん!また会いましょう」
◇◇◇◇◇◇
4つの組織のリーダー達による定期会合が終わり、最後にはキャディだけがその場に残った。がらりと静まり返った会議室で一人椅子に座り込んでいる彼が、今見ているのは一つのデバイスだった。
デバイスの液晶には白い服を着た黒髪の少年が薄紫色の髪をした盾を持った少女と一緒にしゃがみこんでいる白髪の女性を守っている所の映像だった。彼はそれを見てマスクの中で邪悪な笑い声を上げる。
「ヒッヒッヒッヒッヒ。まぁ..精々楽しませて貰わないと此方が困りますからねぇ、もっともっと見せてくださいよ。あなた方人類最後の希望の可能性ってやつを」
キャディは一人呟きながらゆっくりと立ち上り、懐から一枚の写真を取り出す。
そこには自分を含めた先程の三人の姿と三人の部下と思われる者達も写っている。そのグループの真ん中には組織連盟の創始者にして
「あぁ"ピエレル様"、我らの敬愛するピエレル様。もうしばらく、もうしばらくお待ちください。必ず、必ずやあなた様を再びこの世に!そしてこの世界を必ずやあなた様の物に!!アハッアハハハハヒャーッハハハハハハ!イーヒャッハハハハ!」
狂人の如き笑い声を上げながら、これから人理焼却を阻止しようとする彼らの今後を考えるとキャデイは笑わずにはいられなかった。静かだった会議室はキャディの狂った笑い声で瞬く間に埋め尽くされていく。
この会合はほんの序章である。カルデアの人理修復の旅はイレギュラーな化物共の手によって更なる波乱に満ち溢れるものとなるだろう。
運命は回りだす。静かに、だが着々と。その運命の結末など誰にも分からぬまま...
如何だったでしょうか?オリキャラの紹介説明は次の投稿の際に書かせてもらいます。正直なところ作者はもう指が限界です(__)
この作品を閲覧していただきありがとうございました。次の投稿を楽しみにしてください。
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