召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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もはやなんでもありになってきたうちの召喚士

お前はどこに向かっているんだ


俺は俺でお前も俺で

さて、新ガチャである

 「なんかすごい久しぶりな気がするよね」

 「最近は欲しいキャラが早めにでたり、そもそも欲しいキャラのガチャがなかったりしたからな」

 「そのせいでオーブはその量か」

ヘクトルの言葉通り俺がひいてきたリヤカーの荷台には300個をこえるオーブが乗っかっていた。

 「そんなに貯めるのガーチャーの君らしくないよね」

 「いや、ぶっちゃけ最近は本当に引きたいガチャがなくてな」

 「それでも引くのが学習しないお前だろ?」

俺とヘクトルの間で罵り合いが発生したがおおむねいつも通りである。

 「それで? 今回の狙いは?」

 「緑、青の二点狙い」

 「アクアリア-ネとカアラか」

 「ニケさんは?」

 「緑、青がない時は赤を回す」

 「無色は?」

 「野郎はいらない」

俺と同意見だったのかヘクトルとエリウッドとハイタッチ。

とりあえず俺は初回無料の召喚石板を起動。

 「あ、青が二つあるね」

 「速攻で一つ目の青を叩き込んだな」

 「そして流れるようにソワレ」

 「即座に秘伝書にされるソワレに敬礼」

なんで俺のガチャはソワレ率高いん?

そして俺は二つ目の青オーブを叩き込む。

舞い上がる土煙、浮かび上がる倒れ伏しているsilhouette。

でてきたのは死んだように眠っているハピであった。

 「お、ハピが凸った」

 「いやいやいや」

 「その前にこのハピの現状はなんだよ」

ヘクトルはなんと愚かなことを聞くのだろうか。

 「たかだが二か月休みなしで働かせただけだが?」

 「「お前最悪だな!!」」

なろう係主人公のように言ってもダメだったようである。

とりあえずフローラにハピを回収させて執務室に連れて行かせた後に召喚を続ける。

オーブ20個くらい叩き込んだところで緑オーブが反応する。

舞い上がる土煙、浮かび上がる二人組のsilhouette。

 「私はアクア。こちらは鷲の民の王女、リア-ネよ。勇壮な祭りに私たちの歌を添えましょう」

 「新しい服似合ってるぞリア-ネ。だが、そんなに肌を出しちゃだめだ」

 「そうだよ。最近は下半身性欲猿も増えているからね」

 「ほら、これ着てちゃんと上半身隠せ」

 「聞いて」

召喚されたリア-ネを囲んで心配する俺達。実はリア-ネ、その純粋さから他の世界の英雄達から含めてニノと並ぶ愛され枠である。

俺達の言葉を素直に聞いていそいそと服を着るリア-ネにほくほく笑顔になる俺達。そして俺は今気づいたようアクアに声をかける。

 「あ、アクア姐さんちーっす」

 「その呼び方やめて」

 「アクア姐さんお勤めご苦労様です」

 「その言い方もやめてエリウッド」

 「アクアの姉御、リア-ネのことよろしく頼むぜ」

 「歯を食いしばりなさい」

殴られたヘクトルは壁にめり込んだ。

とりあえずレベリングに邪魔な歌うのスキルは外して召喚室から送り出す。

 「俺、ウェディングリア-ネでたら発狂する自信があるわ」

 「大丈夫、僕らもさ」

俺とエリウッドはがっちり握手。

ヘクトルも戻ってきたところで召喚続行。アクアリア-ネは出たので後は青一点狙いである。

 

そして開幕する地獄。

 

 「いやぁ、やっぱり召喚士の不幸は身体にいいよな」

 「それね、ステップアップチャンスも二連続で総選挙ルキナちゃんで後は星5でないで天井叩くとか僕らの健康によすぎるよ」

人の不幸を喜ぶような最低な人間がいるが俺は致命傷である。

よろよろと床から起き上がりながら俺は口の端から流れる血をふく。

 「天井がなかったら致命傷だった……」

 「「それが残念」」

 「こいつら死ねばいいのに」

天井の確定召喚で俺は青オーブを叩き込む。

舞い上がる土煙、浮かび上がるsilhouette。

 「私はカアラ、刃とともに歩んできた者。砂漠の王国の祭りか……。面白い、ひとつお手合わせ願おう」

槍を持ってきた剣姫ことカレルスレイヤー・カアラである。

 「これで欲しかった英雄はでたから後は確率収束かい……ってどうかした?」

 「ん、いや、ちょっと待て」

エリウッドの言葉を無視して俺はカアラをみる。カアラも俺の視線を正面から受け止めていた。

そして俺は気づいた。

 「あれ? お前、俺か」

 「「は?」」

俺の言葉に当然のように疑問の声をだすバカ二人。だが言われたカアラはばれたかぁ、といった感じで頭をかく。

 「う~ん、やっぱり俺にはバレたか」

 「いや、そりゃ俺なんだから俺にはバレるだろ。何やってんの俺」

 「うん、相手は俺だから俺も正直に言うと」

 「「待て待て待て待て待て」」

俺とカアラ(俺)が普通に会話しているとヘクトルとエリウッドが慌てた様子で間に入ってきた。

そして確認するようにカアラ(俺)を指差しながらヘクトルが確認してくる。

 「カアラだよな?」

 「肉体はな」

 「「肉体は?」」

俺の言葉に呆気にとられる表情になるバカ二人。それに頷きながら俺も言葉を続ける。

 「身体はカアラだが魂は俺だな。なんでこんな真似してるのかさっぱりだが」

 「ああ、それは俺が死んだ俺だからだ。だから肉体は消滅しているから魂だけの存在になってな。そこでちょうどよく同じ世界出身のカアラの肉体を借りて現界したって寸法よ」

 「ああ、なるほど」

俺とカアラ(俺)の会話を意味がわからないといった表情をしていたバカ二人だが、すぐに納得した表情をみせる。

 「召喚士とパントとカナスのやることを理解することが間違っていたよね」

 「ほんそれ」

 「とりあえずお前は俺だけど見た目カアラだから口調どうにかならん?」

 「なるほど、でしたら小生は女性言葉遣いでいきますわね」

そして「ひゃっほぅ!! 久しぶりの娑婆ですわぁ!!」とテンション高めに召喚室からでていくカアラ(俺)。

 「さて、あとは確率収束だが……ごっはぁ!!」

 「意外!! でもない!! それは青がない!!」

 「召喚士の不幸で飯がうまい!!」

ハイタッチきめているバカ二人を無視して仕方なく俺は赤オーブを叩き込む。

舞う土煙、浮かび上がるsilhouette。

そしてでてきた女性は腕組みしながら力強く口を開いた。

 「私はハタリ王国女王ニケである!!」

 「「「塾長!!」」」




カアラ(召喚士)
身体はカアラ、魂は召喚士。その名も召喚士・カアラ!!
何を言っているかわからない? 考えるな、感じろ

リア-ネ
可愛い。天使

アクア
酒を飲んだら最強の姉御。リア-ネの保護者になる。

ニケ
私はハタリ王国女王ニケである!!



そんな感じで久しぶりのガチャ編です。

カアラが好きで作者の脳内シナプスが超新星爆発した結果身体はカアラ、魂は召喚士な召喚士・カアラ爆誕。

何を言っているかわからない? 大丈夫、作者も何を言っているかちょっとわかっていません

そして愛され枠リア-ネ。スキルをアタッカービルドしたけどまったくアタッカーになれないリア-ネ可愛い。超天使

そして男塾塾長の魂がインストールされたニケ
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