まさかの水着マリアンヌちゃん実装で作者のオーブ残量は瀕死になりましたが無事に水着ヒルマリと水着メーチェの召喚に成功しました
そして海と言えばクルージングと巨大生物との戦いだ!!
マリアンヌ、メルセデス、イングリット、ベレス、そしてマリアンヌにくっついているヒルダは水着姿で召喚士が他の神々と一緒になって作ったという世界に来ていた。
「見渡す限りの海だね」
ベレスの言う通り、マリアンヌ達がいる島以外は海しかなかった。
メルセデスも首を傾げながら口を開く。
「先生が作った世界っていうから戦闘は確実だと思ったんだけどぉ」
「敵どころか他の生物もいませんね」
メルセデスの言葉に持っていた槍を砂浜に突き刺しながらイングリットも答える。
「マリアンヌちゃんマリアンヌちゃん!! あっちのイイ感じの木陰でちょっと休んでこない? 大丈夫!! 何もしない!! ううん!! マリアンヌちゃんがいいんだったら最後までしちゃうけど!!」
「あの……ヒルダさん……他の皆さんもいらっしゃいますから……」
「他に誰もいなかったらいいの!? ちょっとみんな!! 私とマリアンヌちゃんのラブラブあまあま空間のためにちょっとこの世界から抜けてくれる!? 私とマリアンヌちゃんはこの世界のイヴとイヴになるから!!」
とりあえずヒルダは夏の熱気に脳がやられたと判断されてベレスのジャーマンスープレックスで砂浜に埋まった。
砂浜に埋まったヒルダをあわあわとみつつマリアンヌも口を開く。
「で、ですが先生も遅いですね。すぐに来ると言っていたのですが」
その言葉の通り、風花雪月世界の召喚士塾塾生達がこの世界にやってきたのは我らが白フードの言葉巧みな話術の結果である。白フードは「ちょっと新しい世界を作ったからお前ら実験台な。拒否権はない」という完璧な話術に召喚士信仰派のベレスとマリアンヌは無条件降伏。メルセデスとイングリットは何故か知られていた黒歴史の存在をちらつかされ断れなかった。
ヒルダ? マリアンヌが来た。それだけで理由になる。
「すまない、少し遅くなったな」
まさかの謝罪の言葉に全員が驚いてそちらをみるとさらに驚いた。
そこには水着姿のセライナがいた。
召喚士塾の塾生達もセライナが召喚士の実妹だという話は聞いている。なんだったら聞きすぎて耳にタコができるレベルであったが、驚愕することにセライナはまともな性格であった。
兄を無条件で信用するのとブラコンなのを除けば完璧美人だ。ヴァイス・ブレイブ学園でも教鞭をとるセライナに色目を使い召喚士によって『教育的指導』を受ける生徒も珍しくない。
「セライナさんなのぉ? 先生に何かあったのかしらぁ?」
「ああ。兄上だったらレア殿やギムレー殿と一緒にナーガ殿から説教を受けている」
それを聞いて塾生達が思うのは『ああ、今日は神々のほうで何かやらかしたのか』ということだ。
この世界にやってきて召喚士が神の一柱という事実を聞いて驚きながらも納得した塾生達であったが、そこに神に対する敬意など持たなかった。
なにせヴァイス・ブレイブにいる神々は基本的に人格に問題がある神々ばかりだ。ナーガとドーマを別にしたらフレイヤの危ないレベルのブラコンが普通にみえるレベルでおかしい神々ばかりだ。
そんな自由な神々はしょっちゅう世界が崩壊するレベルの問題を起こしては人類に解決させて満足するというクソを煮詰めたような連中である。そのたびに神格者であるナーガやドーマが説教するが馬耳東風である。
「今度は何をやったんですか?」
イングリットの言葉にセライナは使い慣れない神々用の空間ディスプレイを操作しながら答える。
「なんでもこの世界に他の世界を滅ぼすレベルの生物を放ったらしくてな。それについて説教を受けている」
セライナの言葉にメルセデスとイングリットは顔を顰める。
((やっぱり神ってクソ))
主にどこかの白フードとフリーダム大司教のせいで神々に対する信仰心がなくなってしまった二人である。
そして神々に対する信仰心は皆無だが召喚士に対する尊敬は持っているベレスが無表情に口を開く。
「そうなると私達はその生物の討伐の仕事かな? リシテアやペトラ、ラファエルがいないことが気になるけど」
「その三人は『水着が未実装だからダメだ』と言っていたな。ところで未実装とはどういう意味かわかるか?」
「セライナさんは知らなくていいことですよ」
セライナの言葉にマリアンヌが苦笑しながらいう。それに『そういうものか』と納得した様子をみせながらセライナは空間ディスプレイのボタンを押す。
世界が夜になったと思ったら天気が大嵐になった。
慌てた様子でセライナはリセットボタンを押す。
「すまない、間違えたようだ」
「いえ、それはいいんですけど……」
