そして止まらない原作烈火世界の崩壊
ニーナ様のことをご存知だろうか。
……ご存知ない?
いやいや、おっしゃらないで結構。目をみればわかる。ご存知ないっ(溜め)てな。
仕方のないことだ。アカネイア王国の王女とは言え貴方方は別世界の英雄。ご存知ないことも仕方ないことなのです。
ですがそれは人生の9割は損をしています。だから貴方方は知ったほうがいい。これは善意であって、決して布教しようとしているわけではありません。
ニーナ様はアカネイア大陸最大の王国、アカネイア王国の王女です。しかし暗黒戦争においてニーナ様を除いた王族はドルーア帝国によって処刑されてしまいました。しかしニーナ様は挫けなかった。カミュによってオレルアン王国に渡った後は各地をゲリラ的に転線します。そして英雄として知られるマルス率いる同盟軍と合流後は見事に暗黒戦争を勝ち抜くことに成功しました。
英雄戦争? ああ、そんなこともありましたね。
いえ、私が一番語りたいことはそこじゃないのです。
ニーナ様のことを『悪女』などと呼ぶ輩がいますが、ニーナ様の本当のファンならそんなことは言いません。
まずニーナ様を貶めるために言われる真っ先のことは『夫がいるのに別の男への未練が捨てられないなんて王族の自覚がない』という点です。ニーナ様には立場は違えど2年もの愛し合った男性がいたのです。ニーナ様は王族の前に1人の女性です。そしてハーディンとの結婚は恋愛結婚ではなく政略結婚です。政略結婚相手に対して愛を持てというほうが難しいでしょう。
というかニーナ様に好きな相手がいると知っていたら私だって結婚しなかったぞ……ボア司祭の野郎実装されたらグラディウスでぶち殺してやるぞ。
失礼、キャラがブレました。
そして次が『夫となった男性を貴族達からフォローしなかった』点が挙げられます。
これもまた仕方ないでしょう。アカネイア王国は暗黒戦争で甚大な被害が出ているのです。この上でアカネイア王国の正当な血を引いたニーナ様が夫となった男性の味方になってしまっては、貴族達が反乱を起こしてしまうかもしれません。心優しいニーナ様はアカネイア王国の民を傷つけたくなかったのです。だから夫となった人物へ味方するわけにはいかなかったのです。
え? 反乱を起こさせて纏めて処断したほうが流れる血の量は少なくてすんだ?
はぁ……わかってない。貴方はわかっていない。ニーナ様は流れる血の量を気にされたわけではありません。血が流れるという事態に心を痛められたのです。量の多寡ではなく流れるという事態になって欲しくなかったのです。
は? ボンボンの甘い考え? 次、ニーナ様を愚弄したら殺すぞ?
失礼、取り乱しました。
そして最後ですが『ニーナ様が国を放り出して失踪した』という点です。ニーナ様をよく知らない愚か者の中にはカミュの生存を知って追いかけたと言う輩がいます。しかし、それは明らかに浅はかな考えです。ニーナ様はアカネイア王家唯一の血筋をひく人物です。その血統を利用しようとする輩は必ず出てくるでしょう。ニーナ様は悪名が残ったアカネイア王国の唯一の生き残りです。民衆が不満の捌け口としてニーナ様の処断を望む可能性があります。しかし、マルス達がニーナ様を処断できるでしょうか?
ええ、できるわけがない。なにせニーナ様を処断するような存在は闇のオーブを10個は取り込んで闇に染まらないとできないことなのですから。
そこで心優しいニーナ様は自ら悪名を被りながらも失踪したのです。それは全て残された国のためであり、そこに住む民のためだったのです。王族育ちの方が悪名を背負いながらも身一つで失踪する信念が貴方達にありますか?
え? 今更、悪名の一つや二つ増えても気にしない?
貴様らのようなゴミクズとニーナ様を同列に考えるな。殺すぞ?
失礼。つまり私が言いたいことはニーナ様は素晴らしい女性であり、決して悪女ではなかったということです。ニーナ様…ニーナ様……ニーナさまぁぁあぁぁぁぁぁぁぁx!!!!!!!!!
