召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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ついに召喚士塾塾生がヴァイス・ブレイブ学園に本格入学です

学園と言えばラブコメ

そう!! 恋のトライアングラーですよ!!(しかし一方通行



入学生(しかし勉強の必要はない生徒)

 「マリアンヌちゃん! 学園で同じクラスになれるといいね!」

 「そ、そうですね……あのヒルダさん、注目を浴びていますから手を離していただけると……」

マリアンヌの言葉を無視するようにヒルダはマリアンヌの腕に抱き着く。それはまるで『これは私のだから手を出すなよ? 出したら殺すぞ?』と言わんばかりであった。

そんなヒルダの邪念に気づかずにマリアンヌは困ったように微笑むだけだ。

 「可哀想に……マリアンヌはノンケだというのに……」

 「シャラップリシテアちゃん!」

お菓子をぱくつきながらのリシテアの突っ込みにヒルダは返す。

マリアンヌやリシテア、イングリッドやメルセデスもついに学園に通うことになったのだ。当然のようにヴァイス・ブレイブ自治領の仕事は山積みである。

しかし、ここの理事長は聖女・アティ先生である。召喚士に直接直談判した結果、マリアンヌ達も学園に通うことになった。

アティ先生は良い事をした気分になっているが、召喚士が仕事ができるマリアンヌ達を逃がすわけないので、マリアンヌ達は学園に通いながら国の運営もするという地獄の行軍になることになった。

それを理解しているからリシテアなど不満たらたらだし、イングリットもゲンナリしている。メルセデスも行く気はあまりない。

唯一マリアンヌだけがヒルダに引きずられる形で前向きに学園に通うことを検討していた。

ヒルダ? ヒルダは『マリアンヌちゃん! マリアンヌちゃんがいないと学校なんか行く意味ないから!! 私はマリアンヌちゃんと甘酸っぱい学園生活送るの!!』と言い張り、本当にマリアンヌが来るまで登校拒否をしていた。

そして五人は学園長室に入る。

 「お~、ようやく来たか」

 「先生、さっきまで自治領にいましたよね?」

 「テレポートだよ。珍しくもないだろ」

普通に禁呪級の魔法を一般生活で使う召喚士。並の魔導士だったら卒倒するだろうが、ここにいるのは異界の召喚士の生徒達+α

つまり慣れている。

 「俺も仕事あるからさっさとクラスわけ発表するぞ。ベレスのクラスにマリアンヌ、リシテア。ベレトのクラスにヒルダ。セシリアのクラスにイングリッドとメルセデスな」

その瞬間にヒルダはフライクーゲルを召喚士に叩き込む。しかし、召喚士の防御障壁を破ることはできない。

それでもめげずにフライクーゲルを叩きつけながらヒルダは叫ぶ。

 「私と! マリアンヌちゃんが! 別のクラスなんて! ありえない!!」

 「ありえるよ」

 「ありえなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!!!!!!!!!」

怒り狂った様子でヒルダはフライクーゲルをふり続ける。

 「シェイカー先生わかってる!? マリアンヌちゃんなんだよ!? マリアンヌちゃんが学園に通うんだよ!? マリアンヌちゃんみたいな純粋培養で人をすぐに信じちゃうような可憐な女の子は下半身性欲猿どものターゲットになっちゃう!! だから私が守るの!! 具体的にはおはようからおやすみまでのベッド to ベッドで!!」

