召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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褐色巨乳!褐色巨乳!!


召喚士と平穏の守護者達ガチャ

俺の部屋に珍しい人物がやってきている。大天使ニノエルの子供であるレイだ。レイは俺が用意した(最高級の)お茶を飲むことなく、緊張した眼差しで俺のことをみてくる。

そんなマジメな姿を天井裏から激写している黒い牙は放置する。なにせあとで俺も写真もらうしな!!

そして覚悟を決めたのかレイが口を開く。

 「召喚士、次の戦禍の連戦に関することなんだけど……」

 「そういえばアンナが次回のボーナスキャラを張り出していたな」

選ばれた英雄(通常神経の持ち主)は悲嘆にくれるからある意味で一大イベントだ。

 「いや、わかってるんだ。やっぱりボーナスキャラがいないとポイント集めるの大変だし、それはオーブを集めることも大変になるってことわ……」

そこでレイは何か期待を持った眼差しで俺を見つめてくる。

 「次回の戦禍の連戦のボーナスキャラは俺とルゥしかいないんだけど……!!」

なるほどなるほど。

 「レイ、戦禍の連戦のことを心配してくれるのはとても嬉しい。その言葉だけで戦禍の連戦メンバーを俺は喜んで戦禍の渦に放り込める。だけどな」

俺も真剣な表情に変わる。

 「戦禍の連戦は連続戦闘な上に相手もそこそこ強いから危険なんだ。そんな危険なところにレイやルゥを出すわけにはいかない。わかってくれるな?」

 「いや、でもやっぱりボーナスポイント係りはいた方がいいと思うんだ!!」

一歩を引かないレイは俺は大きくため息を吐く。

 「リン」

 「何かしら?」

俺の言葉に許しが出るのかと思ったのか少し笑顔になるレイ。そして俺の言葉をわかりきっているという表情で見てくるリン。

 「アンナからオーブを買ってきてくれ。ガチャの時間だ」

 「わかったわ」

 「違うだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!」

 

 

 

 

そんなわけで『レイとルゥを絶対に戦場に出さないぞ協定』保持のためにスーパーガチャタイムである。

 「今回は封印ガチャだからねぇ。狙いは誰だい?」

 「ホークアイの娘とは思えないくらい美人のイグレーヌ」

 「イグレーヌか。確かに美人に育ったよなぁ」

エリウッドの言葉に俺が答えると、ヘクトルが思い出すように言う。

 「あれ? お前らはイグレーヌの成長した姿みたことあんの?」

 「そりゃそうさ。一緒に旅した仲間なんだから」

 「結婚式にもサカに引っ込んでいたリン以外全員出たしな。イグレーヌ捨てて男が逃げた時はパントとルイーズがマジギレしてなぁ」

 「ああ、あったあった。逃げた男が最終的にパントの魔術でネズミにされちゃったやつね」

エリウッドとヘクトルは笑いながら言っているが、割とドン引きな出来事である。

 「ちなみに召喚士がいたらどうしてた?」

 「痛覚があることを後悔させてやるな」

 「お前にも十分ドン引きだよ」

ヘクトルの言葉を背に石版にオーブを叩き込む。

 

