召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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水着セライナ将軍があまりにも好みだったために引きました。

そして相変わらずの独自設定の嵐


召喚士セライナ

治安維持部隊部隊長室。ここには現在二人の人物がいる。

一人目は治安維持部隊の隊長であり、自称召喚士の嫁のリン。

二人目は治安維持部隊の隊員であり、自称召喚士の妻のフィオーラ。

同僚であり恋敵である二人は沈痛な表情を隠そうとしない。

 「お〜っす、来たぞ」

 「召喚士に秘密で僕らに話ってなんだい?」

そして能天気にやってくるヘクトルとエリウッド。

 「よく来てくれたわね」

 「とりあえずこちらに座ってください」

リンとフィオーラの対応に首を傾げながらもヘクトルとエリウッドは促されたソファーに座る。

 「それで何のようだ?」

 「最近エメリナさんの召喚士を見る目が熱っぽいことかい?」

エリウッドの言葉にリンとフィオーラの視線が鋭くなる。ヘクトルとエリウッドは愉悦の笑みを浮かべながら召喚士に対して十字を切っておく。本命がいるくせに他の英雄にもいい顔をする悪い男にはちょうどいい罰としか二人は思っていない。

そう悪意などないのだ。ヘクトルとエリウッドはリンとフィオーラにガチ説教を食らってガチ凹みをする召喚士をみたいだけであって、そこに悪意などカケラも存在しないのだ。

 「その話はあとで詳しく聞くとして……」

 「お二人は私とリンさんが軍師さんの家族のことを聞いていることを知っていますか?」

フィオーラの言葉にヘクトルとエリウッドはガチ驚愕の表情を浮かべる。

 「「バカな……! あいつが人から産まれただと……!?」」

 「あいつも一応分類学上は人間だから」

二人の言葉に冷静に突っ込みを入れるリンであったが、それもどこかずれていた。

 「まぁ、ボケはこれくらいにして。あいつの家族がどうかしたかい?」

 「またミコトお母さんが無理矢理お風呂にでも連れ込んだか?」

ヘクトルの言葉にリンとフィオーラはため息をついた。

 「そっちだったら楽だったんだけどね」

 「どう言うことだい?」

リンの言葉にエリウッドが尋ねると、リンとフィオーラは気まずそうに顔を見合わせるが、覚悟を決めたのかリンは真剣な表情で口を開く。

 「召喚士の妹かもしれない人物がいたわ」

 「「……………………は?」」

リンの言葉に間抜けな表情を浮かべるヘクトルとエリウッド。そして二人はお互いの頬をつねり合い、痛いことを確認してから再び口を開く。

 「冗談だろ?」

 「エイプリルフールにはちょっと遅いよ?」

ヘクトルとエリウッドの言葉にもリンとフィオーラは真剣な表情で二人を見る。その表情が真実だと気づいたのか、ヘクトルとエリウッドは天井を見上げる。

 「マジかぁ……あいつ妹がいたのかぁ……」

 「その英雄って誰だい?」

エリウッドの言葉に今度はフィオーラが口を開く。

 「セライナさんです」

 「「嘘だ!!」」

フィオーラの言葉にヘクトルとエリウッドは思わず怒鳴る。

 「嘘だろ? だってあいつは黒髪顔面平均値だぞ?」

 「そうだよ。それに比べてセライナさんは金髪美人さんじゃないか。どう見ても兄妹じゃないよ」

二人の言葉に複雑そうな表情をするリンとフィオーラ。

 「私が軽い世間話のつもりでセライナさんの家族について聞いてみたんです」

 「そうしたら私達が召喚士から聞いていた家族のこととピッタリ一致したのよ。ご丁寧にお互いのことも懐かしそうに話してくれてね」

 「ちょ、ちょっと待ってくれ! だがセライナは聖魔出身だろ?」

ヘクトルの言葉にリンとフィオーラ疲れた表情を浮かべる。

 「セライナも異世界召喚体質らしいわ」

 「「そこは似なくていいだろう!!」」

