召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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久しぶりにクロス作品です。

召喚士が悪役ムーヴすると作品がシリアスになる不具合をどうにかしたいなぁ


劇場版 ポケットモンスター〜プロフェッサーの野望〜

 『グゥ!?』

ミュウツーは敵であるサーナイトの一撃を受けて膝をつく。目の前にはミュウツーを叩き潰したサーナイト。サーナイトの背後のはサーナイトのトレーナーが冷たい笑みを浮かべながら立っている。

そのトレーナーを睨みながらミュウツーは大きく叫ぶ。

 『なぜ貴様がここにいる!! プロフェッサー!!』

プロフェッサーと呼ばれたのは当然のように我らが白フードである。

プロフェッサーは冷たい笑みを浮かべながら口を開く。

 「ミュウツー、君が必要になったから迎えに来た。それだけのことだとも」

 『私のことが必要になっただと……!? 貴様はまだ人類は滅びるべきだと思っているのか!?』

 「君だって俺と同意見なのだろう? だから人目を避けるようにこのハナダの洞窟に隠れている」

 『違う!! 私がここにいるのは私の力を悪用されないためだ!! まだ私は人類に絶望してはいない!!』

ミュウツーの言葉に心底愉快そうに笑うプロフェッサー。

 「愚かになったなミュウツー。お前だって見ただろう? あの研究所にいた愚か者達を。誰もがお前の力を利用しようとしていた。誰もがお前も恐れていた。あの低俗で愚劣な存在を」

 『あの場にいた者は確かに愚かであったかもしれない!! だが、私は知ったのだ!! 人間が愚かな存在だけではないことに!!』

 「つまらぬ戯言だな。どこまで行っても人など愚かでしかない」

プロフェッサーの言葉にミュウツーは自己再生をして立ち上がる。そしてプロフェッサーに襲いかかろうとするが、間にサーナイトが入り込んで邪魔をしてくる。

それを見ながらプロフェッサーは愉快そうに笑う。

 「ミュウツー。お前が先天的に『最強』という存在にされたと言えば、そのサーナイトは後天的に『最強』になった存在だ」

プロフェッサーの言葉にミュウツーは驚愕の表情を浮かべる。

 『貴様はまだポケモン実験を繰り返しているというのか!?』

ミュウツーの言葉にプロフェッサーはつまらなそうに手を振る。

 「そんなつまらんことはしていないさ。ただ、サーナイトには格闘技の技術を教え込んだ」

そう言ってプロフェッサーはニヤリと笑った。

 「さぁ!! 俺に見せてくれ!! 『先天的な最強』と『後天的な最強』のどちらが強いのかを!!」

その言葉と同時にサーナイトの姿が搔き消える。ミュウツーは第六感に従って背後にサイコブレイクを放つ。そこにはサーナイトがいたが、サーナイトは自身のエスパー能力を使ってサイコブレイクを相殺してくる。

そしてその勢いのままミュウツーのお腹に拳を叩き込んできた。

 『ゴッフ!!』

その一撃にミュウツーは吐血してしまう。だが、サーナイトは止まらない。繰り出してくる拳が的確にミュウツーの急所に当ててくる。ミュウツーはリフレクターを張りながらサーナイトから距離をとる。ミュウツーに接近戦はできないからだ。

 「ふむ、ミュウツー。さてはお前、ろくに力を使っていなかったな」

プロフェッサーの言葉にミュウツーは小さく舌打ちをする。その通りだったからだ。ミュウツーは『最強』の存在として生み出された。それ故にミュウツーに対抗できる存在はいなかった。だからこそ自分を鍛えることができなかった。

 「まぁいい。俺が必要なのは『装置』のコアになれるお前の存在そのものであって、お前の強弱はどうでもいいんだ」

 『ク、クソ!!』

苦し紛れにプロフェッサーに放ったシャドーボールもサーナイトに防がれてしまう。

 「ふむ、時間をかけても仕方ないな。サーナイト、終わらせろ」

プロフェッサーの言葉にサーナイトじゃ拳にサイコパワーを集める。嫌な予感がしたミュウツーはリフレクターを何枚も張るが、サーナイトの拳はそんなリフレクターも砕いて突き進む。

