あ、いつもより短めです
「俺はどうすればいい!!」
心からの慟哭をあげるのはフレリア王国の王子であるヒーニアス。俺はその慟哭を無視するようにお茶をすする。
「誰かを選ぶことなどできん!! それでも選ばなければならないのか!!」
え? Ifみたいにヒーニアスが運命の選択をするのかって? ある意味では運命の選択かもしれんな。
「何故だ!! 何故ここにはこんなに魅力的な人物が多いんだ!!」
そして力強く机を叩きながら呻くように口を開く。
「この私がエフラム以外の男のケツを掘りたいと思うとは……!!」
そう、ヒーニアスは真性のホモであった。
「それで? 最近は誰にお熱なんだ?」
「うん? 聞きたいか? 聞きたいだろう、召喚士」
「いや、ぶっちゃけ聞きたくない」
「やはり最近だったらベレトだろうか。傭兵として鍛えられたケツ。引き締まっていて実にグッドだ。そして忘れていけないのがマルス。流石は英雄王と呼ばれる男、ケツも英雄王に相応しいケツをしている。意外なところではタクミもいいケツをしている。弓使いらしく引き締まった腰、実にそそるものがある。そして忘れていけないのがアイクだ。あの圧倒的雄度。本来なら私は掘る側だが、アイクにだったら掘られてもいいと思えるほどだ」
恍惚の表情を浮かべ、オマケに涎を垂らしながらの発言に俺はドン引きである。
「雄度が高いのがいいんだったらヘクトルとかどうだ」
とりあえずヘクトルの不幸が俺の幸福なので脳筋のケツを狙うように誘導してみる。
だが、俺の目論見はヒーニアスの呆れたようなため息で否定された。
「いいか、召喚士。私は確かにホモだ。隙さえあればいい男のケツを掘りたいと思っている。だが、だ!」
そこでヒーニアスは机を力強く叩きキメ顔でこう言った。
「私がしたいのはセッ○スであってレ○プではない」
そしてホモの持論を語り始めた。
「いいか召喚士。私はお互いが合意の上で男のケツを掘り、そして気持ちよくなりたいのだ。一方的に気持ちよくなるなどそんなこと自慰と変わらないではないか。だから私は相手の気持ちも尊重する。相手が受け入れてくれるからこそ、本当に気持ちの良い事ができるのだ。ヘクトルは確かに私好みのいいケツをしている。だがしかしヘクトルは妻も子も持つ身だ。それを一時の快楽のためにぶち壊させるのは忍びない。だから私は家庭を持つ者は狙わない。そういう主義だ」
「聞きたくもない演説を聞かされて俺は最悪の気分だよ」
「ん? だったら一発やるか? ちょうど良くそこにベッドがあるしな」
「お前は家庭持ちは狙わないと宣言したばっかりじゃないか?」
「召喚士はまだ正式に家庭を持ったわけではあるまい。インバースも養子でリンやフィオーラも『自称』の段階だ」
「……つまり?」
俺の言葉に怪しい笑みを浮かべるヒーニアス。
「召喚士だったらセーフ」
「助けてエイリーク!!」
「あの召喚士さん、少しよろしいですか……って、あら? ヒーニアス? 珍しいですね」
俺の叫び通りに部屋に入ってきたエイリーク。それをみてヒーニアスは不満そうに舌打ちをしてから部屋を出て行った。
困惑するエイリーク。安堵する俺。
「悪いなエイリーク、助かった」
「い、いえ。私は何もしてませんし」
少し頬を赤らめながら謙遜するエイリーク。
「いや、確かにエイリークは俺を助けてくれたよ。感謝している」
「そ、それでしたらワガママを言ってもよろしいですか?」
ワガママという言葉に身構える俺。だがエイリークのワガママは可愛らしいものだった。
「……頭を撫でていだたきたいのです」
「それくらいだったら別に構わないけどな」
そう言ってから俺はエイリークの頭を撫でる。インバースや弟子達が小さいときにはこうやって褒めてあげたなぁと思いつつ懐かしくなる。
「頭を……」
「うん?」
そう思っていたら熱にうなされたかのような表情でエイリークがつぶやき始めた。
「頭を撫でられたから和姦……!!」
「ソォイ!!」
「あぁ!! しまった!! 召喚士さん、待ってください!!」
聖魔組にまともな人物はいないのかと思いつつ俺はエイリークから逃亡するのであった。
ホーモアス
別名・ヒーニアス。ケツの貴公子。
エイリーク
ついに既成事実を狙い始めたご様子。
助けて!エイリーク!
結局は助けにならない
ツイッターの方で『ミルラちゃんやカタリナ並にキャラ崩壊したキャラが見たいです』というお題の結果、ヒーニアスがケツの貴公子になりました。きっとエポとかサクラとかと仲が良い。
作者のFEHでは無料チケットで二体目お姉ちゃんがやってきて攻撃不得意が消える結果に。お姉ちゃんもイドゥンとかユンヌばりの強さになっている気がする。そしてイドゥンの英雄値が最大になったので久しぶりに想いを集めてでゼルギウスを使っているのですが、インフレ酷くなりましたね。昔だったら余裕で受けれた攻撃で吹き飛ぶ事故が増えました。
あと風花雪月の帝国ルートを無事にクリアしました。あとは女性キャラのエンディングを集めるために最終ステージ周回をしたら二週目と執筆用データ作って始めます。二週目は金鹿の予定。理由? マリアンヌとヒルダの絡みを見たいんだよ。言わせんな恥ずかしい。