思わず机を叩くヘクトルとエリウッド。

 「だ、だけど、まだ兄妹って決まったわけじゃないだろう?」

 「今、二人の遺伝子鑑定をパントとカナスに頼んでいるわ。当然、召喚士には内密に」

エリウッドの言葉にリンがそう言うと。ヘクトルとエリウッドは頭を抱える。

 「マジかぁ……マジなのかぁ……」

 「僕らはあいつのこと知らないからなんとも言えないけど、リンとフィオーラが言うと説得力がなぁ……」

 「やぁ、待たせたね」

そして扉からパントが入ってくる。そして四人の視線がパントに集中すると、パントも真剣な表情で口を開いた。

 「結論から言おう。二人は兄妹だ」

その言葉に四人全員が天井を見上げる。

しばらく無言であったが、ヘクトルが疲れたように口を開く。

 「まぁ、家族がいなかったあいつに家族が見つかったんだ。めでたいじゃねぇか」

 「まぁ、そうなんだけどね」

 「なんだ? 他に問題があるのか?」

ヘクトルの言葉にフィオーラが重々しく口を開く。

 「あの身内にダダ甘な召喚士さんが血を分けた妹を放っておいて烈火世界に帰ってくると思いますか?」

 「「それがあったかぁ……」」

頻繁に共食いをする烈火メンバーであるが、共通意見として召喚士を烈火世界に連れ帰るという目的がある。

だが、本物の妹の登場によってそれが若干怪しくなる。あの敵には一切容赦のない召喚士だが、身内にはゲロ甘という弱点がある。

そんな召喚士がようやく巡り合った実の妹を放っておいて烈火世界に帰ってくるか? それはリンとフィオーラがいても若干怪しい部分である。召喚士が家族の愛情に飢えていることをリンとフィオーラは一番よく知っている。

 「少しいいかい?」

そして四人の思考を止めたのはイイ笑顔を浮かべたパントであった。

 「何かいい案があるの?」

 「ああ、とっておきの案がね」

 「聞きましょう」

パントはその言葉に重々しく口を開く。

 「逆に考えるんだ。セライナちゃんも烈火世界に連れて行っちゃえばいいと考えるんだ」

その言葉に四人で電流走る!

 「そうよね、なんでわざわざセライナを聖魔世界に返す方向で考えたのかしら」

 「確かにセライナさんを烈火世界に拉致……こほん、一緒に来ていただければ全て解決ですね」

 「あ〜、召喚士のことで悩むなんて無駄なことをしたぜ」

 「それじゃあ今度はセライナさんを烈火世界に連れていく計画を立てないとね」

そして普通に時空を超えた誘拐を企む四人。ここに普通の人などいなかった。

 「それじゃあ私は調査結果を召喚士とセライナちゃんに伝えてくるね!」

 「待ちなさい、パント! その役割は私とフィオーラの役割よ!」

 「そうです! 美味しいとこどりはずるいです!」

 「はっはっはっ! 召喚士にタダで恩を売る機会を逃すほどパントさんは甘くないのさ!!」

 「「その話のった!!」」

そして大騒ぎしながら部屋から出ていくのであった。

 




召喚士
報告を聞いて呆然。そして涙の対面となった。ちなみに最初から「なんか生き別れた妹に似ているな」と思っていたそう

セライナ
報告を聞いて唖然、そして涙の対面となった。こちらも最初から「幼い頃に別れた兄に似ているな」と思っていたそう。

烈火組
セライナ拉致計画進行中



そんな感じでセライナ編でした。
ぶっちゃけ聖魔はキャラ知らないので引くつもりなかったのですが、金髪美人のセライナ将軍があまりにも好みだったために引きました。
セライナ将軍綺麗だよセライナ将軍
ちなみに幼い頃に生き別れて再会したために召喚士とセライナはシスコン、ブラコンになります。二人とも家族愛に飢えているんやで……
そして幼い頃に別れているので外道に染まっていないセライナ将軍。うちのセライナ将軍は心も綺麗です。
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