「フゥ、失礼した。最後に少し取り乱してしまった。どうだ? ニーナ様が悪女ではないということをわかってもらえたか?」
「とりあえずあなたが『きもちわるい』という点は理解したわ」
「オブラートに包もうぜ、リン」
突然の語りから始まってしまってすまない。
最近やってきたハーディンに迂闊にもニーナについて聞いてしまったらニーナの素晴らしさを延々を語られてしまったんだ。ちなみに場所は俺の部屋。珍しくバカ2人は不在で、リンと2人でお茶を飲んでいたらハーディンがやってきて、会話の掴みとしてニーナのことを聞いたらこの通りだ。
正気を失っている設定のはずなのに、ニーナについて語り出したら目から出てる赤い光が消えて正気に戻っていた。いや、別の意味で正気は失っていたんだが。
「それより私から質問いいかしら?」
「む? なんだ? ニーナ様の素晴らしさならいくらでも語ることはできるが?」
「そういう重い愛はエリウッドとウルスラがいるからうち(烈火)にはもういらないわ」
プリシラを忘れてるぞ、リン。
「召喚士の言葉が確かだったなら、貴方のいたオレルアンは遊牧民族国家だったのよね?」
「まぁ、大きい括りではそうなるな」
「ならなんで貴方はニーナを略奪して妻にしなかったの? 昔から惚れていたのでしょ?」
「待つんだ、リン。その遊牧民族=世紀末思考民族なのは烈火世界だけだ」
ガチで驚愕表情のリンと、ガチでドン引きしているハーディン。まぁ、自分の世界の当然だと思っていたのが別の世界じゃ異常だと知ったら仕方ないよネ!
「あ〜、だったらなんでハーディンは英雄戦争の時にガーネフにニーナを差し出したんだ?」
「そ、それはだな」
俺の助け舟に別世界の遊牧民族の実態にドン引きしていたハーディンが正気に戻る。安心しろハーディン。おかしいのは烈火世界だけだから。
「ガーネフがニーナ様の素晴らしさをアカネイア大陸だけでなく、三千世界に響き渡らせてやると言われてな。ニーナ様親衛隊名誉会長としてその甘言に乗ってしまったのだ」
「「最悪すぎるだろ」」
あまりにもあんまりな理由に俺とリンの言葉がハモってしまった。
「うむ、私もそこは反省した。なにせニーナ様が近くにいたおかげで闇のオーブの侵蝕を防いでいたのだが、そのニーナ様がいなくなったことによって私の気合いがなくなってしまってな。私も正気を失ってしまった。いやぁ、マルスには悪いことをしたな!!」
「お前は暗黒竜と紋章組に土下座した方がいい」
あまりにも軽いハーディンに突っ込んでしまったが、ハーディンはアメリカンにHAHAHAと笑うだけだった。
「そこでこの世界で私は新たな目標を立てた」
「その目標とは?」
とりあえず面白そうな話だったら乗るのが烈火面なので、ハーディンに続きを促す。ハーディンは自信満々に言い放った。
「ニーナ様を女神とする宗教を立ち上げ、ニーナ様がいつ降臨されてもいいようにこの世界を平和にすることだ」
「それは慈愛の女神・パオラ様を信仰する俺に対する挑戦だな?」
すでにアスク王国の民に対してパオラさんを女神、俺を教祖とする宗教を広げている俺に対する挑戦だな? スリーズによってニフル王国を中心に広がっている俺を唯一神とする宗教と対立が始まっているのに、ここにさらに増えたらせっかく国同士の戦争が終結しても、宗教戦争が起こってしまうだろうが。
俺とハーディンが無言でメンチを切り合っていると、ポツリとリンが呟いた。
「ちなみにそこでのニノの立ち位置は?」
「「天使に決まってるだろ」」
ハーディンと見事に意見が一致した。新人の英雄で、しかも別世界出身にも関わらずニノは天使らしい。流石は烈火でありながら烈火ではない存在。大天使ニノエルは伊達じゃなかった。
意見が一致したところでハーディンと細かい調整に入る。俺が作った宗教はスリーズと違って他の神様は否定しないので、ニーナを新たな女神として祀ることに合意し、本格的にアスク王国の布教に乗り出すのであった。
