召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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あけましておめでとうございます!!(でか声


神々の遊び

俺が腕組みしながら呆れたように正座している女神をみる。

女神はそんな視線を受けながら大きいお胸ごと小さくなりながら罰が悪そうにそっぽを向いている。

世界を救う英雄に降臨するつもりがうっかり神である俺に降臨してしまったセイズである。

 「おいす~……あれ? 修羅場?」

 「違う。いや、いる意味で修羅場かもしれんが」

そこにやってきたのは年末は日本にいってついに憧れのコミケにサークル参加してきた同人作家ギムレー先生。今日はルフ男バージョンである。

 「なになに、今回セイズ何やったの? 夜這い?」

 「その場合この駄女神が生き残れるとでも?」

 「うぅ……シフは愛していますが人の子らが怖すぎます……」

ちなみにシフとはセイズとかの世界での俺の名前である。召喚されて早々に俺に夜這いを仕掛けたセイズであったが、女神パオラ様システムによって捕縛。その後はリンとフィオーラなど俺に言い寄る女性英雄達によって連行され、結論から言うと一回天に召された。

その後に再び降臨して「人の子ら、怖い……」となったのは仕方ないことだろう。

 「んじゃ、何やったの?」

 「ギムレーは年末にやった神々の飲み会で『人類危機一髪!! 救うのは英雄である君だ!!』の企画したの覚えているか?」

 「あ! 覚えてる覚えてる! 我達が用意したちょっと人類滅びるレベルの災厄を一般人に我らで力授けて救わせる遊びだよね!!」

 「そう、それ。で、本人の強い希望でその選ばれた一般人に力を授ける役はセイズだったわけだが」

 「……まさか」

ギムレーも感づいたのか呆れたまなざしでセイズをみる。その視線に益々小さくなるセイズ。そしてそのセイズの動きによって形のかわるおぱ~いの動きでギムレーの股間が一瞬テント張ったかと思うと元に戻った。

俺はそれを無視して言葉を続ける。

 「こいつ俺に降臨しやがった」

 「うわぁ、二回目じゃん。学習しなよ、セイズ」

そう、力を授ける降臨にセイズは再び間違って俺に降臨してしまったのだ。ベッドで寝ようとしていた俺の前に降りてくる光の柱。そして光の柱の中から神々しさMAXの姿で出てくるセイズ。『人の子よ!?』。そしてセリフの途中で致命的ミスをやらかしたことに気づいて声が上ずるセイズ。

そして正座になって今に繋がる。

そんな正座姿のセイズが手を挙げる。

 「言い訳よろしいでしょうか?」

 「言ってみろ」

俺が発言を許すとセイズは今度は胸を張った。胸を張った衝撃でぷるんと揺れた胸をギムレーが隠し持っていたカメラで撮っていることを無視しつつ、俺は発言を促す。セイズも気づいた様子がなく堂々と言い訳を始めた。

 「シフが悪いと思います」

 「お前、俺に責任転嫁するつもりか?」

 「ち、違います!! 例えばギムレー!! 掲示板でシフのデータをだしてみてください」

 「え、はいはい」

セイズの言葉にギムレーは『神々専用回線意思伝達板』通称:掲示板を開く。

 「そこにシフの種別は何になっていますか」

 「人間だね」

ギムレーの言葉に力強く頷くセイズ。

 「そう、人間なんです。しかもシフは救世主の魂も持っています」

 「召喚士の場合、救世主の魂の対になる破滅の魂持ちでもあるけど?」

 「それは置いといて!」

世界を救う魂と滅ぼす魂の療法を併せ持っているのが俺である。

 「人間にも関わらずクッソつよつよな魂と能力を持った人間が観測できた……」

セイズはそこまで言うと大きく手を広げて満面の笑顔で言い放つ。

 「『救世主の魂持ちなら間違いナシ! 確認してないけどまぁいっかいけるいける!』になるのは当然かと!!」

 「すごいよ、召喚士。この女神まったく反省してない」

 「お前初降臨の時も同じこと言っていたんだからな」

まったく学習しない駄女神の本領発揮である。

 「え? でもマジでどうするの? 年末の時はドーマとかの良識派をべろんべろんの酔いつぶしてまともな思考回路じゃない状態にしてやろうってできた話だから、素面だったらドーマとかナーガ全力で止めに来る話だよ」

 「そうなんだよなぁ。でも各国の14歳達に『君の秘めたる力がついに解放!? 1月1日に抽選で一名様に神様からの贈り物をプレゼント!! この力で世界を救おう!!』ってアナウンスしちゃってるんよ」

 「で、そのサンタさん役の女神は救世主の魂に目を奪われて神様に降臨しちゃうっていう致命的ミスしているけど」

 「うぅ……」

ギムレーの口撃に益々縮こまるセイズ。

 「いや、もっと直接的な危険なこというけどさ」

そしてギムレーが真面目な表情で言葉を続ける。

 「喜々として世界を滅ぼす役に名乗り出たイドゥンにどう説明するの? イドゥンの奴『人類が私に挑んでくれる!!』って超はしゃいで遊びに行ってた異空間崩壊させちゃってたけど」

 「ちゅ、中止とか?」

 「セイズ、お前がイドゥンにそれを直接言えるなら俺達に異存はない」

 「ごめんなさい」

正座からの綺麗な土下座である。この土下座にはプロのドゲザーである烈火出身の俺も感心する美しさだ。

だが、まぁ現状の打開には一切意味がないが

 「もう一回降臨しなおすとかは?」

 「無理、こいつ降臨と同時に俺に預かってた全加護を与えてきた」

 「ん? じゃあ召喚士が降臨すれば……」

ギムレーの言葉に俺は呆れたようにセイズを指さす。

 「こいつの神格が低いせいで俺のプロテクトに全部弾かれた」

 「セイズぇ……」

 「いえいえ!? おかしいのは私じゃなくてヴァイス・ブレイブですからね!? なんで創世神クラスの神格の持主が何柱もいるんですか!!」

ちなみにこの場でも実は創世神クラスの俺と、創世神と同等の力と神格を持つ邪神クラスのギムレーなので木っ端女神のセイズでは比較にならない。

 「でもそんなこと言ってる召喚士にはいいアイディアあるんじゃない?」

 「え!? 本当ですか!!」

ギムレーの言葉にセイズが笑顔になる。そして俺は不承不承に口を開く。

 「一回やったんだからもう一回できるだろう。イドゥンを倒す役目、ロイに頑張ってもらおうか」




召喚士
神々によって登録されているデータ上は人間。どう考えても詐欺である。

セイズ
うっかり駄女神。降臨して惚れていた相手がいたので夜這いかましたら天に送還退去させられた

同人作家ギムレー先生
ついにコミケに初出店したギムレー先生。なお出した中身はNIKKEのガチエロである。

イドゥン
自分を倒してくれる人類に胸躍らせている(超迷惑

ロイくん
神々の謀略で再び邪神・イドゥンに挑むことになった勇者



あけましておめでとうございます。

長らく更新してなくて申し訳ありません、FEHは続けていましたし、ネタもいっぱいあるんですが何せ書く時間が……

これも全て天井まででなかったクリスマス漆黒の騎士って奴の仕業なんだ!!

そして開幕からダメっぷりをみせつける新キャラセイズちゃん。見た目が好きだったので優遇しようと思った結果駄女神になりました。

グルヴェイグも好きな見た目なので早く引きたいどすなぁ
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