セライナの心底申し訳なさそうな言葉にマリアンヌは言いよどむ。しかし、そこは空気が読めないベレスがばっさりと言い放つ。
「使い慣れていないようだけど、セライナが弄っているそれはなんだい?」
その言葉に神々用空間ディスプレイに悪戦苦闘しながらもセライナは口を開く。
「いや、兄上にこの世界の『でばっくもーど』なるものを使うように言われたんだが、神々が使うことを想定しているためか私には難しくてな」
人間になんてものを使わせているんだあのクソ野郎、という気持ちで(ベレス以外、マリアンヌはクソ野郎とは思わなかったが)一致する塾生達。
だが、無茶ぶりを受けたセライナ本人はやる気に満ちた表情だ。
「兄上に任された大役……この蛍石のセライナ、見事にやりきってみせる」
そしてセライナは再び決定ボタンを押す。
空から大量のダイナマイトが降ってきて海の一部を消し飛ばした。
無言で塾生達の視線がセライナに集まる。
「すまない、また間違ったようだ。もう少し待って……ああ、わかった。こっちだ」
そして再び決定ボタンを押すセライナ。
すると海辺に巨大な軍艦が現れた。
「これは……私達の世界で帝国包囲のためにブリギットに技術とお金を供与して作らせた鋼鉄船では?」
イングリットの言葉にマリアンヌも頷く。
「うむ、これは兄上が『俺がいるんだったらこれくらいの軍艦は作るはず』と言ってこの世界用に作った軍艦だ」
「ですがこれの運用には最低でも五百人程度の人員が必要ですが」
元の世界で軍事を司っていたのでイングリットにはこの軍艦の最低運用人数がわかる。
それに対してセライナが胸を張りながら答える。
「安心してくれ。兄上が改造を施して四人で運用できるようにしてある」
そして塾生達はお互いを見渡す。
マリアンヌ、メルセデス、イングリット、ベレス。確かにちょうど四人である。
「……あの、ヒルダさんは?」
「え? ヒルダも来ているのか?」
マリアンヌの言葉にセライナが問い返すと、全員で砂浜に埋まっているヒルダを指差す。それを見て難しい表情になるセライナ。
「この島に残るのも危険だから一緒に船に乗ってもらうしかないな」
「だ、そうよぉ、マリアンヌ」
「わ、私ですか?」
「マリアンヌが声をかければ一発ですから」
メルセデスとイングリットに押し出される形で砂浜に埋まっているヒルダの前にたつマリアンヌ。
「あ、あのヒルダさん」
「マリアンヌちゃんの声!? 私を呼ぶマリアンヌちゃんの声!?」
効果覿面だった。間違いなく意識を飛ばしていたヒルダはマリアンヌの一声で復活した。
そして一同は軍艦に乗り込む(ヒルダはマリアンヌにくっついている)。そして艦橋につくと四つの座席が用意されている。
そしてセライナは空間ディスプレイをみながら説明をする。
「そっちから順番に軍艦の火器管制、操舵、艦長、船体状況把握の席になっている。それぞれの席でその……『へっどせっと』? だったか? それをつければ自在に動かせるということだ」
「役割は決まっているのかい?」
「いや、そこは君たちが自由に決めていいそうだ」
ベレスの言葉にセライナが答えると、自然に視線がマリアンヌに集まる。元の世界では正史と違って一国の主だったので物事を決めるのに慣れているからだ。
「それでは火器管制にベレス先生、操舵にイングリットさん、艦長に私、船体状況にメルセデスさんでいきましょう」
「じゃあ私はマリアンヌちゃんを見守る係ね!!」
元気よく戯言を言い放ったヒルダを全員が無視した。
それぞれの席につき、状況を確認する。
「各員、状況知らせ」
「魔術主砲及び魔術機銃システム問題なし」
「操舵システムも問題ありません」
「船体状況も問題ないわぁ」
「マリアンヌちゃんは最高に可愛いよ!!」
ヒルダの戯言を全員が無視してマリアンヌは右腕をあげる。
そして振り下ろしながら言い放った。
「抜錨」
「了解、抜錨します」
イングリットの言葉と共に軍艦は動き出す。
「セライナさん、これは敵感知システムとかはないのでしょうか?」
「ちょっと待ってくれ……ああ、あった。それは艦長のシステムに組み込まれているはずだ」
その言葉にマリアンヌは自分のシステムの整理を行う。
そして敵感知システムを発見した。
「!? 回頭!!」
「了解!! よーそろー!!」
マリアンヌの言葉にイングリットが即座に答える。それと同時に大きな衝撃。艦橋の窓ガラスから確認すると軍艦の後ろの部分から火の手があがっている。
「被害状況知らせ!!」
「第二障壁まで貫通されたわぁ!! 消火機能緊急作動及びダメージコントロールを行うわぁ!!」
「お願いします!! ベレス先生!! 対空戦闘用意!!」
「了解した」
マリアンヌの言葉と同時にベレスは魔術機銃をいつのまにかいた空の魔物達に向かって撃ち、迎撃を始める。