ちなみにパオラさんは女神扱いされるのをとても困っている。実に奥ゆかしいことだ。
ハーディン
暗黒皇帝だと思った? 残念! ただのニーナオタでした!! 作者の中で烈火世界以外はできるだけ世界感を壊したくなかったんですが、今回の話で暗黒竜・紋章世界も怪しくなってきました。ミシェイル? あれは公式設定でしょ? 作者は普通にハーディンが好きですが、キャラは容赦なく壊します。男性キャラをキャラ崩壊させても罪悪感を感じなくなったのは末期症状ですかね。
ニーナ
FEシリーズで数少ない作者が「う〜ん」と思ったメインキャラ。ツッコミ始めたら後書きのレベルを超えるので自重。最初は実装されても引く気はなかったですが、それをやると間違いなくグラディウスされるよなぁ。でもニーナ、ハーディン、カミュのトライアングラーを見て愉悦りたいのも確かですが。
慈愛の女神・パオラ
感想にて『まともなのがパオラ、ニノ、ニニアンしかいない』(超意訳)よ言われたので『だったら女神にしよう!』という発想になった作者の完全な悪ふざけ。ちなみにパオラさんは召喚士からの女神扱いにガチで困っている模様。
大天使ニノエル
『女神がいるなら天使も必要だよな!』という短絡思想の行き着く果て。でもニノエルという響きは結構好きです。
世紀末遊牧民族・サカの民
モヒカンも半裸のマッチョもいないけどヒャッハーはしてる。食料等が不足すると周辺諸国に略奪を働く。部族事の小さな略奪だったので大きい問題になっていなかったが、サカの民に『ダンセキカイ』という男性が現れたことによって大略奪が発生する。『ダンセキカイ』はバラバラだったサカの民を纏め上げてエレブ大陸統一に乗り出す(烈火から2年後)。これを押しとどめたのがエリウッドとヘクトルを中心とするリキア同盟だった。エリウッドとヘクトルはリキア同盟全軍を率いて『ダンセキカイ』と決戦を行うが大敗を喫する。そこでエリウッドとヘクトルは仲間であり友人でもあったパントの協力を受けてエトルリア王国、ベルン王国と共に『対サカ連合軍』を結成する。数で圧倒する連合軍だったが、ダンセキカイ率いるサカの民に苦戦する。しかし、ダンセキカイが突然死した事によって戦況が逆転。サカの民は再び平原まで追い返された。エリウッドとヘクトルはサカの民対策として巨大な長城を建設しサカの民を平原に封印した。この戦いから40年後ロルカ族にカザルという英雄が立った事によって再びサカの民の逆襲が始まる。
前回は突然のシリアスで申し訳ありませんでした。その反動で今回もネタ分少なめでお送りしました。というよりエリウッドとヘクトルが今まで出すぎていたので、ちょっと出番を減らしたら一気にネタも削られました。やだ…この小説が三馬鹿の暴走で成り立っていることが証明されちゃった…? え? 遊牧民族は世紀末思考なのは当然ですよね?(三国志の異民族感)
そういえば作者は召喚士と英雄の絆を変更しました。すまんリン(弓)ちゃん……! だがリン(ノーマル)に行き着いてしまったんだ…! リン(花嫁)もリン(限定)も最高だけど、結局リン(ノーマル)が至高だよね!! って思い至ってしまったんだ…!! あ、作者の頭がおかしいのはいつものことなので気にしないでください。というかハーディンのレベル40が防御、魔防両方30超えてて遠反武器持ちとか使えすぎて笑えない。戦禍の連戦で酷使されるフィヨルムはハーディンに交代ですかねぇ。
そういえばUAが20000を突破しました。いつもありがとうございます。それと同時に皆さんのFE英雄像が心配になります。ちなみに作者はもうダメです。エリウッド(限定)の笑顔を見ると殺意しか湧きません。
前回言っていた通り、次回は20000突破記念で『ゔぇろにかちゃんのだいぼうけん(仮題)』を投稿する予定です。ネタはある。構成もある。しかし書く時間がほとんどねぇ! 状態なのでしばらくお待ちください。突発的なネタが降りかからない限りそちらを書きますので今週中に投げたいところ。