召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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サナキとミカヤのご先祖様がログインしました。

こんなキャラにしてしまってごめんよ


召喚士とオルティナ

 「召喚したくねぇなぁ」

召喚室に向かう途中、思わず溢れた俺の本音にマジ驚愕顔を浮かべるバカ二人。

 「どうかしたのかい、召喚士。これからやるのは召喚だよ? ガチャだよ?」

 「お前、ソシャゲの面白さの9割を担っていると言ってもいいガチャだぞ? いつもだったら『ヒャッハー! ガチャだぁ!!』のテンションじゃねぇか」

 「お前らは人を何だと思っているんだ」

 「「重度のガチャ中毒患者」」

 「否定はしない」

早く政府は麻薬と同じでガチャも規制した方がいい。

 「それで? なんで召喚したくないんだい?」

 「いやな、今回実装されたオルティナっているだろ」

 「ああ、飛行遠反で伝承リョウマが完全にお亡くなりになる奴な」

 「伝承リョウマが生きていた時代があるのか問題」

あの使いづらい能力はなんだ。何故、奴が伝承になったのか。それが問題だ。

 「まぁ、飛行リョウマの話はさておき、オルティナさ。俺ちょっと知り合いなんだよ」

 「「お前の知り合い率なんなの?」」

 「俺が知りたい」

何故、俺の知り合いばっかりが召喚されるんだ。

 「そのオルティナがさ、ちょっと性格に問題があってな」

 「「ちょっと用事を思い出した」」

 「おっと死ぬ時は一緒だぞ」

 「「きさまぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」

逃亡しようとしたバカ二人を魔術を使って捕縛する。

 「ハハハ、我ら三人。死ぬ時は同じ時を誓わんって誓ったじゃないか」

 「そんなもの誓った覚えはないよ……!!」

 「死ぬんだったらテメェ一人で死ね……!!」

 「バカを言うな。俺が死ぬ時は絶対にお前らを巻き込んでやるからな」

俺の発言にギャーギャー喚くバカ二人を無視しながら召喚石版を起動する。

 「でも何でそんな人……あぁ、今回は神階英雄だから神様か。そんな神様を召喚するんだい?」

 「そうだよな、召喚士だったら全力で面倒ごとは回避するよな」

 「あ〜、それなぁ」

赤オーブを叩き込んでソールとかを召喚しながら会話をする。

 「サナキにさぁ。『オルティナ様と言えばわたしのご先祖様なのじゃ!! 会いたいのじゃ!!』って言われてな」

 「あれ? 召喚士がそんな人の言うことをきくような人間だとは思えないけど?」

 「超失礼なエリウッドの戯言は無視するとして、それを聞いたシグルーンがな。『選んでください召喚士殿。オルティナ様を召喚するか、私に逆レされるかを』ってな。それ言われたら召喚するしかないだろ?」

 「「もういい……!! もう休め……!!」」

ハハ、何で視界が滲んでいるんだろうな。何で俺に言い寄ってくる人は肉食系ばかりなんだろうか。

 「まぁ、でも安心しなよ、召喚士。伝承ユリアちゃんの時みたいになるって」

 「そうだぜ、召喚士。お前がそう簡単に狙った英雄が召喚できるわけないだろ」

 「ハハハ、貴様らは俺を元気付けたいのか貶めたいのかどっちなんだ」

 「「後者」」

 「後でぶち殺す」

三人で中指の立て合いをする俺達。

そして事件が起きる。

俺が何気なく叩き込んだオーブ。舞う土煙。浮かび上がるシルエット。

そして流れるように俺に斬りかかってくるシルエット

 「パリィ!!」

 「グボッハァァァ!!!」

 「ヘクトルゥゥゥウゥゥ!!!!!」

俺が振り下ろされた剣を受け流したところ巻き添えを食った重装がいるが無視する。

そしてシルエットが晴れるとそこに立っていたのはサナキを成長させたような美人さん。

 「クハハハハハハハ!!!! そこにいるのはブレンですね!! 今日こそ貴方を殺して私のものにしてみせましょう!!!」

 「くそがぁぁぁぁ!! 最初から振り切ってるなオルティナぁぁぁぁ!!!」

ハイテンションで俺に斬りかかってくるオルティナ。俺はそれを時に受け流し、時にヘクトルバリアを使って防ぐ。ヘクトルから悲鳴も聞こえなくなったがまぁ問題ないだろう。

 「あぁ!! 『ユンヌを殺したら結婚してやる』と言う言葉を信じてユンヌを殺したのに、貴方は私の前から姿を消した!! そして私は気づいたの!! 『貴方を殺せば永遠に私のものになる』と!!!」