そしてミュウツーのお腹へと深々と突き刺さった。

 『プロ……フェッサー……!!』

 「安心しなさいミュウツー。お前が次に目覚めた時には全てが終わっている」

プロフェッサーはミュウツーの苦々しげな言葉を聞きながらハイパーボールを投げる。ミュウツーは抵抗もできずにプロフェッサーに捕まってしまった。

プロフェッサーはミュウツーの入ったハイパーボールを拾いながら背後に声をかける。

 「騙し討ちはするだけ無駄だ。出てきたまえ」

プロフェッサーの言葉に岩陰から一人の男性が現れる。その男性を見てプロフェッサーは愉快そうに笑った。

 「やぁ、久しぶりじゃないかサカキくん」

 「プロフェッサーもお元気そうですね」

ミュウツーの入ったハイパーボールでお手玉しながら話しかけるプロフェッサー。そして真剣な表情でプロフェッサーを睨むサカキ。

 「ふむ、一応聞いておこうか。何をしに来たのかね?」

 「貴方を止めるために来た」

その言葉を愉快そうに笑うプロフェッサー。

 「おかしな話だな。ロケット団を使って世界征服を企んだ君が言うことかね?」

 「私は世界征服など企んじゃいない!!」

プロフェッサーの言葉を強く否定するサカキ。

 「ロケット団だって私が結成した理由は人が自力で月に行くためだった!!」

 「おかしな話だな。それが何故マフィアになってしまったのか」

 「全てが貴方の差し金だろう!!」

サカキは怒りのまま怒鳴る。その剣幕は子供だったら震え上がるものだろうが、プロフェッサーは薄ら笑いを浮かべて聞き流している。

 「貴方は私のロケット団で実験したのだ!! 『多くの人の悪意が集まった時、人はどうなるか』ということを!! そして私のロケット団は道を踏み外した!! 月に行くための予算を集める方法が非合法なものになり、ポケモン達をも利用する存在にまで落ちぶれた!! 全てが貴方の実験だった!! 違うか!?」

サカキの言葉にもプロフェッサーは表情を変えずに口を開く。

 「違わない。君のロケット団は実にいい実験台となってくれたよ。俺が人の愚かさを再認識するのにちょうど良かった」

 「貴方と言う人は……!!」

人を人とも思わないプロフェッサーの発言にサカキの表情は怒りに染まる。

 「それで? 君程度が俺を止めれるとでも?」

 「人類の抹殺などと言う愚かな真似は私が止めてみせる」

サカキはそう言いながらサイドンを出す。プロフェッサーはそのサイドンを見ながら口を開く。

 「よく育てられている。俺の指導の賜物かな?」

 「貴方は最悪な存在だ。だが、教師としての才能は確かであったな」

サカキはプロフェッサーによって鍛えられたポケモントレーナーだ。その磨き抜かれた才能でジムリーダーにまで上り詰めた。そしてロケット団のボスとして指名手配されてからもプロフェッサーを捕らえるために逃亡し続けた。

 「ふむ、だがサカキくん。君一人で俺を止めようなどおこがましいと思わないかね?」

 「だが私が止めねばならぬ。それが貴方の野望を知る者の務めだ」

 「あら、だったら私も手伝わせてもらうわ」

そこに女性の声が響く。プロフェッサーとサカキはお互いから意識を離すことなくそちらを見る。

そこにいたのはガブリアスを連れた金髪の女性。

 「驚いたな、シロナくんにも見つかるとは」

 「お久しぶりですね、プロフェッサー」

そこにやってきたのはシンオウ地方チャンピオンであるシロナであった。

サカキはプロフェッサーから視界を外さずにシロナに問いかける。

 「何の用だシンオウチャンピオン」

 「プロフェッサーの野望を知る生徒の一人として、あの人を止めに来たわ」

その言葉にサカキの眉尻がピクリと動く。

 「私のことを全面的に信用しろとは言わないわ。今までのこともあるから。でもプロフェッサーを止めたいと思っているのは私も一緒よ。だから手伝うわ」

 「……邪魔だけはするな」

 「こちらのセリフよ」

サカキとシロナの会話にサイドンとガブリアスは力強く雄叫びをあげる。それを見ながらプロフェッサーは薄ら笑いを止めない。

 「すでにコアに必要なミュウツーは手に入れた。これ以上の戦いは無駄ではあるのだが……」

プロフェッサーはそう言いながらサーナイトの隣にキュウコンを出す。

 「いいだろう、授業の時間だ」

 「行け!! サイドン!!」

 「舞って!! ガブリアス!!」

 




プロフェッサー
相変わらず名前を名乗らない召喚士。ポケモン世界での呼ばれ方はプロフェッサー。闇落ちバージョンなので人類を滅ぼそうとしてます。

サカキ
みんなご存知ロケット団のボス。この世界ではプロフェッサーの手によってロケット団は狂わされてしまった模様。プロフェッサーの弟子のために目的を知っており、止めるために逃亡生活を送っている。

シロナ
みんな大好きシロナさん。サカキと同じくプロフェッサーの弟子。その野望を阻止するためにプロフェッサーの行方を捜していた。
召喚士に女性キャラ。当然のようにフラグ建築済みである。

プロフェッサーの手持ち
ナギ流格闘術を収めたサーナイト。数千年は生きているキュウコンの二体。どちらも禁止伝説クラスの強さ

ミュウツー
プロフェッサーの野望のキーになる存在。囚われの姫ポジション。




そう言うわけでポケモン世界に召喚士をブッコミました。すると変な化学変化が起きてシリアスになりました。召喚士が悪役ムーヴするとシリアスになるな。
ちなみにこれの最後はポケモン歴代主人公&ライバル達が勢揃いしてプロフェッサーに挑み、その野望を阻止してくれる。流石の召喚士も主人公特権には敵わない
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