召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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おいおいマジかよ引いちまったぜ!!


召喚士と仮装オタク竜

 『トリックオアトリート!!』

 「はいはい、お菓子やるから並べぇ」

我がヴァイス・ブレイブの仮装したロリ軍団を並ばせて俺はお菓子を配る。ロリーズも嬉しそうにお菓子を受け取ると笑いあいながら駆けだしていく。

それを俺はどこか遠い目で見る。

 「懐かしいな……俺にもああいう時期があった」

 「「それは絶対にないと言える」」

俺の呟きに速攻で失礼な突っ込みを入れてきたバカ二人と罵りあう。

 「そういやお前らはお菓子配り終わったのか?」

 「一通りね」

 「すげぇよな、ロリーズ。あのイドゥンからもお菓子たかってたぜ?」

 「恐れを知らんのか……!?」

ヘクトルの言ったロリーズの蛮行に軽く戦慄する。

 「イドゥンも『いいでしょう、全力で悪戯しにきなさい。私も全力で迎え撃ちます』とか言い始めて巻き込まれたハロルドが治療室に救急搬送されてたぞ」

 「「ヒーロー!!」」

等身大ヒーローとしてちびっこたちに大人気の我らがヒーローハロルドは地獄に巻き込まれたらしい。

戦闘竜と、実は強さだけならヴァイス・ブレイブでも屈指のロリーズの戦いに巻き込まれた我らがヒーローに黙祷。

 「そういえばこういう時に一番騒ぎそうな奴が静かだね。具体的に言うと白夜のロリコン王子なんだけど」

 「ああ、タクミか」

エリウッドの言葉に俺は白夜のロリコン王子を思い出す。

 「騒ぎになることがわかっていたんだろうな。昨日のうちに治安維持部隊に逮捕されて牢獄の中だよ」

 「「仕事が早い……!!」」

冤罪を訴えるロリコン王子であったが余罪が多すぎたために無事に逮捕、拘禁されることになった。

そこからヘクトルとエリウッドと一緒にだべりながらヴァイス・ブレイブ内を歩く。季節感を意識してか建物内もハロウィーン仕様である。

それを眺めながら俺は口を開く。

 「今年のクリスマスは誰かねぇ」

 「その前に新英雄イベントがあるだろうが」

 「今度はどこだろうね。聖戦……は舞踏祭で出たばっかりか。暁とか?」

ガチャは発表されるまでわくわくするよな。そして発表されて『今回は回避かなぁ』と言いつつ結局引くのがいつもの流れ。

そんな俺たちにとある光景が飛び込んでくる。

 「トリックオアトリック!! エッチな悪戯させて!!」

タグエル風の恰好をしてアメリアとシーマ様に絡んでいるオタク竜であった。

 「ふひひ、二人とも普段は重装の鎧に隠されているけどギムレー・アイ!! には隠し事できないよ!! 実は二人ともわがままボディの持ち主ってことは我にはお見通しガブスレイ!!」

 「何をやってるクソオタクぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」

完璧に事案をやっていたオタク竜に俺が全力で飛び蹴りを入れるとオタク竜はティターンズの可変モビルスーツの名前を叫びながら飛んでいった。

壁に激突してからガバリと起き上がって信じられないものを見るような目で見てくるギムレー。

 「なにするのさ!?」

 「性犯罪を未然に防いだだけだ」

 「は、犯罪じゃないよ!! 犯罪だったとしてもそれはおにゃのこ同士の可愛い触れ合いだよ!!」

 (黙って前蹴り)

 「バーザム!!」

俺の足と壁にサンドイッチになって再びティターンズのモビルスーツの悲鳴をあげるギムレー。その間にヘクトルとエリウッドは困惑しているアメリアとシーマ様を逃がしていた。

そしてエリウッドが何かに気づく。

 「あれ? ギムレー、その装備ひょっとして今回の召喚のじゃないかい?」

 「お!! 流石はエリウッド氏!! お目が高いってああああ待って召喚士!! 確かに召喚士に黙ってクリスちゃんに頼んだのは我だけどダメダメぇぇぇぇ!! 腕はそっちに曲がらないのぉぉぉぉぉぉぉ!!!」

 「クリスは確か紋章しか召喚できないだろ。どうやったんだよ」

俺に関節を決められながらもギムレーはヘクトルの問いに決め顔で言い放つ。

 「パント氏に協力してもらってちょこちょこっとああああああダメダメ折れちゃうぅぅぅぅぅぅぅギムレーの腕が折れちゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 「「やれ」」

 「よしきた」

 「バウンド・ドッグ!!」

二人の言葉に俺がギムレーの腕をへし折ると、ギムレーはティターンズの可変型モビルスーツの名前を叫びながら床をのたうち回る。

そして自分で治療しながら起き上がり文句を言ってきた。

 「なんだよ!! 遠距離反撃に飛行特攻無効も持ってきたんだぞ!! 強くなったんだからいいじゃないか!!」

 「フローラ」

 「こちらになります」

俺の言葉にどこからともなく表れたパーフェクトメイドが俺に資料を渡してくる。俺はそこに挟んであった婚姻届け(フローラの名前は記入済)を魔法で燃やしながらギムレーの資料を見る。

 「ふむ、なるほど。確かに優秀なスキルだ。ステータスも現状で頑張れる値だ」

 「でしょう!! でしょう!! もっと我を褒めてもいいんだよ!!」

 「だが、よりによって個体値が攻撃↓の速さ↑ってどういうことだ!!」

 「サイコガンダム!!!」

俺の蹴りに再びティターンズ(以下略

俺から渡された資料を見て同じく顔を顰めるエリウッドとヘクトル。

 「うわぁ、よりによって一番必要なところ下げて一番不要なところ上げるって」

 「しかもこの速さだと俺たち重装と対して変わらなくねぇか?」

唯一の利点は障害物に関係なく行けるところだろうか。

 「でもほら……我可愛いじゃん!!」

 「審議」

ギムレーの言葉に俺たち三人は審議に入る。そして判決を告げた。

 「有罪。罪状は中身がギムレーのため」

 「我の存在全否定!!」

結果的に通報を受けた治安維持部隊のルキナによってギムレーは牢獄に放り込まれるのであった。




ギムレー
自分の欲望に忠実なオタク竜。沢城みゆきさんの声聞きたさに仮装ギムレーのタッチボイス聞いていたら『こいつ超小物では?』と作者は思いました。

ロリーズ
実はヴァイス・ブレイブでも屈指の戦闘集団。ニニアン先生は本当に優秀です。

タクミ
当然ながら事前に逮捕

ギムレーが叫ぶモビルスーツ
ほら、今度HGでバウンド・ドッグが出るから……




そんな感じで仮装ギムレー編です。

ぶっちゃけ作者はあまり引く気なかったのですが、無料でエガちゃん(ノーマル、クソ個体)が出て、なおかつツイッターのTLで引いた報告を見ていたら自分も出るんじゃないかと思って凸りました。

ニニチキとギムレー狙いでどっちか出たら撤退と思っていたらオーブ約70個突っ込だところでギムレーが颯爽登場。喜んだら絵にかいたようなクソ個体でファッキンものです。
まぁ、攻撃↓でも攻撃50超えるから良しとしましょう。こえますよね?(この時点でまだレベル33

え? ギムレーが叫ぶモビルスーツ? おそらく同人作家ギムレー先生が作っているガンプラじゃないですかね(適当
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