召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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ようこそ実力至上主義陛下

とりあえずあなたには地獄を見てもらう


召喚士とアシュナード

 「召喚士いる?」

能天気な声を出してやってきたのは『別の意味で出身世界者を絶望に落とすラスボス』として定評のあるギムレーである。

 「おう、どうした」

 「お、いたいた。いやぁ、最近あいつが実装されたでしょ?」

 「あいつ?」

ギムレーは珍しく心底嫌そうな表情になるギムレー。

 「アシュナード」

 「あ〜、うんまぁ実装されたな」

俺の言葉にものすごく嫌そうな表情になるギムレー。

 「いや、アシュナードはFEラスボス同盟でも割と嫌われているけどさ、めんどくさいことに無視すると不貞腐れるんだよね。だから一応……本当は嫌だけど本当にい・ち・お・う! 挨拶に来たんだけど」

 「あ〜、アシュナードねぇ。うん、いや、確かに来たんだけどさ」

 「え、なにその歯切れの悪い反応」

なんというか、来たには来たんだが。

 「『その生意気な反応は教育が必要ですね』ってお姉ちゃんが連行していったんだよね」

俺の言葉にギムレーは心配そうな表情になる。

 「それってやばくない?」

 「え? それってどっちが?」

 「いや、ナギさん。アシュナード人間だけど、あれ人間やめている強さだよ?」

 「連れて行ったのはこのヴァイス・ブレイブでも屈指の実力者のお姉ちゃんだぞ?」

 「アシュナードは生きていられるのか……!!」

お姉ちゃんの強さを思い出したのか戦慄しているギムレー。うちの何が問題ってインフレ起こしそうな強キャラが来てもそれを余裕で超えているバグが跳梁跋扈していることだよな。

 「あと何が問題って興味を持ったユンヌとイドゥンもついて行っちゃったんだよなぁ。イドゥンに至っては『人類が到達した武。ふふふ、昂ぶってまいりました』とか言っていたし」

 「無事でいてくれアシュナード……!!」

我がヴァイス・ブレイブのデス・トライアングルに囲まれたアシュナードは果たして無事でいられるだろうか。

 「そこでギムレー、ちょっと相談なんだが」

 「我に? なになに?」

俺の部屋の椅子に座ってきたギムレーに真剣な表情で告げる。

 「アシュナードの聖杯召喚いつになると思う?」

 「まだだ! まだアシュナードは送還(殺された)わけじゃない!!」

いや、どう考えてもアシュナードはグッバイしたと思う。

 「弟くん、いますか?」

 「お姉ちゃん」

そして俺の部屋に入ってきたのはお姉ちゃん。返り血は……ついていない。

 「……あれ? マムクートのナギさんの弟が人間の召喚士?」

 「? 何かおかしいか……いや、待て。確かにおかしい。俺に姉はいなかったたたたたたたた!!!!!」

ミョンミョンミョンミョン(手から謎の電波を出して召喚士に当てているナギ)

 「いや、お姉ちゃんはお姉ちゃんだよな。そうだよねお姉ちゃん」

 「ええ、私は弟くんのお姉ちゃんですよ」

 「えぇ……対魔力クソ高い召喚士洗脳するとかナギさんマジで何者なの?」

余計なことを言ったギムレーはお姉ちゃんの延髄蹴りが叩き込まれる。

 「我じゃなかったら即死だった」

 「曲がっちゃいけない角度に首が曲がっているぞ」

 「おっと、紳士としてはしたなかったね」

そう言いながらギムレーは曲がっちゃいけない方向に曲がっていた首を自力で治す。

 「それでお姉ちゃん、アシュナードは?」

 「ああ、はい。どうぞ入ってきてください」

お姉ちゃんの言葉にアシュナードが入ってくる。鍛え抜かれた体躯を持つアシュナードは入室すると、後ろで手を組み少し体を仰け反らせながら大きく口を開く。

 「押忍! 第13代デイン国王アシュナードであります!! これからご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします!!」

 「「待って待って待って待って」」

 「押忍!! 待ちます!!」

とりあえずいうことを聞いてくれたのでお姉ちゃんを集合である。

 「お姉ちゃん何をやったの?」

 「あのアシュナードが体育会系後輩みたいになっているんだけど」

 「そんなにおかしなことはしていませんよ」

そしてお姉ちゃんは優しい微笑みをたたえたまま口を開く。

 「徹底的に反抗心や反骨心を叩き折ってあげただけです」

 「やばい、やばいよ召喚士。遊戯王の闇のゲームが甘ったれなくらいの地獄が繰り広げられたみたいだよ」

 「というかよく生きていたなアシュナード。お姉ちゃんとユンヌとイドゥンだぞ? ミンチよりひどいことになっていることも覚悟していたんだが」

俺の言葉にお姉ちゃんは頷く。

 「ええ、人間のくせにちょっと強めに殴っても壊れなかったので、私達もちょっと興が乗ってしまい、少し本気になってしまいました」

 「ねぇ、召喚士。我はこの場合『アシュナードが死ななかったこと』に驚けばいい? それとも『強さの底を見せない三人』に恐怖すればいい?」

 「両方じゃないか」

いや、マジで三人のシゴキを受けても生きていられるアシュナードって実はすごいんじゃなかろうか。

 「あ〜、アシュナード。ヴァイス・ブレイブがどういう組織か理解しているか?」

俺の言葉に先ほどから体勢を全く変えないアシュナードが再び大きく叫ぶ。

 「押忍!! よくわからない敵をぶちのめす組織だとナギ教官にお聞きしております!!」

 「うん、まぁ間違ってはいないな。飛行剣で物理壁できるやついなかったから歓迎するぞ」

 「押忍!! では不躾ながらお願いしてもよろしいでしょうか!!」

 「なんだ?」

 「押忍!! スキルで金剛の反撃・遠距離と切り返しが欲しいであります!!」

 「そんな高級スキルは余ってねぇ」

 




アシュナード
召喚早々にナギによって人格改造を施されたデイン国王。人格改造後は体育会系後輩的なノリになっている。だが強さを求めるという根本的なところは変わっていない

ナギ
自称・姉。やってきたアシュナードが生意気だったのでユンヌとイドゥンと一緒にヤキを入れた

ギムレー
アシュナードの性格を変えたナギに恐怖した

召喚士
「お姉ちゃん…? 俺に姉はいないアバババババババババババババ!! お姉ちゃん最高!!」



そんな感じでアシュナード編でした。やってきて早々に我がヴァイス・ブレイブでも屈指のやばい人達に目をつけられたアシュナード陛下。なんということでしょう、匠の技によって性格改変が行われてしまいました

闇落ちガチャがきましたねぇ。作者は闇落ちユリアが欲しかったのでガチャったところユアン(すり抜け)レテ(すり抜け)闇落ちカムイ、闇落ちアイクがやってきました。とりあえずキャラ的に使いづらい闇落ちアイクは回避をリンちゃんに没収。これでリンちゃんは完成かなぁ。
後10回くらいで天井なので課金しようか迷っています。
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