ちなみにマリアンヌは召喚士の生徒なのでナギ流格闘術をおさめている。つまり下手に手を出せば命の危険である。

ようはヒルダが守る必要はない。

 「うるせぇ、うるせぇ。クラスわけはもう決まったことだ。文句は受付ない」

 「ならクラス変更希望する!! 私もベレス先生のクラスにして!!」

 「却下」

 「あぁぁぁぁああああああぁぁぁぁぁぁぁあああぁぁぁあああぁぁ!!!!!!!!!」

ついに発狂するヒルダ。うわぁ、といった表情でヒルダを見るリシテア、イングリッド、メルセデス。マリアンヌは困り顔だ。

召喚士も面倒そうにマリアンヌを見る。

 「マリアンヌ」

 「あ、はい」

召喚士に声をかけられて嬉しそうな表情を浮かべるマリアンヌ。そんなマリアンヌの反応を無視して召喚士はヒルダを指差す。

 「どうにかしてくれ」

その言葉にマリアンヌは困る。今はだいぶ改善されたがマリアンヌは重度のコミュ障であった。そのためにできないわけではないがアドリブは苦手なのだ。

 「え~と、ヒルダさん」

 「マリアンヌちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!」

号泣であった。声をかけたマリアンヌもちょっと引くくらいの号泣であった。マリアンヌは赤子をあやすように抱きしめながら言葉を続ける。

 「あの……クラスが違っても私とヒルダさんはお友達ですよ?」

 「マリアンヌちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!」

その言葉にヒルダの鼻から愛が溢れた。そして表情は恍惚としている。どうやらマリアンヌに抱きしめられて興奮しているようだ。

 「先生、そろそろいいだろうか」

 「ああ、ベレスか。入ってくれ」

召喚士の言葉に理事長室に入ってくるベレス、ベレト、セシリアの教師三人組。自分が担当する生徒を引き取りに来たのだ。

そしてベレトがヒルダを見て超爽やか笑顔を浮かべた。

 「おお! マイハニーじゃないか!!」

 「待ってマリアンヌちゃん!! 違うの!! 私はこんな男知らない!!」

 「言い訳はやくない?」

ベレトの言葉に速攻で弁解を始めたヒルダに突っ込む召喚士。

そしてベレトは何かに気づいたように頷いた。

 「おお、そうか。ここにいるヒルダはマイハニーとは違うヒルダなのだな」

そのちょっと寂しそうな言い方にその場にいる全員(召喚士、ヒルダ、ベレスは除く)が気の毒そうな表情になる。

だが、すぐに100%爽やか笑顔を浮かべるベレト。

 「だが安心してくれ!! どんなヒルダであろうとも俺は愛してみせる!!」

 「迷惑!! 迷惑ですぅ!! 私にはマリアンヌちゃんっていう運命の相手がいるんだから貴方みたいな爽やか教師が入る隙間はありませぇぇぇん!!」

 「じゃあいこうか、マリアンヌ、リシテア」

 「あ、はい」

 「はいはい」

 「私のクラスへようこそ、イングリットさん、メルセデスさん。召喚士さんの生徒さんらしいので期待していますね」

 「セシリア先生の期待が辛いです」

 「まぁ~、私達はいつも通りでいいんじゃないかしらぁ」

そんな会話をしながら学園長室から出ていくベレス組とセシリア組。

それを悲痛な表情で見送りながら叫ぶヒルダ。

 「違うのマリアンヌちゃぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!」

 「さぁ!! 俺のクラスへようこそマイハニー!!」

 「うっさいわぼけぇ!! 殺すぞ!!」




ヒルダ
私とマリアンヌちゃんのクラスが違う……?
ありえなぁぁぁぁぁい!!!!(発狂

マリアンヌ
ノンケ

召喚士塾の皆さん
学園生活と国の運営の二足の草履

ベレト
どうやらヒルダとペアエンドを迎えていた模様




更新なのです!!
ついに学園に通うことになったマリアンヌちゃんガチ勢ヒルダ。でもでも!! そこにはヒルダのことをハニーと呼ぶ爽やかイケメン教師もいて……
ヒルダちゃんはいったいどうなっちゃうのぉ!!

って感じです。ベレト引いた時からベレトのお相手はヒルダだと決まっていました。最初はそれに嫉妬したエガちゃんに睨まれて胃痛になるヒルダちゃんの予定だったんですが、ヒルダちゃんがマリアンヌガチ勢になったせいでこんな感じになりました。

ちなみに最近の作者のガチャ事情ですが、伝承ガチャがシグルドだったので6凸だった総選挙カミラ姉さんの10凸を目指した結果8凸で打ち止めになりました

あとはすり抜け待ちますかぁ
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