召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

148 / 219
我がヴァイス・ブレイブが誇る愛玩動物の登場です


ヴァイス・ブレイブのペットな英雄

 「やっぱりやっておかないとまずいと思うわよ?」

 「この件に関してはリンさんの意見に賛成です」

 「……う〜む」

俺は食堂で自称嫁であるリンとフィオーラに説得されていた。

 「だが本人がなぁ……」

 「何を言ってるんですか、一番困るのは本人ですよ」

俺の言葉もフィオーラに一刀両断されてしまう。

 「あれ? 召喚士夫婦揃って何してるの? 家族会議?」

そこにやってきたのは明らかに徹夜明けの雰囲気を見せている同人作家ギムレー先生。

 「まぁ、家族会議ではあるかもしれんな」

 「将来の子育てについてとか?」

 「言葉に気をつけろオタクトカゲ」

 「Oh、ジョーク、ジョークだから我の首から手を離して!! ミシミシ言ってる!! 折れちゃう!! 我の繊細な首が折れちゃうから!!」

ギムレーの必死の言葉に俺は折ろうとしていた首から手を離す。ちなみに子育てという単語が出た瞬間にリンとフィオーラの間では俺には見えない攻防が繰り広げられたようである。

首をさすりながら席に着くギムレー。

 「それで? なんの会議してたの?」

ギムレーの言葉に俺とリンとフィオーラの声が揃う。

 「「「キヌのエキノコックスの予防接種について」」」

 「うん?」

俺たちの言葉にどこか不思議そうな声を出すギムレー。

 「キヌちゃんってあの娘だよね、狐っ娘の」

 「そうだな」

 「……なんでエキノコックスの予防接種?」

 「いや、リンとフィオーラはペットだけど狐だからエキノコックスの予防接種はちゃんとしておいたほうがいいって言うんだよ」

 「実際に病気になってからじゃ遅いのよ」

 「そうですよ。一番苦しむのはキヌちゃんなんですから、飼い主が予防できる範囲ではきちんと予防してあげるべきです」

 「完全にペット扱い……!?」

はて、ギムレーは何を言っているのだろうか。キヌがペットなのは烈火の総意だと言うのに。

 「だけどキヌが注射嫌いだからなぁ。前も病気した時に注射してもらったらしばらくふてくされて机の下から出てこなかった。それを見てニノが超悲しそうだったんだぞ」

 「ニノの笑顔を奪いたくないと言う気持ちは私達にも超わかるわ」

 「それでも病気になった時に困るのはキヌちゃんなんです」

 「う〜む」

俺は腕を組んで考える。ぶっちゃけ大天使ニノエルがキヌと戯れている姿は浄化されるくらいに尊い。黒い牙は文字通りお金を払って延長しようとしていた(なお、お金が払われたニノは困っていた

 「あぁ!! 召喚士だぁ!!」

 「おっと」

そこにやってきたのはキヌ本人。俺の腕の中に飛び込んできたので俺は優しく抱きとめる。

 「……キヌちゃん」

 「うん? なぁにぃ?」

 「なんで狐状態なの?」

ギムレーの言葉に不思議そうに首を傾げるキヌ。

 「召喚士にこっちの姿でいなさいって言われたからぁ」

 「そっかぁ」

キヌの頭を撫でてから俺をマジ表情で見てくるギムレー。

 「我、ケモナーに目覚めるかもしれない」

 「お前はどこまで行くんだ」

俺とギムレーの会話を理解していないのか尻尾を振りながら首を傾げるキヌ。

 「まぁいいやぁ。召喚士!! ナデナデしてぇ!!」

 「おお、いいぞ。よぉしよしよしよしよし!!」

 「ワフワフ!!」

俺のフィンガーテクニックに嬉しそうな声を上げるキヌ。フィオーラはブラシを取り出し、ギムレーはリンによって手錠をつけられ連行されていった。

フィオーラは優しくブラッシングしながら俺を見てくる。

 「キヌちゃんこんなに可愛いんですから、ちゃんとしておいたほうがいいですよ」

 「う〜む。キヌ」

 「? なぁに?」

机の上で寝そべっている状態で俺を見上げてくるキヌ。

 「未然に病気を防げるんだったら防ぎたいか?」

 「? よくわからないけど……うん!!」

キヌの言葉に俺の心は決まった。俺はキヌを優しく抱っこする。するとキヌは嬉しそうに尻尾をふり始めた。

 「召喚士遊んでくれるの!?」

 「ああ、ちょっと用事を済ませたらな」

 「わぁい!! 私、召喚士が遊んでくれるの大好き!!」

俺の顔を嬉しそうにペロペロと舐めてくるキヌ。

 「あのねあのね!! ちょうどベロアにボールをもらったの!! 私ボール遊びしたい!!」

 「よしよし、用事が済んだら存分に遊ぼうな」

 「ワフワフ!!」

ヴァイス・ブレイブ内を俺とフィオーラは歩く。そしてとある部屋の前に辿り着く。キヌもとあることに気づく。

 「あれ、ここって……」

 「ナンナ、狐の予防接種を頼めるか」

 「いいでしょう。全ての病の根絶。それが私の使命ですから」

 「お注射やだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 「こら!! 暴れるんじゃない!!」

ナンナを見た瞬間に物凄い勢いで暴れ始めるキヌ。だが残念なことにステータスだけなら我がヴァイス・ブレイブでも屈指の低ステータス。非戦闘員の俺でも押さえ込めてしまう。

 「やだやだ!! お注射やだぁ!!」

 「こらキヌ!! 暴れるんじゃない!! これはキヌのためなんだ!!」

 「そうですよキヌちゃん!! これはキヌちゃんが病気にならないためにするんですから!!」

 「やだぁ!!」

必死に逃げようとするキヌ。しかしキヌのステータスはHP35攻撃39速さ38守備22魔防38のクソ雑魚ステータス。ノーマルは第一線を張れて水着はついに10凸したフィオーラには敵わない。

フィオーラと俺に押さえつけられならも必死にもがくがキヌは抜け出すことができない。

 「安心しなさい、キヌさん。これを投与されてたとえ病気になっても私が助けてあげます。たとえあなたを殺すことになっても……!!」

 「お注射やだぁ!!」

キヌの必死の悲鳴も虚しくキヌはエキノコックスの予防接種の注射をされてしまうのであった。

 

 

ちなみに注射されて超不機嫌になったキヌであったが一時間ほど遊んであげて綺麗にブラッシングしてあげると注射されたことも忘れて上機嫌になるのであった。

 




キヌ
ヴァイス・ブレイブのペットな英雄。うちのキヌちゃん(ノーマル)は攻撃↓の守備↑個体という愛玩動物としての価値しかない英雄です。

ナンナ
獣系の英雄も多いので獣医の資格もとったバーサー看護師

ギムレー
牢屋でケモナーの同人誌を書き始めた。

ニノが狐(キヌ)と戯れている姿
烈火特攻


そんな感じで我がヴァイス・ブレイブの愛玩動物としての価値しかないキヌちゃんのお話でした。基本的にキヌちゃんは狐の姿でしかいません。だってペットだから。

そして本文中にさらっと出しましたが水着フィオーラが10凸に到達しました。特に特別回はないです。

そしてさらっと発表される新ガチャ。風花雪月ガチャですけどマリアンヌがいないので回避します。なにせイグレーヌを凸ろうと思ってオーブ150個ぶっ込んで星5が0という大惨事になっているので。ファッキンガチャ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。