作者「ガトーひけたらギムレーに0083ネタやらせたい」
完成品をみて
作者「あれ!?」
「とまぁ、ヴァイス・ブレイブ基本的に覚えておいたほうがいいところはこんなところだ。何か質問はあるか?」
俺は新しく召喚された英雄を案内している。その案内している髭爺は和やかに髭を撫でながら口を開いた。
「ここはとてもよいところじゃな。チキのあのような嬉しそうな顔、儂は始めてみた」
紋章の世界で大賢者と呼ばれ、俺と同じように魔術の腕で神に成り上がった神々の一柱・ガトーの言葉に思わず俺は真顔になってとある方向をみる。
嬉しそうに高笑いしているイドゥンに互角に渡り合うロリマムクート達がいた。
とりあえずみなかったことにして俺は話を続ける。
「ガトーは魔術の腕で神に成り上がったんだよな?」
「うむ。儂にそんな自覚はないが、確かに元の世界では神に祀り上げられておったな」
「OK。それだったらもう一か所案内したいところがある」
「ふむ? どのようなところだ?」
ガトーの言葉に俺は少し首をひねりながら答える。
「魔術の腕を常に研鑽しているところかな」
「む? それは図書室ではないのか?」
ガトーの疑問は当然だ。確かにここの図書室は数多い異世界から集まった魔術師達が研鑽をして魔術の技術の向上を図っている。
「あそこは普通の魔術師が集まるところだ。神に成り上がったガトーには特別ルームにご招待さ」
「ふむ、そこまで言われると気になるの。案内を頼もう」
「よしきた」
ガトーの言葉に俺は先に歩き出そうとする。
そして歩き出すより先に同人作家ギムレー先生が血走った眼差しで走ってくるのがみえた。
「ガトォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!」
「え!? な、なんじゃ!?」
突然名前を叫ばれて狼狽するガトーを無視して同人作家ギムレー先生は叫び続ける。
「聞こえているだろう! ガトー!! お前が忘れても、俺は決して忘れはしない!」
「こ、こいつは何を言っておるのだ!? 儂はお前など知らな……なんじゃ召喚士、これを読めと?」
ギムレーの叫びに速攻でギムレーの真意に気づいた俺はガトーの読ませるセリフを速攻で掲示板に入力してガトーの前にやる。
そしてガトーはうろたえながらも読み始めた。
「いつぞやの男か?」
「俺は決着をつけるまで、お前を追い続ける!!」
「フン、しかし、私の勝ち戦に華を添えるだけだな。そして!! 貴様に話す舌など持たぬと言ったはずだぁ!! ……召喚士、これはなんなのだ?」
ガトーの言葉を無視して俺はセリフを掲示板に入力し、ギムレーは叫ぶ。
「満足だろうな、ガトー!! でもそれは二号機を奪われた俺達にとって屈辱なんだ!!」
「つ、続けるのか? こほん。わからんでもない。ずいぶん肝をなめたようだな」
「聞いているのか!! 582だ!!」
「聞いてやる」
「なんだと!?」
「戦いの始まりは全て怨恨に根ざしている、当然のこと!!」
「クッ、いつまで減らず口を……!!」
「しかし怨恨のみで戦いを支えるものに私は倒せぬ!!」
そこで俺は一度区切るとガトーに読ませる超重要なセリフを掲示板に入力する。そのセリフをガトーは大声で叫んだ。
「私は義によって立っているからな!!」
(ッパァァァン)
俺とギムレー渾身のハイタッチ。
いい汗かいたとばかりに爽やかな笑みを浮かべてギムレーは口を開く。
「清川元夢さんのガトーもあり!!」
それだけ告げるとMG GP02AとHGUC GP02Aをガトーに渡して去っていく。
両手でそれを受け取って呆然としているガトーは思わずと言った感じで口を開いた。
「なんだったのだ……」
「ソロモンの悪夢ってことさ」
「どういうことだ……!?」
マジ驚愕顔を浮かべたガトーを無視して俺は先に歩き始める。ガトーも音もなく現れたパーフェクトメイド・フローラにギムレーから預かったガンプラを預けると俺の後をついてくる。
そしてヴァイス・ブレイブの施設のはずれまで来ると、ガトーは顔を顰める。
「これは……結界か? しかもかなりの高度に術式が組まれておる」
ガトーの言葉に俺は笑いながら拍手をする。
「なるほど、この結界に気づくとは期待通りのいい腕だ。それならガトー。お前さんはこの結界を破れるか?」
「ふむ……」
ガトーは俺の言葉に少し考えこむと、すぐに呪文を唱えた。
そしてその呪文によって結界が破られ、隠されていた地下への入口が現れる。入口が現れて訝し気な表情をするガトーに俺は再び拍手する。
「素晴らしい腕だ。これができたのはニイメの婆さんだけだ」
「召喚士、どういうことだ?」
「ついてこい」
ガトーの問いに俺は答えずに地下への階段を降り始める。ガトーが階段に入ると再び結界が張られて地下への入口は隠される。
そして階段をおり切った先の扉の前に俺のポケモンであるサーナイトとキュウコンがいる。サーナイトは俺をみて優雅に一礼し、キュウコンも一声なくと道を開く。
俺は二匹に手を挙げながらそこを通り過ぎると、ガトーが驚きながら俺に声をかけてくる。
「召喚士、あの神獣達はいったい」
「まぁ、俺の使い魔みたいなもんだ」
俺の返答に驚いているガトーであったが、それを無視して俺は扉を開く。
大きな会議室に二人の魔術師が座っている。