「な、な、な!! なにあれぇ!!」
ヒルダの叫んだ先にいるのは超巨大な異形の怪物。
それを見ながらマリアンヌはセライナを見る。
「セライナさん、あれが?」
マリアンヌの言葉にセライナはこくりと頷く。
それをみてからマリアンヌはたち続けに指示を出す。
「イングリットさん!! 船を怪物と同じ方向へ!!」
「了解!!」
「ベレス先生は対空戦闘を行いながら魔術主砲の用意を!!」
「わかった」
「メルセデスさん!! 艦内状況知らせ!!」
「戦闘に支障はないわぁ!!」
「マリアンヌちゃん!! 私は!?」
「応援してください」
「よぉぉし!! 頑張れマリアンヌちゃぁぁぁぁん!!」
言外に引っ込んでいてくれと言われてもまったくめげないヒルダ。むしろマリアンヌのかっこいい姿がみれて上機嫌なまである。
「魔術主砲チャージ完了」
「了解、艦そのまま」
「了解!!」
「魔術主砲照準……あった」
「ってぇ!!」
マリアンヌの号令と同時に軍艦前部と後部に取り付けられた魔術連装砲合計六門が轟音を響かせて放たれる。
発射された魔術主砲は超巨大な異形の怪物に直撃し、巨大な煙に包まれる。
「やったの!?」
「「「「それはフラグ……!!」」」」
「え!?」
ヒルダの言葉に全員が突っ込むのと同時であった。
「!? 回頭!!」
「了解」
軍艦の回避行動をとったその瞬間、軍艦のいた場所に超ごんぶと魔力ビームが通りすぎ海が割れた。
その余波に揺れる艦内でマリアンヌが叫ぶ。
「損害!!」
「なしよぉ!!」
メルセデスの言葉に一瞬だけ安堵のため息をつくとマリアンヌは即座に指示を出す。
「船をジグザグに動かしながら奴に接近してください!!」
「……マリアンヌ、まさか?」
イングリットの引きつった表情を見ながらマリアンヌは言い放つ。
「魔力主砲が効かないのなら、それ以上の威力を持つ魔力衝角(マジックラム)で体当たりです」
「そういう発想嫌いじゃない。魔力衝角の準備を開始する」
「その『物量で押しつぶすんだよ』って先生直伝の発想どうにかならないんですか!!」
「でもある意味真理よぉ」
マリアンヌの言葉に不適な笑みを浮かべて言うベレス、悲鳴をいうイングリット、苦笑するメルセデス。そしてヒルダはマリアンヌのかっこよさに鼻血ふいて気絶した。
対空戦闘や超巨大生物の攻撃を回避しながら近づいていく軍艦。
そしてある程度まで近づいたところでマリアンヌは叫ぶ。
「今です!! 魔術エンジン出力全開!! 他の魔術リソースは魔力衝角へ!!」
「エンジン全開!!」
「魔力衝角に魔術リソース集中」
「総員耐ショック姿勢!!」
「「「とっくに耐ショック!!」」」
マリアンヌの言葉にイングリット、メルセデス、ベレスが返すのと同時にマリアンヌは叫ぶ。
「吶喊!!」
そして軍艦最前部に取り付けられた魔力衝角が超巨大生物に直撃する。そして軍艦は超巨大生物を魔力衝角で引き裂きながら大海原をかけた。
断末魔の悲鳴をあげながら消滅していく超巨大生物。
それをみながらマリアンヌは魔力障壁をはりながら行方を見守っていたセライナを見る。
「これで先生からの依頼は終わりですか?」
「いや、あと似たようなのが十匹くらいいるらしい」
「「「「え?」」」」
一匹だけでも薄氷の勝利だったのにまだいるの? と言わんばかりの塾生達。
それを誇らしげにみながらセライナは口を開く。
「しかし、流石は兄上の生徒達だな。これなら無事に討伐することができるだろう」
なお、時間と苦労はかかったが、無事にマリアンヌ達は全ての脅威を取り除いたことを最後に記しておく。
召喚士塾塾生達
こういう神々の気まぐれの後始末に駆り出されることも多い
ヒルダ
マリアンヌちゃんかっこいい……!! ダメ、興奮しちゃう……!!(大量鼻血
セライナ
主にシスコンのせいで神々の端くれとして認知されつつあるブラコン
Sea World
ギムレーの「リアルマインクラフトやろうぜ!!」という提案に神々が悪乗りした結果できあがった魔境。放っておくと他の世界がピンチ。
本当に神ってクソである(この世界の神が特殊
そんな感じで海でクルージング編です(しかし船は軍艦である
夏と言えば海!! そして海と言えば巨大生物ですよね!!(B級映画感
本当はもうちょっと話が続いてラスボスとしてイドゥンが操る超巨大戦艦との決戦も想定していたんですが、想像以上に長くなったのでカット。これだけでも五千字近くあるって言うね。
そしてマリアンヌちゃんの水着実装!! しかも比翼で相手がヒルダちゃん!! これにはヒルダちゃんの愛が天元突破!!
そんなわけで無事に作者は水着メーチェと水着ヒルマリをひくことができました。
総選挙まで貯めブレムするつもりだったのに……
え? カスパルとアッシュ?
野郎の水着はいらん(無慈悲