召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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このタイトルで誰だかわかるかなぁ! ちょっと難しいかなぁ!!


あ、ちょっと短めです


召喚士とクレイジーサイコマザコン

 「グラーフ、ちょっといいですか」

昼食時の食堂。俺のところにやってきたのは水着姿でナイスバディを披露している残念美人のレアことセイロスであった。

俺とセイロスは悪友である。当然のように答えは決まっている。

 「今はセライナと昼食中だからダメだ」

 「あ! 返答は別に聞いていないんで勝手に座るわね! ほら、セライナちゃん詰めて詰めて!」

 「え? あ、はい」

セイロスの勢いに押されて席を詰めてしまうセライナ。

 「お前、セライナに席を詰めさせるとか万死に値するぞ? 死ぬか?」

 「セライナちゃん、このブラコンが嫌になったらきちんと嫌って言うんですよ」

何を言いやがるこのクレイジーサイコマザコン。

しかし、セライナはキリッとした表情で断言する。

 「私が兄上を嫌になることなどありえません」

 「セライナァァァァァァァァァ!!!!!!」

 「兄上ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」

力強く抱き合う俺とセライナ。それを見てセイロスから舌打ちが漏れた気がするが気のせいということにしておこう。

 「それで? 何かようか?」

最後にガッチリとハグをしあってから大人しく座る俺とセライナ。俺とセライナがお互いのことでうるさくなるのは最近では普通なので周囲も「あ、また発作か」くらいの反応しかしない。

そしてセイロスはゲンドウポーズを取りながら重々しく口を開く。

 「私、お母様に避けられていませんか」

 「「当然かと」」

 「なんですって!? 私のどこにお母様に避けられる要素があるというのですか!! このパーフェクトウーマンスーパー大司教レア様に向かって!!」

 「兄上、レア殿の頭は……」

 「もう手遅れなんだ、そっとしておいてやれ」

 「シスコン&ブラコンはシャラップ!! それより何故私がお母様に避けられなければいけないのですか!! 答えを要求します!!」

その言葉に俺とセライナは顔を見合わせる。そして俺はゆっくりと口を開いた。

 「ソティスの服に手を突っ込んで身体中をさわさわ」

 「離れ離れだった娘が愛情を求めていたんですよ!」

 「ソティスの脇をハスハス」

 「お母様のスメルを肺いっぱいに取り込みたいっていう娘の愛ですよ!」

 「ソティスの首筋をペロペロ」

 「娘の愛情表現ですよ!」

 「わかるか、セライナ。これがクレイジーサイコマザコンだ」

 「なんというか歪んでいますね」

俺の言葉に一点の非も自分には存在しないかのように即答するセイロス。是非ともこいつを反面教師にしてセライナには純朴に育って欲しい。

俺とセライナのやりとりを聞いて悔しそうに机を叩くセイロス。

 「なんでだよ!! ただ私はお母様のスメルを嗅いだり、脇とかヘソをペロペロしたり、できることならお母様の子供を孕みたいと思っているだけなのに!!」

 「兄上、レア殿を医務室に放り込んだ方がいいのでは?」

 「その前に治安維持部隊かねぇ」

この堂々と頭のおかしいことを叫べる神経はどうなっているんだこのキチガイ。

 「おや、先生」

そしてそこにやってくるのはベレス(今日は学園はお休み)。そしてその隣には師大好きっ子のエガちゃんがいる。

エガちゃんがいるのを確認したセイロスは素早かった。即座に席を立ち上がるとナンパ師のように流れるようにベレスの肩を抱いたのだ。

そしてエガちゃんを嘲笑うかのように口を開く。

 「うん? どうしたんですかベレス。『比翼英雄』の相方である『私』に何か用ですか?」

セイロスの言葉にエガちゃんのこめかみに怒りマークが浮かぶ。

それに気づかないかのように普通に会話を始めるベレス。

 「ああ、リンとムスタファー将軍とフィヨルムが待っている。戦禍の連戦に行こう」

 「ふふふ、そうですね。『私達』も急いで向かうとしましょう。おや? フレスベルグの少女はどうかしましたか? ほらほら、早く勉学に励みなさい?」

煽っている。セイロスは完全にエガちゃんを煽っている。その証拠にセイロスのエガちゃんを見る顔は完全に愉悦の笑みだ。

 「先生、戻ってきたら教えて欲しいことがあるんだが、大丈夫かい?」

 「セライナも一緒に授業を受けることになるがいいか?」

 「ああ、問題ない。それじゃあまた後で」

そしてベレスは最後にエガちゃんの肩を叩いて去っていく。そしてベレスと同じようにエガちゃんの肩に手を置くセイロス。

 「すいませんねぇ!! ベレスの『比翼英雄』の相方は『私』なんですよ。エーデルガルトでもディミトリでもクロードでもなくこの『わ・た・し』なんですよ!! あははははは!! 貴女は斧でものんびりと磨いているといいです!! その間に私とベレスは仲良く出撃していますので!!」

そして高笑いしながら歩き去っていくセイロス。残される怒りに満ちたエガちゃん。

そしてエガちゃんは叫んだ。

 「絶対に師を人の手に取り戻す!!」

どうやら我がヴァイス・ブレイブでも風花雪月編がスタートするらしい。

 




レア様
お母様(ソティス)とベレスとベレトがいることによって絶好調なみんな大好き大司教。その重たい愛を母に捧げたことによって当の母からは避けられている。
そしてそのストレスをエガちゃんを煽ることによって発散している

エガちゃん
フレスベルクの少女エーデルガルト。今回の出来事をきっかけに『打倒レア』を掲げて戦力をスカウトし始める。

召喚士&セライナ
仲良し兄妹。シスコン&ブラコン



そんなわけでみんな大好きクレイジーサイコマザコン回です。
風花雪月キャラの中でもトップクラスに好きなはずなのにこんな扱いをされるレア様。でも生き生きとしている気がします。
そして師大好きエガちゃんを煽り倒すレア様ほんとに最悪すぎて好き。

ツイッターで見かけたエガちゃんとベレス&レアを支援を結ばせる画像が(エガちゃんにとって)天国と地獄で笑いました。作者もやろうかな。
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