召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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ようやくレア様を殺すのが終了しました


召喚士と風花雪月〜クリア編〜

 「ようやく終わった……」

俺が部屋でバタリと倒れ込むと、部屋にいたヘクトルとエリウッドがこちらを見てくる。

 「あ、レア様虐殺大作戦は終わったかい?」

 「言い方に気をつけろ。それだと好んでレア様を殺し続けたみたいだろ」

 「間違ってねぇだろ」

 「多いに間違っている。俺はネットで調べた効率よく支援Sを集める方法ができなかったから仕方なしにボス周回をしたんだ」

本当にあれができれば三週くらいで済んだはずなのに、できなかったから八週することになったんだ。

 「でも見ていて楽しかったよ。だんだんどうやったら最短でクリアできるか研究しているの」

 「必殺1で必殺食らって即死したベレトを見た時は爆笑したけどな」

 「命中31とかでも余裕で当たるしな。こんなにFEってあたり判定厳しかったっけ?」

途中から『あれ? 俺がやってるのはスパロボだった……?』と勘違いしそうになった。

 「それで? お嫁さん候補はわかったかい?」

 「さっぱりだ」

エリウッドの言葉に俺は答える。

 「とりあえずエーデルガルト、ドロテア、ペトラ、マリアンヌ、リシテア、メルセデス、イングリッド、シャミアの支援Sを見てみたけど、とこに引っかかるこのはなかったんだよなぁ」

 「でもよぉ、パントの奴が『たとえ別個体だとしても召喚士だからね! ゲームで支援Sを組めば何か引っかかるものがあるんじゃないかい!』とか言ってたぜ?」

ヘクトルの言う通りである。俺がこんなにも必死こいて支援S周回したのは、パントの助言によって相手が誰だかわかるからじゃないかと言う発言によってだ。

そのために数日部屋に篭ってやっていたわけだが……

 「うむ、さっぱりだな」

 「ゲーム内容はどうだった?」

 「超最高。『教え子殺すのが超後味悪いけど、それも含めて戦争だよね!』って感じで楽しかった。でも帝国ルートのせいか、なんでディミトリがあんなにエガちゃん恨んでいるのかさっぱりわからん」

 「そうなると次は青獅子編かい?」

エリウッドの言葉に俺は笑顔で口を開く。

 「金鹿だな」

 「「なんでだ」」

 「なんでもマリアンヌとヒルダの絡みがみれるらしくてな。是非みたい。あとネットの情報で一番FEらしいのは金鹿編っていうのをみたからだな」

なんか謎が多くてモヤモヤしているからそれを解消したい。

 「まぁ、二週目の話はいいや。それじゃあ支援Sにした娘の中で引っかかる娘はいたかい?」

エリウッドの言葉に俺は考えこむ。

 「マリアンヌ、リシテア、シャミア……か?」

 「て〜なると、妻候補はその三人ってところか」

ヘクトルがどこか納得した表情を見せる。

 「ちょっと待って欲しい。頭に引っかかると言い方だと、別の人物も当てはまるんだ」

 「「誰だ?」」

エリウッドとヘクトルが興味深そうにみてくるが、これを言ったら間違いなくドン引きされる。だが、言わなかったらデマ情報をヴァイス・ブレイブに広げて俺の命を狙いにくるだろう。

 「……レア様」

 「「え? お前あんなクレイジーサイコマザコンが好みなの?」」

 「違う! 俺は清楚なお嬢様が好きなんだ!!」

 「あ、こいつさらっと性癖暴露したね」

 「こいつはリンとフィオーラに報告案件だな」

 「よせ(真顔)」

その情報があの二人に知られた場合ヴァイス・ブレイブに所属する該当する英雄を処分しかね……あれ? 清楚お嬢様とかいなくね?

 「まぁ、正確に言えばレア様じゃなくてセイロスの方なんだけどな。なんかセイロスをみてたらお姉ちゃんと一緒に……お姉ちゃん? 俺にお姉ちゃんはははははははははは」

ミョンミョンミョンミョンミョン(突然現れたナギが姉ビームを召喚士に当てている)

 「そうだ、お姉ちゃんはお姉ちゃんだったな。俺は一体どうしてしまったんだ」

 (どうする? 突っ込むかい?)

 (いや、下手に突っ込んであの洗脳がこっちに来たらやばいだろ。ナギも召喚士の洗脳済んで満足して出てったし)

 (じゃあ放置で)

おかしい、なんでお姉ちゃんはいないと考えたんだ? 後でお姉ちゃんに会いに行こう。きっとお姉ちゃん成分が足りていないんだ。

 「え〜と、ああ、そうだった。セイロスだったな。なんかお姉ちゃんと一緒に『ドキ!異次元崩壊の旅!』をやってた時に会った奴にそっくりなんだよなぁ。あのオープニングのセイロスの格闘術はまんまお姉ちゃんの格闘術だし」

 「「待て」」

 「うん? どうした?」

 「いや、ちょっと待って」

 「お前ツッコミどころを作りすぎるなよ。突っ込めなくなるだろ」

頭痛が痛いのいった雰囲気を見せるバカ二人。

 「とりあえず『ドキ!異次元崩壊の旅!』ってなんだい?」

 「ああ、それか。いくつかの世界に飛ばされてたらお姉ちゃんが自力で世界を飛ぶ方法を開発してさ。二人で世直し旅してた」

 「それだと異次元崩壊しないよな?」

 「世直しをしたつもりが世界が崩壊することが頻発してな」

 「「歩く異次元災害かよ」」

自覚してる。

 「それでナギの格闘術って?」

 「え? あ、そっか。お姉ちゃんはここだとマムクートモードでしか戦ってないもんな。お姉ちゃん素手だと超強いよ」

 「どれくらいだ?」

 「修羅三人衆だったら余裕」

 「「バケモノじゃねぇか」」

おかしいよな。『掴んだら確実に壊せ』とか教えてくれるんだぜ。

 「あれ? まさか召喚士が素手だと妙に強いのって……」

俺は笑顔でサムズアップする。

 「やっぱりお姉ちゃんって最高だぜ!」

 




召喚士
実は素手だと超強い。掴んだら関節は確実に壊してくる。

ナギ
FEHだとなんかブレス吐いているけど、本当は格闘戦が専門。その強さは修羅三人衆だったら圧倒できる。

お姉ちゃん成分
部屋にこもって風花雪月をやっていたので洗脳が薄まっていた模様。




そんな感じで風花雪月で支援Sを見終わりました。ベルナデッタとマヌエラも見れますけど、レア様殺すの飽きたので終了です。
ちなみに異世界召喚士の嫁は今回出てきた中にいます。誰だって? ふふふ、ひょっとしたらレア様かもしれませんよ。

この土、日の間に『外道、フォドラに立つ』の二話目も投げたいところ。期待しないで待っていてください。

あ、それとお題箱の方で『(キャラの名前)ってどんなキャラですか?』とか聞かれるんですけど、作者は基本的にひかないとキャラ考えないので答えられません。それと『風花雪月キャラは召喚士のことどう思ってますか?』も『外道、フォドラに立つ』のネタバレになりそうなので答えられません。ご了承ください。

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