召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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FEHをやっていて星5レベル40になった女性キャラを見ていて思いついたネタ。正直すまんかった。


第一章 飛翔編
召喚士とヘクトル


 「俺の貞操が危ない」

俺は自分の部屋から重騎士で頼りになる壁役、ヘクトルの部屋に突撃していた。ヘクトルは煎餅を食べながら呆れた様子で俺を見てくる。

 「何をいまさら言ってんだ。前からだろ?」

 「違うんだよ! 確かに前からカミラ姉さんを筆頭に貞操の危機はあったけど、最近は特に危ないんだよ!」

ヘクトルの部屋に備え付けられた机をバンバン叩きながら力説する。しかし、ヘクトルは聞き入れないようにお茶を飲み始めた。

 「おまえがバカみたいに召喚するからだろ。自業自得だ」

 「アルフォンスとかシャロン、アンナさんが戦力足りないって言ったから召喚しただけだよ!」

 「まぁ、俺もそれで喚ばれた口だからなんとも言えないけどよ。まぁ、お茶でも飲め」

 「ありがと」

ヘクトルに入れてもらったお茶を飲んで一息つく。

 「それで? 急に焦り始めた理由はなんだよ」

 「そう、それは俺が城を歩いて回っていた時のことだ。隅のほうでカムイ……あ、女性のほうね。とカミラ姉さんが話しをしているのを聞いたんだ」

 「ほ〜、それで」

丸っきり聞く気のないヘクトルを無視しながら話しを続ける。

 「カムイはこう言った『カミラ姉さん、私は召喚士さんのことが好きになってしまったようです』。するとカミラ姉さんはこう言ったんだ『大丈夫よ、私の可愛いカムイ。私も彼のことが好きだから、二人で既成事実を作ってしまいましょう。ええ、絆は15歳の遊牧娘に盗られたけども、子供を作れば私達の勝ちよ』『ですがカミラ姉さん、一人の男性に複数の女性が関係を持つのは、召喚士さんの外聞に関わるんじゃないですか?』『ああ、召喚士のことも考えてあげるなんて、カムイは本当に優しいわね。でも、大丈夫よカムイ』」

俺はそこまで言ってお茶を飲む。

 「『私たちは王族。子孫を残す義務があるの』。それを聞いた瞬間のカムイさんのその手があったかっていう表情が忘れられない……」

 「あ、そう」

 「反応薄いよヘッくん! ヘッくんが意外と大きいピエリの胸を見てたって奥さんのフロリーナと娘のリリーナにチクってもいいんだぞ!」

 「おいばかやめろ。というかその姉妹だったら俺のところじゃなくて、マークスのところに行けよ」

 「行ったさ! 伝えたさ! そしたら『カムイがそんなことを……よし、召喚士よ、諦めて暗夜の国に来るがいい』とか言い始めたよ! シスコンにもほどがあるだろうがくそがぁ!!!」

俺はもう一度机を叩く。

 「あ〜、それだったら他の奴に守ってもらえよ。ほら、あの女忍者……カゲロウだっけ? あいつだったら守ってくれそうじゃねぇか」

 「ふ、ヘクトルよ。忍者っていう生き物が一番信用できないんだよ。カゲロウに入れてもらったお茶を飲んだら意識が飛んでさ……気がついたら全裸で襲われるところだったよ。用事があって部屋に訪れたタクミがいなかったら危ないところだった」

