作者の悪ふざけが酷い作品ですね(他人事
新しくヴァイス・ブレイブに召喚されたアイビーは召喚士の執務室でソファーに座っている。向かい側にはアイビーを召喚した召喚士が座っていて、ヴァイス・ブレイブの説明を行っている。
「以上がおおまかなヴァイス・ブレイブの現状だ」
「ええ、理解したわ」
アイビーの言葉に満足そうに頷く召喚士。
「いや、話がはやくて助かる」
「ええ。神竜様も協力しているのでしょう? だったら私も協力するわ」
「おっと。そっちの(忠臣)タイプだったか。まぁ、この世界には珍しくもないが」
召喚士はそう言いながら一枚の書類を机の上におく。それを見ながらアイビーは首を傾げた。
「これは?」
「労働条件兼雇用契約書だが?」
「え?」
「え?」
お互いに首を傾げる。一方はどう考えても世界観にあっていないものがでてきたことについて、もう片方は当然の書類をだしたのにそれを不思議がられたことについて。
アイビーは書類を確認する。
労働条件や給料の金額。特別休暇や有休についても書かれている書類だった。
「……なにこれ」
「なにって労働条件兼雇用契約書だが?」
「世界観おかしくないかしら?」
「お前は何を言っているんだ?」
アイビーの当然の突っ込みは召喚士の『何言ってるんだこいつ』的な視線と言葉で呆れられた。
アイビーはちょっと待ってというジェスチャーをしながら言葉を続ける。
「ヴァイス・ブレイブは戦争をしているのよね?」
「そうだな」
「……お給料はまだしも特別休暇と有休もあるの?」
「そりゃ会社なんだからあるに決まってるだろ」
「会社なの!?」
驚愕の新事実!! アスク王国ヴァイス・ブレイブ自治領は会社化していた!!
「まぁ会社と言っても俺が持ち株50%、ルフ男とルフ子が20%づつ。残りの10%がアスク王国の株式会社だが」
「株式会社!?」
しかも株式会社だった!!
ここで召喚士はようやく思い至ったのか説明を始める。
「ヴァイス・ブレイブは領土を広げ、英雄も多数召喚したことで人材には困らない。そこでアティの奴が『子供には勉強させなきゃいけません!』と言ってヴァイス・ブレイブ学園を設立。多数の英雄がそっちに学生として入学することになった。それがいい機会だったので俺とルフレ’sで話し合って大人英雄達とは正式に雇用契約を結んで組織化することにしたんだ。で、多数の英雄を労働者として迎えることになったので『株式会社ヴァイス・ブレイブ』を設立。英雄だけじゃなく兵士達もこの会社に所属してもらうことにした」
「え~……」
「だが条件はいいぞ? 各種手当は手厚いし特別休暇も必ずとらせてやるし、一部のワーカーホリック英雄を除いて有休の取得率もいい。当然、育児休暇などもあるしお給料もアスク王国の中でも一番だ」
「え~」
召喚士の説明を聞きながら軽くひくアイビー。どう考えても世界観があっていない。
「で、それら詳しいことはここに書かれているからよく読んで契約してもいいと思ったらサインしてくれ」
しかも別に雇用契約も強制じゃなかった。
「……ちなみに契約拒否したらどうなるの?」
「うん? 元の世界に帰してやるだけだが?」
至れり尽くせりだった。
「おっす。召喚士いる?」
「ギムレーか。どうした?」
そこにやてきたのは我らがオタクトカゲ。同人作家ギムレー先生であった。
「あ? 新人英雄?」
「ええ、アイビーよ」
アイビーの言葉にギムレーは値踏みするかのようにアイビーの身体を上から下までねめまわすように見る。
そして笑顔でサムズアップ。
「ナイス水着!! ナイスおっぱい!! ナイスケツ!!」
「え?」
「召喚士、我、来月有休欲しいんだけど」
流れるようにセクハラしてからギムレーは書類を召喚士に手渡す。召喚士は内容を確認するとギムレーをみる。
「来月のこの日ってことはコミケか。なんだ今回も受かってたのか。新刊大丈夫か?」
「いやぁ、やばいんだよねぇ。正直休み欲しいんだけどティアキンの攻略で有休使い切っちゃってさぁ。どうにかならない?」
「この日付だったら夏季特別休暇で大丈夫だ。そのかわりに有休で原稿書いたらどうだ?」
「お? マジ!? じゃあそうするわ!!」
「じゃあこの書類は返すから書き直してくれ。それと夏季特別休暇と有休のことはちゃんと上司のドーマに言っておけよ」
「おっけーおっけー」
書類を受け取って軽くスキップしながら部屋からでていくギムレー。
それを見送りながらアイビーは口を開く。
「流れるようにセクハラされたのだけれど」
「ああ、ハラスメント対策課はフィオーラの管轄だから。そこに報告して悪質だと判断された場合は治安維持部隊が処罰してくれる」
「……え~」
反応に困るアイビー。まさかハラスメント対策課なるものまであるとは思っていなかった。
「ああ、それと有休休暇の取得は半年勤務してから初めて付与される。もし有休がない時に休日が欲しくなった時は上司に相談してくれ」
「上司?」
「ああ。アイビーの出身世界は……エンゲージか。だったら上司はアンナになるな」
アイビーはなんか普通に就職しにきた気分に陥る。
「え? ほんとにそれでいいの?」
「うん? ヴァイス・ブレイブ学園のほうが希望か? だったらこっちの書類になるが」
そう言って取り出された『ヴァイス・ブレイブ学園入学願書』という書類をみてアイビーは考えることをやめた。
なのでアイビーは個人的に一番重要なことを尋ねる。
「神竜様はどちらにいるのかしら?」
「リュールは株式会社ヴァイス・ブレイブだな」
「じゃあ私もこっちよ」
そういって速攻で労働条件兼雇用契約書にサインするのであった。
アイビー
株式会社ヴァイス・ブレイブに入社した新人(水着)英雄
召喚士
株式会社ヴァイス・ブレイブ特別顧問
ギムレー
新刊は3冊の予定(全部エロ
株式会社ヴァイス・ブレイブ
アスク王国ヴァイス・ブレイブ自治領にある新進気鋭の株式会社。名目上の社長はアルフォンスくん。
そんな感じで悪乗りに悪乗りを重ねた結果、ついに我がヴァイス・ブレイブが株式会社になりました。
労基には絶対文句を言わせないとばかりにホワイトなこの企業。部署分けとしてはそれぞれの出身世界に実装英雄が少ない世界はFEHキャラと同じところ。
そして『神様科』という神キャラだけが所属する部署がある。部長はドーマ。きっと胃をやられている。
それと設定的には未成年英雄が『ヴァイス・ブレイブ学園』。青年英雄(+烈火全員)は『株式会社ヴァイス・ブレイブ』所属となっています。
あとアイビーの口調間違いについてはご容赦を。一応調べはしましたが作者はエンゲージやってないからわからんのです。