召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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外道、フォドラに立つを書くつもりがこっちを書いていました


ヴァイス・ブレイブ裁判

 「ではこれよりヴァイス・ブレイブ最高裁判を始める」

俺の宣言に厳粛な雰囲気が裁判室を包む。ヴァイス・ブレイブ初の最高裁までもつれ込んだ裁判に注目が集まり、所属している英雄だけでなく一般人も数多く傍聴席に座っている。それだけでなくカメラなどもありアスク王国だけでなくニフルやムスペルなどにも放送されている。

 「では被告人は被告人席へ」

 「我は無実だ!!」

治安維持部隊に連行されて被告人席に座らされたギムレーが大きく叫んだ。

 「それを証明するための裁判だ。あ~、それじゃあ開廷だ。原告前へ」

俺の言葉に原告にエフラムがたつ。エフラムがみるからに苛立っていた。

俺はそれを見ながら用意された書類をみる。

 「え~、被告人は原告に何も告げずにエフラムを主人公にしたホモ小説を書いて原告の名誉を著しく棄損した罪に問われている。被告人、間違いはないか?」

 「ヴァイス・ブレイブには表現の自由があるはずだ!! 我はそれを行使したにすぎない!!」

 「原告」

ギムレーの言葉を無視して俺はエフラムに発言するように促す。するとエフラムは眼を怒らせながら口を開く。

 「いいか!! このクソトカゲは俺に許可を得ることなく俺をホモ漫画の主人公にしやがった!! しかも相手はリオンだと!? 俺とリオンが不倶戴天の仇同士なのはヴァイス・ブレイブの英雄ならば誰でも知るところ!! にも関わらず俺とリオンだと……!!」

そう言いながらエフラムは机を力強く叩く。

 「俺の相手はエイリークに決まっているだろう……!!」

 「お前とリオンも何回もエイリークにストーカー被害で訴えられてるの忘れるなよ」

 「ふ、全て証拠不十分で不起訴処分だ」

正直なところ俺のところには証拠が揃っているので最高裁まで来た場合エフラムとリオンの処刑が決定するのだが、まぁ、今回の裁判には関係ないから仕方ない。

 「では弁護人」

俺の言葉に弁護側にフレンが立つ。フレンを見た瞬間にエフラムの表情が歪みギムレーがガッツポーズを決めた。

そして威風堂々とフレンは口を開く。

 「ギムレー様は無罪……とまでは言いませんがその罪は浅いはずですわ。まず第一にヴァイス・ブレイブ自治領には表現の自由があります」

 「だがそれはあくまで個人の権利を侵害しないことが前提だ!!」

 「あら、エフラム様、ギムレー様の漫画にでてくるのは『エイラム』と『レオン』ですわ。確かにちょっとお二人に似ているかもしれませんがあくまで他人の空似ですわ」

フレンの言葉にエフラムが殺す眼つきでフレンを睨む。フレンはその視線を受け流しながら言葉を続ける。

 「そして何よりギムレー様の描く漫画の芸術性の高さですわ。エイラムとリオンの(ピーーーーーー!!!)や(ピーーーーーーーーーーーーー!!!!!)だけでなく(ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!)も素晴らしく何より「弁護人は錯乱しているようだ。つまみだせ」あ!? 何を!!!!」

かなりディープな腐話を始めたフレンを治安維持部隊に命じて退場させる。

そしてAAコロンビアポーズを決めるギムレーと殺す眼つきでギムレーを睨んでいるエフラムが残った。

俺はカンカンとハンマーを鳴らして判決を下す。

 「判決、無罪」

 「ひゃっふーーーーー!!!」

 「ではこのまま次の裁判に入る」

 「終わりじゃないの!?」

ギムレーが驚愕しているがお前のオタ活に苛立っているのが一人や二人で済むわけがない。

 「では次の原告前へ」

俺の言葉にクロムが原告の場に立つ。それをみてギムレーが不思議そうに首を傾げる。

 「あれ? 我、クロムはルフ子との純愛漫画しか書いてないけど」

 「ふ、自分の罪を自覚してないとはこのオタククソトカゲが。いいか、貴様の罪は唯一つ!!」

そしてクロムは力強くギムレーを指差しながら怒鳴る。

 「ルキナの乳を盛ったことだ!!」

 「異議あり!! 巨乳が嫌いな男はいない!!」

 「否定はしない!! だが、ルキナは貧乳だからいいのだ!! 毎晩必死に胸を大きくしようと豊胸体操をするルキナの可愛らしさ!! 少しでも大きくしようと服を着る時に少しずつパットを積めるルキナ!! さらに「黙らせろ」はぶ!?」

ルキナのことでやかましくなったクロムを黙らせる。そして俺は弁護人席で顔を真っ赤にして顔をおおっているルキナに顔を向ける。

 「弁護人、弁護を」

俺の言葉にルキナは顔を真っ赤にして顔をおおってか細い声で呟く。

 「そ、創作の中でくらい夢をみさせてください……」

ルキナの言葉にギムレーを含む全員から哀れみの視線を向けられる。

そして俺はカンカンとハンマーを鳴らす。

 「判決、無罪」

 「いや、それは我嬉しいけどルキナ大丈夫あれ」

 「弁護人、退席していいぞ」

俺の言葉にルキナは逃げるように裁判室から逃げ去っていく。

それを見送ってから俺は次の書類をとる。

 「え~、次は原告が……うん? 『原告:烈火組』? 罪状は『被告人はニノのエロ絵』を描いた罪がうん、被告人は死刑」

 「待って待って!! 弁護!! 弁護して!!」

ギムレーの言葉を無視して俺はカンカンとハンマーを鳴らす。

 「黙れ!! 大天使を汚した罪、万死に値する!! 死刑以外にその罪をはらす方法はない!!」

 「ちょっと待った!!」

俺の言葉に待ったをかけたのは弁護人席に立ったソーニャであった。

 「なんだエレブ壱式。こいつの罪は弁護の必要を認めないぞ」

 「確かにその通りよ、マスター。しかし、こうも言えるわ」

そしてソーニャはくわっと眼を見開く。

 「あのニノの可愛らしさに欲情する人物が現れても不思議ではない!! いえ!! むしろ自然であると!!」

さらにソーニャは机を力強く叩きながら言葉を続ける。

 「そして烈火組よ!! いまだかつてニノに欲情したことがない者だけがギムレーに石を投げなさい!!」

ソーニャの言葉に傍聴席にいた烈火組は視線を逸らした。

ソーニャの言葉に俺は腕を組んで考えてからハンマーをならす。

 「判決、有罪。大天使を汚した罪は重く、去勢処分をくだす。ついでにジャッファは処刑」

 『逃げるな死神!!』

 『判決はでたぞ!! 大人しく殺されろ!!』

 「では今回の裁判はこれにて閉廷する。医療班は被告人を連行して去勢せよ」

 「たとえ我の物理的チンコを奪ったとしても我の魂のチンコまでは奪えないぞ!!」




ギムレー
オタ活において多方面の英雄に迷惑をかけており、頻繁に訴えられる。

ヴァイス・ブレイブ裁判
下級裁判、中級裁判、最高裁判の三段階

クロム
娘の乳を盛ることは絶対に許さない

ニノのエロ絵
それをみて烈火組は怒り狂うがそれはそれとして絵は保存する



そんな感じで裁判ネタです。前々からネタはありましたがなかなか書くヒマがなかったのでようやく今回書けました。

最近pixivにてルキナがきょぬ~に描かれている絵をみかけて今回のネタが思いつきました。

ルキナはひんぬ~だからいいという風潮、あると思います
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