「あん? なんで召喚士の奴は不貞寝してんだ」
ヘクトルが召喚士の部屋に入って真っ先に目に入ったのはベッドの上で不貞寝を決め込んでいる召喚士の姿。その質問に答えたのは不貞寝している外道ではなく、自分の部屋のように寛いでいるエリウッドであった。
「ほら。リン(ノーマル)10凸チャレンジしたじゃないか」
「覚えている覚えている。それで最初に出た星5がティバーンで、召喚士が真顔でブレーンバスターを決めるのを爆笑してみてたからよ」
「うん、その後しばらくはリンが出続けたけど、アイク(ノーマル)が出た時には無言でアンクルロックをかけていたしね」
「それでもなんだかんだで7凸まで行っただろ? 何が不満なんだよ」
「不満に決まっているだろうが!!」
ヘクトルの言葉に召喚士は跳ね起きてヘクトルを指差す。
「いいか、よく聞け脳筋。ぶっちゃけリンは初期の星5のせいで使えるスキルは疾風迅雷くらいだ。しかも疾風迅雷は他に持っている英雄が増えたせいで、もし疾風迅雷ピックアップが来たとしてもリンがピックされる可能性は低い。そこですり抜けだが、これは初期の星5を運営が排出しなくなったことからできない。つまりリン(ノーマル)の10凸は事実上不可能……さらに水着リンだと!? オーブもリアル課金も残っていねぇよクソガァ!!!」
「あ、うちの嫁も水着装備が出るんだけど」
「俺の可愛い娘もな」
「オーブがないって言ってるだろうがぁぁぁぁぁ!!!!」
召喚士渾身の叫びである。
「まぁまぁ。こういう時のためにクリアしてない連戦とかあるじゃないか」
「それ使ってまたかき集めろよ」
「クッソォ……シグルーンさんでだいぶ使ったんだよなぁ。連戦オーブ貯金」
そこまで言って召喚士は何かを思い出したような表情になる。
「そういや、リンに今回の戦果の連戦は絶対に走るなって言われたんだが、何かあるのか?」
召喚士の言葉にヘクトルとエリウッドはとてもイイ表情になる。
「「何もないぞ」」
「貴様らのその笑顔で俺に不幸が降りかかるのは理解した」
召喚士が睨みつけながら情報を喋るように無言で促すが、ヘクトルとエリウッドは笑顔でそれを黙殺する。
「クッソォ。今回の情報はパントが完全に管理しているせいで俺まで伝わってきやしねぇ。お前らは何を企んでやがる?」
「いやいや、人聞きが悪いね」
「そうだぜ? 今回に関してはお前にサプライズプレゼントなだけだって」
「それだったらリンがあそこまでマジ顔で戦果の連戦を走るなって言うわけないよな」
「「でも走るんでしょう?」」
「オーブが欲しいからな!!」
リンちゃん10凸チャレンジ
貯めていたオーブと2フェーを使って7凸が限界でした。ティバーンとアイクとロリチキがすり抜けで出なければ10凸行けたのに……腹いせにアイクはリンに剛剣をスキル継承しました。ティバーンからも何か没収するか
次回戦果の連戦
報酬の人がヴァイス・ブレイブにくるためにアップを始めました。
そんな感じでリンちゃん10凸チャレンジの結果と繋ぎ回でした。ガチでオーブとリアルマネーがなくて水着ウルスラさんはおろか水着リンちゃんすら引けない可能性がある。これは任○堂提訴案件。
察しのいい人はリンちゃんが戦果の連戦を走るなと言っている理由に気づくかもしれませんが、ツッコミはなしで。来てもらったら1話使ってお話し書きますんで。