召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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ネメシスが来たらレア様が黙ってないよねってこと

プロレスはガチ。いいね?


レアVSネメシス

 『さぁ! 最高に盛り上がっている英雄達の祭典も残すところあと一試合!! つまりは今日のメインイベントの時間だ!!』

ギムレーの実況に会場のお客さんからはボルテージ高めの歓声があがる。

 『第一回の最終試合。組んだ俺が言うのも最高に盛り上がる試合をお約束しよう』

 『ふぅぅぅぅぅぅ!!! 英雄宴の代表取締役会長兼最高経営責任者の召喚士の言葉を聞いたか!? この試合からは目を離せないぜ!!』

ギムレーの実況に客席から大歓声があがると、リング上にレフリーであるパントがあがる。それを確認してから

 『本日のメイーンイベント!! まず登場する選手はこいつだぁぁぁぁぁ!!!!!!』

そして流れる軽快な音楽。選手入場口から出てくるのはリングコスチュームを着たレアであった。

レアは音楽にあわせて軽く踊ってからマッスルポーズ。すると背後で連続大爆発が起きた。

それを見てあがる大歓声。

 『さぁ!! 軽快にランニングしながらスライディングリングインするのはこいつ!! 本業は宗教の大司祭? 嘘だろ、お前はプロレスラーだ!! その名もH・B・V(ハート・ブレイク・ヴィーナス)!!!!』

 『H・B・V!! H・B・V!! H・B・V!!』

ギムレーの実況に客席からはHBVコールが起こっている。レアもそれに慣れた様子でポストに上がって煽っている。

俺がいなくなってからのセイロスは知らないが、お前絶対に大司教なんかやってなかっただろ。

レアがリング中央に戻るとパントが軽く身体検査をしてから注意をしている。だが、レアはその注意を聞かずに入り口を睨みつけている。

そしてレアの音楽が鳴りやむと、今度は会場が少し暗くなり、重低音で重々しい音楽が流れ始める。

そして客席から始まるブーイング。そのブーイングの中から出てきたのは新しくやってきた英雄ネメシス。

 『そして迎え撃つのは希代の大悪党!! 女神の墓を暴いて武器にしてしまった墓暴き人!! NMESIS!!』

ネメシスは一度白目をむいてから両手を広げるとリングポストから爆発が起こる。それを見ながらゆっくりと歩いてリングに上がるネメシス。

そして中央で睨みあうレアとネメシス。パントが何やら注意事項を言っているが二人は聞いていないだろう。

 『へい、召喚士!! あの二人にはどんな因縁があるのさ!!』

 『NMESISが暴いて武器にしてしまった女神はHBVの母親だ。そしてHBVは元の世界でNMESISを殺している』

 『ふぅぅぅぅぅぅぅ!!! これ以上にないくらいの因縁だぜ!! そして準備が整って今ゴングが……

 (カァァァァァァン!!!!)

鳴った!! 本日のメインイベントの試合開始だぁぁ!!!』

ギムレーの実況に会場がおおいに盛り上がる。

会場の熱気に対して二人は冷静だ。お互いに距離を測りながらリングを回っている。

 『へいへい!! 因縁の割には大人しい開幕じゃねぇか!!』

 『二人とも戦闘能力は高いからな。おいそれとは仕掛けない』

 『そう言ってたらNMESISが行ったぁぁぁ!! 低空タックル!! HBVはこれを避け切れない!! NMESISが馬乗りだぁぁ!!』

 『どう考えても性犯罪者の姿だな』

 『アイディア提供どうも!! 今度の新作にするわ!! おおっと!! NMESISの腕をとってそのまま関節をかけるHBV!!』

リング上ではギムレーの実況の通りの状態になっていた。完璧に関節をきめるレア。パントがネメシスを覗き込んで「タップ? タップ」と言った雰囲気を出しているがネメシスは必死に首を振っている。

 『おぉぉぉぉっと!! NMESISは立ち上がり、掴まれているほうの腕をリングに叩きつけたぁぁぁぁ!!!! 思わずHBVも関節を外してしまう!! そしてNMESISはHBVの下半身を掴んでジャイアントスイング!!』

 『おいおい、すさまじい力だな。客席まで飛んだぞ』

俺の言葉通り、ネメシスは客席までレアを放り投げた。ふらふらと立ち上がったレアも掴みネメシスは実況席のほうにやってくる。

俺たちは慌ててマイクを掴みながら実況席から立ちあがると、NMESISはレアを実況席の上に上がって自分はレアの背後で腰に手を回す。

 『へいへい!! NMESIS!! そいつは危ねぇ!!』

ギムレーの言葉にネメシスはニヤリと笑ってから技をかける。

 『決まったぁぁぁぁ!!! 実況席の上でスープレックス!! 当然のように実況席は吹き飛んだ!!』

 『初回からもの壊すかぁ』

俺のぼやきを無視して大ダメージを負っているレアをリングに戻し、自分も戻る。

 『そしてそのままフォール!! レフリーもカウント開始!! ワン!! ツー!! スリおおっと返してきたぁ!!』

 『微妙なカウント数だったからな、当然のようにNMESISはレフリーにスリーカウントしたと訴えているが、パント……じゃなかったレフリーは2.5カウントだと言っているな』