一人は笑みを絶やさない天才魔導軍将・パント。
もう一人は闇魔法の研究の果てに烈火の世界から追放された男・カナス。
そう、ここは俺達がヴァイス・ブレイブで使っている実験所の一つである。
パントとカナスはガトーをみて笑顔で拍手する。
「ここにこれるとは、大賢者ガトー殿。噂に違わぬ素晴らしい腕です」
「ええ。ここまでにも僕やパント殿、召喚士殿と協力して組んだ呪詛があったのですが」
「あの致死クラスの呪詛はおぬしらの仕業か!?」
当然である。入口を見つけられるのは事故でもあり得るので、念のために必殺の呪詛を実験所の各所に仕込んである。
そのせいで俺達の実験所によってヴァイス・ブレイブの地下が迷宮になってしまい、それをリンとフィオーラから頻繁にお説教されるがそれはそれである。
俺はガトーを椅子に座らせると、いつもの定位置に座る。するとカナスが一枚の大きな紙を机に広げる。
それをガトーは訝し気にみてから俺のほうをみてくる。
「これは?」
「ガトー殿、まずは貴方の眼で確認していただきたい」
微笑みながらのパントの言葉に、訝し気な表情をしてから紙に記入されている内容を確認するガトー。
そして読み進めるうちに驚愕の表情を浮かべる。
「ば、ばかな!? これは『エンド』の術式か!?」
見事に紙に書かれている内容を看破できたガトーに俺達三人は称賛の拍手を送る。
「素晴らしい腕だ」
「ああ、まさか私達やニイメ様に続いてこれを理解できる魔術師がくるなんて」
「ええ、なんとかここまで復活させる甲斐があったものです」
「『エンド』を復活させるなんて正気か!?」
大禁呪・エンド。この魔術はFE世界全てに存在する魔術であり、その世界全てで大禁呪であり、すでに忘れ去られた魔術である。
では何故大禁呪であり、人々から忘れ去られたか?
簡単である。
ガトーは怒り顔を隠そうともせずに立ち上がり、怒鳴る。
「エンドは発動すれば並行世界も含む全世界に終焉を齎す大禁呪!! 貴様ら!! 全てを滅ぼすつもりか!!」
「勘違いをするな、ガトー」
ガトーの言葉に俺は落ち着けるように冷静に声をかけ、普段は隠している素顔を表して微笑む。
「俺達は魔術の深淵をみたいんだ」
俺の言葉にガトーは絶句する。そして俺に続くようにパントとカナスも続く。
「魔術の深淵が普通に修行しては辿り着けないのはガトー殿もよくわかっておいででしょう」
「そこで僕達は失われた大禁呪であり、全世界共通の大魔術である『エデン』の探求と発動を持って魔術の深淵に辿り着く……どうですか、ガトーさん。あなたも共に魔術の深淵へと向かいませんか?」
パントとカナスの言葉にガトーは呆然としながら口を開く。
「おぬし達は人類の滅亡をなんだと……」
ガトーの言葉に俺が首を傾げる。
「魔術の深淵の前に人類など塵芥のようなものだろう」
俺の言葉にガトーは絶句すると、すぐに俺達を力強く睨みつける。
「貴様らの企み。このガトーが許さぬ」
その言葉の瞬間に俺とパントとカナスから大量の魔法の矢がガトーに向かうが、ガトーはそれを障壁で一瞬だけ防ぐと、その一瞬の隙を使ってテレポートして逃亡した。
いなくなったガトーの空間をみてパントは呆れたように溜息をつく。
「やっぱりガトー殿も『人間程度』の滅亡に左右されるか」
パントの言葉にカナスも片眼鏡をあげながら口を開く。
「こうなると『エンド』の復活をもって魔術の深淵に至る、という発想には同調した母さんが特殊な気がしますね」
「だが、結局はニイメ様も『人間程度』の滅亡を重く思って私たちの提案を断った。こうなるとガトー殿とニイメ様が繋がる可能性もあるんじゃないのかい?」
パントの言葉に俺はフードを被りなおしながら口を開く。
「放っておけ」
「いいんですか?」
カナスの言葉に俺は笑みを浮かべながら言葉を続けた。
「あの二人だけで何ができるんだ?」
ガトー
ついに実装された大賢者様。名前ネタで速攻でギムレーで絡まれたり、三マッドの三マッドっぷりをみせつけられた正義の大賢者
召喚士
リンちゃんとフィオーラがいても機会があれば人類を滅ぼそうとする系主人公(そして嫁’sにしばかれる
パント
全世界が消滅しても愛する妻と子供達の安全は確保している
カナス
実はそのマッドっぷりから烈火世界から追放されている男
ニイメ
カナスの母親。魔術の深淵はみたいけど人類滅ぼすのはやりすぎ、という正論を最初に三マッドにぶつけた婆
ギムレー
新しい英雄がガトーと聞いてオタク魂が爆発した同人作家ギムレー先生
大禁呪・エデン
発動すると全世界(並行世界も含む)が消滅する
そんな感じでガトー編です。
最初はギムレーの0083ネタだけのつもりが「そういえばガトーって魔術の腕だけで神様か。それ三マッドが放っておかないよな」となった結果、正義の大賢者・ガトーに目覚めました。
今後はきっと三マッドの野望を挫くために活躍してくれるでしょう(投げっぱなし)
そして実はすり抜けでやってきていたニイメばあちゃんも(名前だけ)登場。こちらも狂った末に世界から追放された息子と違ってまともだった模様
そして明かされる三マッドの野望。「魔術の深淵の前には人類の滅亡とか些事だよね!!」を地でいく方々。
完全に狂っています。ガトー様頑張れ、超頑張れ