 「うわぁ……病んでいらっしゃる……」

 「バッカ、エリウッドドン引きしてないで早く助けろ!!」

ガチでドン引きしているエリウッドのマジで助けを求めると、エリウッドは嫌そうにしながらも手伝ってくれる。

 「待って!! ちょっと待って召喚士!! こいつ本当に人!? めっちゃ強いんだけど!!」

そしてすぐに参戦したことを後悔していた。

 「バカだなぁ、エリウッド。こいつは『あの』ユンヌを殺した人間だぞ?」

 「さっさと逃げておくんだったぁぁぁ!!」

ははは、俺がお前達(使い捨て装甲板)を捨てるわけなかろう。

 「ふふふ、ふはははははは!!! ここでも私の愛を邪魔する輩がいるのか!! いいでしょう!! 私は全てを殺してみせる!!」

 「召喚士!! この人超怖い!! 君が逃げた理由わかる!!」

 「だろ!!」

オルティナの即死クラスの攻撃を狭い召喚室内で避けまわる。

 「とりあえずこの部屋から脱出しないとやばいよ!?」

 「仕方ない……この手は使いたくなかったが」

 「いいから早くしろ」

オルティナとの鍔迫り合い(完全に押し負けている)エリウッドに怒鳴られたので俺は使いたくなかった策を使う。

 「あぁぁぁぁ!!! ここに超弩級の萌の塊がいる!!!!!!」

 「なんだってそれは本当かい!!」

俺の叫びに超反応して召喚室にやってきたギムレー。俺とエリウッドはギムレーをオルティナに向かって投げつけると部屋から脱出する。

10秒と持たずにギムレーの断末魔が聞こえて後方からオルティナが追いかけてくる。

 「うぉぉぉぉ!!! 来た、来たよ、召喚士!!!!!」

 「バカ!! 後ろを見るな!!! とにかく鍛錬場に向かって走れ!!」

 「やばいやばいやばい!!! やばいよ!! 僕、これだけ命の危険を感じたのは烈火の時に三人で女性陣の風呂を覗いた時以来だよ!!」

 「安心しろ!! 捕まったら死ぬのはあの時も今回も一緒だ!!!!」

 「最悪だ!!!!」

必死になって逃げ回る俺とエリウッド。途中で通りかかったスーパーヒーローハロルドをオルティナに投げつけてみたが、即座に殺されていた。

 「でも鍛錬場に助けてくれる人がいるのかい!?」

 「助けにはならないだろうが、俺達が助かる見込みはある!!」

 「信じるからね!! 裏切ったらマジで殺すからな!!」

エリウッドの叫びを聞きながら角を曲がって鍛錬場に出る。

そこで怪獣大決戦を行なっているユンヌとイドゥンとお姉ちゃん。

 「ちょっとぉぉぉ!! ここも爆心地じゃないか!!!」

 「安心しろ親バカ 大丈夫だ」

 「大丈夫って……あれ、本当だ」

エリウッドの言葉通り、オルティナはあの集団を見て動きが止まっている。

そして笑いだした。

 「くくく、くはははははははは!!! そういうことねブレン!!!! またあの破壊神を殺せば私のものになってくれるのね!! いいわ!! やってあげる!!!」

勝手に納得してユンヌに斬りかかっていくオルティナ。自分を殺した相手が来たことで本気になるユンヌ。それを見てテンションが跳ね上がるイドゥン。微笑みながら平然と地獄に参加するお姉ちゃん。

 「なにあの地獄絵図」

 「すげぇだろ? なんかあれ全員味方らしいぜ?」

 「第4部の敵に黙祷」

 




オルティナ
召喚士のことが大好きすぎて殺して自分だけのものにしようとしてるヤンデレ。召喚士と結婚するためにユンヌとかいうやばい神を人でありながら殺したとかいうヤベェ奴。
ちなみに召喚士失踪後は大人しくエルランと結婚した模様。

召喚士
狙ってくる女性は肉食系ばかり。ちなみにブレンはオルティナ達といた時の偽名

ソシャゲの面白さはガチャ9割
個人の感想です

伝承リョウマ問題
いや、マジで使い勝手悪いぞ(個人の感想です)



そんな感じでスーパーヤンデレ・オルティナさんがログインしました。オーブ30個くらいで来るとか君召喚士のこと好きすぎない?
そして戦闘狂メンバーがさらに悪化する我がヴァイス・ブレイブ。建物は無事なんだろうか……

あと少しで自作小説が書き終わりそうなので、その後に外道、フォドラに立つも書けそうです。もう少しお待ちください。

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