召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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弊カルデアにいるブラダマンテちゃんを見て思いついたネタです。

ついにルキナちゃんにもキャラ崩壊の波が


マルスとルキナ

 「お、いたいた。お〜い、マルス」

俺がとある用事でマルスを探してヴァイス・ブレイブを探していると、大広間に繋がる廊下で立ち話をしているマルスを発見した。マルスも俺だと気づくといつものイケメンスマイルを浮かべる。

 「やぁ、召喚士」

そのまま要件に入ろうとしたが、それを許さない存在がいた。

 「待ちなさい、召喚士。マルス様に外道行為とかお天道様が許してもこのクリスが許しませんよ」

そう、マルス&シーダ専用セコムの存在である。

 「待て待て、クリス。俺は用事があってマルスに話をしに来たんだ」

 「貴方みたいな世界のクズがマルス様に用事? そんなの外道行為意外あり得ないでしょう。もし、マルス様に外道行為をするなら私にも考えがあります」

 「そんなに怒るなよ。前回のマルスの味噌汁に異物混入事件は証拠不十分で不起訴になったじゃないか」

 「ええ、ええ!! 私が証拠を集められなかったばかりにマルス様にお辛い思いをさせてしまって……!! 私はもうあのような辱めは受けない!!」

そして座った目つきで俺を睨みつけてくるクリス。

 「貴方がマルス様に外道行為をするなら、私は貴方にキスをします」

 「正気か、貴様……!?」

どうあがいてもヴァイス・ブレイブを上げての戦争案件の引き金を引こうとするクリス。

 「ええ……!! ええ……!! 理解していますとも!! これをしたら私もニフルの湖に沈められることくらいは……!! だがマルス様を守るためなら私は修羅になる……!!」

 「待て待て!! 落ち着け!! 今日用事があるのは俺じゃない!! こいつだ!!」

そう言って俺は後ろに隠れている少女をマルスとクリスの前に突き出す。

 「……えっとルキナちゃん、だよね?」

 「はわ!? はわわ!! どうしましょうか召喚士さん!! マルス様に名前を覚えてもらっていました!!」

名前を呼んでもらっただけで歓喜の表情を浮かべるルキナ。それを見てマルスは苦笑いを浮かべる。

 「大袈裟だな」

 「大袈裟だなんてとんでもない!! あの英雄王マルス様に名前を覚えてもらっているだなんて末代までの栄誉です!!」

 「そ、そうかい?」

目をキラキラさせながら力説するルキナに若干引いているマルス。

 「ルキナ、用事用事」

 「あ、そ、そうでした。つい舞い上がってしまいました」

俺の言葉に真剣な表情になるルキナ。

そして直角に腰を曲げて武器を差し出しながら叫んだ。

 「サインください!!」

 「「………うん?」」

勢いと言葉の内容が理解できなかったのか虚をつかれた表情になるマルス主従。

 「え、と。これはルキナちゃんのソグンだよね?」

 「はい!!」

 「……これにサインするの?」

マルスの不思議そうな言葉に直角に腰を曲げている状態から顔だけあげるルキナ。

 「私の願いが大それた願いだということは重々承知していますしあの英雄王マルス様にサインを願うんだったらファルシオンに書いてもらうのが一番だということも理解しているんですが生憎と私はファルシオン装備を持っていませんそこでゲイルスケグルに書いてもらおうかとも思ったんですが近接装備にサインを書いてもらって戦闘中にサインに傷でもついたら憤死案件というか完全に自殺案件なので間接武器でありなんだったら戦闘中でも英雄王マルス様のサインを見られるソグンがサインをもらうに最適だと思ったんです」

怒涛のごとき言葉で相手に口を挟む隙を与えないルキナ。

 「いえいえ私如きがマルス様のお手を煩わせるとか個人的に絶対的に許されないんですけどそれでもやっぱりマルス様大好きというか憧れというかやっぱりプロマイドだけじゃ満足できなくて実物がいるんだからやっぱりサインが欲しくなってしまったんです本当に本当に英雄王マルス様のお手を煩わせて申し訳ないんですけどサインくださいお願いします!!」

唖然とするマルス。しかし、ここでマルス&シーダ専用セコムが動く。

 「ルキナちゃん」

 「……はい」

 「わかるぅぅぅ!!」

 「「……んん?」」

そして思いっきりルキナに同意していた。

 「やっぱり憧れの存在が目の前にいたら舞い上がっちゃうわよね!! その気持ちわかるわぁ!! 私もマルス様の近衛に任命された時はつい舞い上がっちゃってその後の訓練でルークとロディを半殺しにしちゃったもん!! やっぱり憧れの存在が目の前にいたらサイン欲しくなっちゃうわよね!!」

そしてクリスは澄んだ瞳でマルスを見る。

そして土下座した。

 「お願いしますマルス様!! このクリスの顔を立てると思ってルキナちゃんにサインを上げてくれないでしょうか!!」

 「う、うん。サインくらいなら全然いいけど」

本当に武器にサインしちゃっていいのかな、と呟きながらもソグンにサインをするマルス。それをキラキラした目で見ているルキナちゃん。

 「ありがとうございます!! 一生大事にします!!」

 「大袈裟だな。僕達は一緒に戦う仲間なんだからそこまでしなくてもいいんだよ」

マルスの言葉にマジ表情を見せるルキナ。

 「いいえ、いいえ!! ファンとは愛好を抱くもののあるがままを愛するものだと思うので私にお気遣いなくあるがままの日常を見せていただきたいのです!! 壁になりたいというアレです!! ただ基地内ですれ違ったりご一緒に出撃した時にはファンサがあると非常に嬉しいです!!」

 「わかるぅぅぅ!!!」

完全にアイドルオタクの発言をしたルキナに完全同意を示すクリス。意味がわかっていないマルスを置いて二人は盛り上がっていく。

 「話がわかるわねルキナちゃん!! ちょっと私の部屋によってかない? マルス様について語り合わない?」

 「本当ですか!! マルス様の影の英雄と呼ばれたクリス様から直接マルス様のお話を聞けるだなんて……いくら払えば延長は可能ですか!?」

 「お代なんかLOVEでいいわよ!! じゃあ行きましょう!!」

 「はい!!」

部屋まで待ちきれないのかマルス語りを始めているマルスオタ2名。それを見送る俺とマルス。

 「え〜と、召喚士。どういうことだい?」

 「うん。まぁ、ルキナと一緒に出撃することがあったら手を振ってあげてくれ」

 「? うん、わかったよ」

 




ルキナ
完全にマルスオタになったイーリス王女。それでも相手に迷惑をかけたら死ぬしかないと考えているあたり普通?のオタク。

マルス
後日ルキナと一緒に出撃した時に手を振ったらルキナは鼻血を吹いて倒れた。

クリス
マルス様親衛隊筆頭




ついにキャラ崩壊の波がルキナちゃんを襲いました。でも仮面つけてマルス名乗ってるんだからどう考えてもファンでしかないだろうというのが作者の言い分です。

FEHでは相変わらず星5が出ません。オスティアビーム欲しさにハロウィンガチャ回したら剣ラインハルト。お前じゃない。

応募用小説の期限が本格的にやばくなってきたのでしばらく小説投稿しないかもしれません。ご了承ください。

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