そして突如会場のライトが全て消える。

 『なんだなんだぁ!! 停電かぁ!!』

そして再びライトについた時、そいつがいた。

 『The DRAGOONの乱入だぁぁぁぁぁぁ!!!!!!』

そう!! コーナーポストの上にお姉ちゃんが腕を組んで立っていた!!

 『The DRAGOONはそのままコーナーポストからジャンプ!! NMESISの首を足で挟んでハリケーンラナ!! 強烈ぅぅぅぅ!! 一撃でNMESISの額が割れたぁぁぁぁ!!!』

そしてお姉ちゃんはレアを立たせてからリングから走り去る。

そして立ち上がったレアはロープを掴みながら両足でリングを踏みつける。

 『へいへい、召喚士!! こいつは陽気な音楽が聞こえてきたぜ!!』

 『NMESISは立ち上がらないほうがいいだろうな』

俺の言葉は聞こえないのかネメシスはふらふらと立ち上がった。そこにすかさずレアのフィニッシュムーブ!!

 『『スイートチン・ミュージック!!』』

どぐしゃぁ、といった擬音が聞こえてきそうな威力の蹴りがネメシスの顔面に叩き込まれる。リング上でバウンドしてから倒れこむネメシス。

しかしレアは止まらない。コーナーポストに上ると両手を広げる。それにあがる大歓声!!

 『おいおい!! スイートチン・ミュージックだけでNMESISはお腹いっぱいだぜ? お代わり禁止だ!!』

 『それで止まる奴じゃないわな』

 『まったくもってその通り!! 行ったぁ!! スワントーンボム!! だんちゃぁぁぁく!!! そしてそのままフォール!! ワン!! ツー!! スリー!!

 (カンカンカンカン!!!)

勝利したのはHBV!!』

会場内にレアの音楽が流れ始め、客席からHBVコールが起こっている。レアもそれに答えるようにコーナーポストに上がって客席を煽る。

 『随分と楽しそうだな』

そして一つのイベントが終われば次のイベントの準備が始まるもの……!!

重低音音楽にのせて出てきたのは悪趣味な仮面レスラー。

 『おおっと!! ここで新しい敵の登場だぁぁぁぁ!!! HBVを敵視する謎の覆面レスラーえんてぇぇぇぇい!!!!!!』

 『割とあの子が乗ってきてくれて驚いている』

 『へい召喚士!! 覆面レスラーに中の人のことを言ったらダメだぜ!!』

俺とギムレーの会話を無視して炎帝はマイクを持ち、レアに向かって言い放つ。

 『師……じゃなかった、私は人の世を取り戻す!!!』

炎帝の言葉に大いに盛り上がる会場。その言葉を受けたレアは不適な笑いを浮かべながら右手を前に出しかかってこいのポーズで言い放つ。

 『JUST BRING IT !(かかってこい!)』

レアの返しに会場からは大歓声!! 炎帝は即座にリングに向かって駆けだそうとするが、マネージャーの陰険そうなマスクマンに止められて引き下がっていった。

 『さぁ!! 盛り上がった第一回英雄宴はこれでおしまいだ!!』

 『これからは週一で放送をしてくからな、楽しみにしててくれ』

 『だってよ!! 毎回会場にもお客さん入れるからな!! この放送を見て興味を持った奴はすぐにファンクラブに入会だ!! それじゃあまた来週!!』




HBV
ハート・ブレイク・ヴィーナス。レアのリングネーム。ベビー

NMESIS
ネメシス。ヒールレスラー

The DRAGOON
ナギのリングネーム。ベビー

英雄宴
ヴァイス・ブレイブに設立されたプロレス団体。設立理由は『英雄同士の手合わせで世界がやばい』から

炎帝
いったい何スベルクの少女なんだ……

プロレスってガチなんですか?
ガチに決まってるだろ!!



そんな感じでレアVSネメシス編です。

ネメシスネタを考えていたら何故かプロレスを始めた二人。お前ら実は仲良いだろ。
最初はレア様がローブローとか凶器攻撃をバリバリしていたんですが、ベビーでそれはまずいだろってことで試合内容を変更。
ちなみにナギの乱入は実際にあった乱入です。この乱入方法で作者はThe ハリケーンが好きになりました。

ちなみにプロレスらしくある程度ストーリーは作るが試合内容はガチ。英雄の気分次第で他の英雄も乱入してくる修羅の宴
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