 「お、おう。マジか」

 「マジだよ。主君のリョウマがいないからストッパーがいない」

 「同僚の男忍者がいただろ」

 「サイゾウは歩兵特攻受けて即死するよ」

改めて俺とヘクトルはお茶を飲む。

 「それじゃあ赤髪を結ってる斧騎馬の姉ちゃんはどうだ?」

 「ティアマトさん? ティアマトさんは基本的に守ってくれるんだけど、時折俺を見る目がやばい。カミラ姉さんと同じ目をしている」

 「他に壁役と言えば子供チキとかか?」

 「幼女を常に護衛にして歩き回る姿を見てどう思う?」

 「事案だな」

 「大人のほうだと目が怪しいしなぁ。水着が実装されてはっちゃけている」

そこまで言うとヘクトルはめんどくさそうな顔になった。

 「おい、めんどくさがるなよ」

 「いや、実際めんどくさいんだよ。若い頃の姿で大きくなった娘と毎日顔を合わせているんだぞ? その気持ちがおまえにわかるか?」

 「どうせ、リリーナはロイの嫁になるからいいじゃない」

 「てめ!? ふざけんな!! いくらエリウッドの子供だからってそう簡単に娘を嫁にやれるか!!」

 「じゃあ嫁に出す条件ってなんだよ」

 「そうだな。最低でも俺に勝ってくれないとな」

 「わかりました。それじゃあパオラさんとサナキを呼んできますね」

 「旭日の剣に相性激化とか死ぬわ! しかも俺は魔防が低いんだぞ!!」

 「ロイとリリーナも赤だからワンチャンあるね!」

 「ふざけんな!」

とりあえず口喧嘩を中止して再度お茶を飲む。

 「ああ、さっき出てきたパオラとかいいんじゃないか? 育てているだろ?」

 「ヘクトル。これだけは言っておく」

 「おう、なんだ」

 「パオラさんは尊い」

 「よし、出てけ」

 「あ、冗談! 冗談だから!! 実際はいい人すぎて頼みずらいんだよ。しかも内容が女性関係だぜ?」

 「まぁ、わからなくもないが。それじゃあヒノカとかどうだ?」

 「あの人もカミラ姉さんと同族だ」

俺の言葉にうわぁ、って表情になるヘクトル。だが、事実だ。カミラ姉さんと一緒で愛が重い。

 「それじゃあクライネなんてどうだ?」

 「彼女はツンデレだが愛に飢えている。あとはわかるな?」

 「……そうか」

ヘクトルは重々しく頷いてお茶を入れ直す。

 「ここに召喚された時は久しぶりにおまえと会えて嬉しかったんだがなぁ」

 「リンには泣かれたし、エリウッドも喜んでくれたよ。プリシラとかレイヴァン、ルセアとかもね」

二人でしみじみと呟く。

 「……うん? ちょっと待て。今の中にマシューがいなかったぞ」

 「マシューは速さの鼓舞を持っているから仕方ないね」

 「うぉぉぉい!! スキル継承か!? スキル継承したのか!?」

 「ニノがいるからジャファルも呼んであげたいんだけどねぇ」

 「おい、無視するな!! マシューはどうした!!」

 「うるさいなぁ。それだからヴァイス・ブレイブ内でホモ疑惑が出るんだよ」

 「……マジで?」

 「マジで。まぁ、噂を流したのは俺だが……ってヘクトル! アルマーズを仕舞おう!!」

 「おう、安心しろ。リンにはあいつはバカだから死んだよって伝えてやるから」

 「おい、バカ。マジでふざけんな!! 重騎士相手に元軍師現召喚士が勝てるわけないじゃないですか!!!」

 「すまない、ここに召喚士が来てないかい?」

 「ルフレ!! ちょうどいいところに!! ヘルプ!!!」

 「あぁ、いたね。いや、僕はあまり伝える気はなかったんだけど、クロムが伝えたほうがいいって言うから来たよ」

ルフレ(男)の言葉に停止する俺とヘクトル。続けてルフレは笑顔でとんでもないことを言い始めた。

 「アンナさんが君との結婚する権利を競売にかけてね。女性陣がすごい勢いで値段を上げていってるよ」

 「ふざけんなあの強欲守銭奴商人がぁぁぁ!!!!!」

俺はヘクトルを蹴り上げて扉から飛び出すのであった。

 

 

 

 「やれやれ、相変わらずうるさい奴だ」

 「まぁ、自分の人生を商品にされたら怒るよね」

 「……ちなみにリンはいたか?」

 「競売場にはいなかったよ。そのかわりにソール・カティとミュルグレとキャンドルサービス持って召喚士を探してたけど」

 「フル装備じゃねぇか……」

城内で召喚士の悲鳴が聞こえるのであった

 




召喚士
 ガチャは回せば出ると思う教徒。ガチャで大事なのは回転数だ……!裏設定として烈火の剣に出てきた軍師っていう。リンと結婚させてあげたかった……!
 この小説では無自覚人誑し。星とレベル上げたらみんなデレるから仕方ないよね。

ヘクトル
 召喚士の悪友。最初はエリウッドで作ろうかと思ったけど、話の内容的にヘクトルのほうがいいかなと思ってヘクトルになった。
 召喚士に若い奥さんと大きくなった娘を召喚されて複雑な気分。それを召喚士にNDK(ねぇどんな気分?)と煽られて追いかけっこをする日々。



作者はFEHの配信当日からやってます。とりあえずリンかカミラが出るまでリセマラしようと覚悟完了したら30分でカミラが出た。その後に微課金したらリンも出た。バニーカミラと花嫁リンも出て、英雄配布ではもちろんリン一択。そして弓騎馬リンのぶっ壊れ性能に驚愕した。あと一人特別なリンが出たらリンちゃんパーティが組めるぞ!

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