「召喚の時間だ」
俺は部屋に居座っていたバカ二人を連れて召喚室にやってきた。俺の言葉にバカ二人は不思議そうに首を傾げる。
「お前この間『今後出るであろう特別なリンのためにオーブはとっておく』って言ってなかったか?」
「言っていたよ。その気持ちは変わっていないから、初回無料で出た青と赤だけを引くことにする」
「今回の青と赤のピックアップはミカヤとゼルギウスだったね。でも何でその二人なんだい?」
エリウッドの質問は最もである。
「ゼルギウスは漆黒の騎士の中の人だ。つまり星4の漆黒の騎士を含めれば漆黒の騎士が三人になる。黒い3人と言えば何だと思う、ヘクトル」
俺の質問にヘクトルは少し考えるが、どこか納得したのか頷いた。
「黒い三連星か」
「その通り。友人にネタで言っていたジェットストリームアタックがリアルでできるわけだ」
「FE的にそこはペガサスナイトのトライアングルアタックにしようよ」
ペガサスナイト好きとしてFEH配信前から実装を待っているのに、未だに未実装なのは納得いかない。
「青の理由はミカヤか?」
「ミカヤも欲しいけど、ぶっちゃけそっちではない」
「じゃあ何でだ?」
「基本的にソシャゲのピックアップは働かないと思ってる。だからすり抜けでティルテュが来てくれるって信じてる」
「思うのは自由だけど口にしちゃダメだと思うよ」
エリウッドの忠告を無視しながら召喚の石版を起動。浮かび上がってくる色付きオーブ。
「青が二つに赤が一つか。初回無料を含めればオーブは8個の出費だね。どの色から行くんだい?」
「ティルテュが来てくれるって信じて青から行くぜ!!」
俺は叫びながら青色のオーブを石版に叩き込む。舞い上がる土煙。浮かび上がるシルエット。
「……えっと、その。空気が読めなくてすいません」
申し訳なさそうに出て来たのはゲイルスケグルを担いだルキナだった。
「確かにすり抜け星5だね」
「腐っても元軍師だな。その先読みの能力は認めてやるよ」
明らかに愉悦ってるバカ二人を一発ずつ殴って黙らせると、ルキナを丁重に召喚部屋から送り出す。
「総選挙ルキナちゃんは二人目だよね? 凸らせるの?」
「迷うところだよな。鬼神金剛の一撃も美味しいからわざマシンとして使えるし」
「英雄をわざマシンって呼ぶなよ」
ヘクトルのツッコミを右から左に流しつつ、二つ目の青オーブを石版に叩き込む。
土煙も上がらなかったので、半分適当に流す。ちなみに結果はツバキでした。入れ替えを誰かに継承させるか。
「んじゃ、最後の赤だな」
「赤……それは剣。ということは召喚すべき英雄はロイに決まっているよね、召喚士」
「黙れよ親バカ。狙いはゼルギウスって言ってるだろ」
そんな会話をしながら赤オーブを石版に叩き込む。
「ま、流石に星5は出ないだろうな」
「そう連続で出るものでもないしね」
「俺も最初に総選挙ルキナが出た時点で諦めてる。お、煙出た」
「ロイだね!! ロイ以外考えられないよね!!!」
テンション爆上がりになった腹黒侯爵は無視する。まぁ、確かに星4ロイは相性激化3を持ってきてくれるから助かるが。
しかし浮かび上がったシルエットはどう見てもロイではなく、とてもゴツかった。
「我が名はゼルギウス…異なる二国の将であった者。この剣をしばし貴殿に預けよう」
「「「……ファ!?」」」
ジェットストリームアタック
マチルダは死ぬ
トライアングルアタック
実装はよ!!
ソシャゲのピックアップ云々
個人の感想です。これには個人差があると思います。だが狙ってもいないヴラド三世が宝具レベル3なのはおかしいですよカテジナさん!! ちなみに物欲センサーと言い換えてもいい。
わざマシン
ポケモン初代世代としては、いつのまにか使ってもなくならなくなっていたことに驚いた。
リアルが忙しくて書く予定はなかったのですが、ネタがやってきてくれたので投稿。まさかマジで出るとわ……星4漆黒の騎士も育成して闘技場の防衛にでも置くかなぁ。残り一人? やるんだったらマチルダ星4レベル1でしょう。
持っていないジャファルを除けば、名前だけでも実装されてる烈火メンバーは出てるかなぁと思っていたら初期勢のセーラが影も形もいなかった。英雄図鑑で見た時に素で『あ』ってなかった。許せ、セーラ。
アンケートへの投稿ありがとうございます。アサマのペインを利用した削りでなるほどと思い、使って見ようと思ったらうちのアサマは星4レベル1でした。……できないやん!!ですが、せっかくですので何かネタを考えてみます。
あとエリウッドの個体値を選んでいると書きましたが、厳選が面倒になったので今いるエリウッドの一人を星5に覚醒させることにしました。原作的に考えてそこまで強いキャラじゃないからいいよネ!そんなわけで次回は親バカ魔王覚醒編になるかと。その前にあと羽を一万集めなきゃいけないけどね!