召喚士は怒っていた。召喚士に確率はわからぬ。だが、すでに0.5フェー近く突っ込んでいるのに星5が一人も出ないことはブチギレ案件であった。

 「俺、召喚士の不幸で幸せになれるわ」

 「僕も。今日はいい夢みれそうだよ」

 「くたばれ」

バカ二人に中指を立てながら俺は石版を再起動する。

赤がなかった。

 「ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!」

 「「ザマァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!」」

バカ二人の嘲笑いがさらに大きくなる。仕方なしに俺はエキドナがピックされている緑を叩き込む。

舞う土煙、出てくるシルエット。

 「お、新しい開拓参加者会? あたしはエキドナ。これからよろしく頼むよ」

 「憤死しそう」

 「やったね召喚士!! 新しい娘だよ!!」

 「確率は収束したけどな!!」

茶々を入れてきたバカ二人にラリアットを食らわせ、とりあえずエキドナを召喚室から外に出して召喚を続ける。

 「赤がある!!」

 「「チィ!!」」

人の幸福が喜べないとかエリウッドとヘクトルは可哀想な存在なので丁寧に無視することにする。

そして俺は赤オーブを石版に叩き込む。

舞う土煙、浮かび上がるシルエット。

 「アドラステア帝国は宮内卿ベストラ侯が嫡子…「風花雪月警察だ!! 君を連行する!!」これは先生。私を掴んでおっとお待ちください。あそこにいるフードはまさか」

召喚された冷酷陰険従者は突如侵入してきたベレトによって強制的に連行されていった。

悪いなヒューなんとかくん。風花雪月編がある程度進むまで出番なしだ。

とりあえずバカ二人も何もみなかったアピールしたので次の召喚に進む。

舞う土煙、浮かび上がるシルエット。ちょっと昔テイストな見た目。

 「私はセリカ。女神ミラ様の神官戦士よ」

 「ブチギレそう」

 「やったね召喚士!!」

 「セリカシリーズもコンプリートだ!!」

通常セリカはたまに出番あるけど、闇落ちセリカはほぼ出番がない件について。

 「まぁ、ここでオーブ切れなんだけどね」

 「ま、これだけ星5が出たしボーナスキャラも出たからいいだろ」

バカ二人が何か戯けたことを言っている。

 「何を言っているんだ?」

 「「ひょ?」」

 「まだ俺のバトルフェイスは終了してないぜ!!」

 「なにぃ!?」

俺は隠し持っていた1フェーを高々と掲げる。

 「俺は1フェーを生贄にオーブ140個を特殊召喚する!!」

 「バカな!! もうすでに1.5フェー突っ込んでいるのに!!!」

 「そんなことをしたらリンとフィオーラが怒り狂うだろ!!」

 「もう後には引けねぇんだよ……ヒャッハー、ガマンできねぇ!! 召喚だぁぁぁ!!!」

赤オーブを叩き込む俺。

舞い上がる土煙。浮かび上がるシルエット。そして出てくるのは……

 「あら……これは流星?」

 「これは女神パオラ様の妹君のカチュア様ではないですか。ささ、後でスキルの献上に伺いますのでお部屋の外に」

 「あの召喚士さん、最近は私とエストも姉さんと同じ扱いをしていませんか?」

ははは、何のことやら。

とりあえずカチュア様が部屋を出て行くところを土下座でお見送りしてから同じタイミングで出てきた赤オーブは石版に叩き込む。

 「わかるなバカ二人。このガチャは女神の妹様が召喚された。つまりはこれも星5ということだ」

 「「その計算はおかしい」」

舞う土煙、浮かび上がるシルエット。

 「私はイグレーヌ。ナバタの里の守り手。それで、私に何の用かしら……って」

 「マジで出ただって!?」

 「そんなバカな!!」

 「いえ、それは完全にこっちのセリフですけど。何でエリウッド兄さんとヘクトル兄さんがいるんですか」

 「それはこいつに僕らも召喚されたせいだね」

 「ちなみにお前の父親もいるぞ」

 「お父さんもいるんですか……後で部屋を片付けてあげないと……それで? そちらの私をガン見している方は?」

 「ああ、こいつは召喚士……僕らからしたら軍師って言った方がわかりやすいかい?」

 「まあ!! お久しぶりです軍師さん!!」

 「あ、ああ」

イグレーヌに手を包まれブンブンと振られる。

 「他の皆さんにもご挨拶してきますから、後でまた楽しいお話を聞かせてくださいね」

 「わかった」

俺の言葉に鼻歌気分で部屋を出て行くイグレーヌ。それを見送る俺。

 「……え? 誰だよあの美人!?」

 「はあ?」

 「イグレーヌだよ」

俺の言葉に呆れた表情を見せるエリウッドとヘクトル。

 「マジかぁ…あのお漏らしとか怪談聞かされて半ベソかいてた子供があんな美人になるんかぁ」

 「お、なんだいなんだい。イグレーヌに色目を使っているのかい?」

 「はっはっは、恋愛感情が死滅してる召喚士に限ってそれはないよな」

からかってくるバカ二人に対して俺は重々しく口を開く。

 「正直タイプだ」

 「「!?」」

 




イグレーヌ
烈火時代から父親と一緒に軍師と愉快な仲間達と一緒に旅をした模様。そのために烈火メンバーからも妹扱いされている。実は初恋が召喚士で、結婚相手も召喚士によく似た人と結婚したらしい(独自設定)。しかし普通に考えて召喚士に似てるとかクズでしかないので逃げられた模様(原作準拠)。逃げた男はパントとルイーズの最恐夫婦にしばかれた模様(独自設定)

召喚士
褐色巨乳も守備範囲

次回の戦禍の連戦
ナギ、リン(ノーマル、歩行の鼓動のためにSP集め)、イグレーヌ、サンバ。
リンとイグレーヌの召喚士をめぐる対立があるかもしれません。




そんな感じでガチャ編でした。次回の戦禍の連戦メンバーが発表された時、我がヴァイス・ブレイブにはレイとルゥしかいませんでした。
大天使の子供達を戦禍の連戦とかいうキチガイの巣窟に放り込むわけにはいかないのでガチャ実施。その結果イグレーヌも無事にログインしました。

そして当然のように出てくる独自設定の嵐。これも全て封印時代からイグレーヌが好きな作者が悪い。しかもあんなバチグソに性癖にぶっ刺さる絵にされたのが悪い。

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