召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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みなさんガチャですよ!! 作者ガチャだ〜い好き!!(錯乱)


召喚士と兎たちの春祭りガチャ

 「さぁ、楽しい英雄召喚の時間だ」

俺はいつものバカ2人を連れて召喚室にやってきた。

 「オーブはどうしたんだ? 前回のマークちゃん召喚をリンに無断でやらかしてから、完全に管理されてるだろ?」

ヘクトルの疑問は最もである。俺は前回のマークちゃん召喚をリンに無断で行なったことによって、オーブだけでなく羽や結晶もリンに管理されている。しかし、とある裏技を使ったのだ。

 「リンに対して『Wマーク不思議空間』を使ってな」

 「「あ(察し)」」

俺の言葉に全てを悟るヘクトルとエリウッド。

そして今度はエリウッドが口を開く。

 「何色を狙うんだい? ピックアップは緑と青と無色だけど」

 「ズバリ……無色だ!!」

俺の言葉にヘクトルとエリウッドは黙って頷いて口を開く。

 「「おっぱいか」」

 「おっぱいだ」

3人で無言で握手する。やはりエロは偉大である。

とりあえず召喚石版を起動して無色のオーブを石版に叩き込みながら会話する。

 「でも無色だととある英雄が欲しくなるな。名前は出さないけどイケメン優男の息子とか」

 「確かに欲しいところだよね、僕らの世界の天才魔道士の息子とか」

 「鬼神の一撃3を持ってきてくれるからな、人生勝組男の息子とか」

3人で会話をしていると煙が晴れて英雄が現れる。

 「ぼくはエトルリア王国リグレ公爵家のクレイ……」

無言で見つめ合う俺たち3人と烈火世界のイケメン優男天才魔道士人生勝組男の息子であるクレイン。

 「すいません、元の世界に帰らせてもらいます」

 「ヘクトル、エリウッド。確保」

 「「あいよ」」

 「このヴァイス・ブレイブは嫌だぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

クレインの悲痛な叫びを無視してヘクトルとエリウッドは荒縄で縛り上げて自害できないように猿轡を噛ませる。

 「マシュー、VIPルームに案内して差しあげろ」

 「はいはい。いやぁ、運がなかったね。クレインくん」

入り口でスタンバイしていたマシューに鬼神の一撃のわざマシン(クレイン)を引き渡す。マシューも手馴れた様子で暴れるクレインを気絶させると運んでいった。

 「誰に継承させるんだ?」

 「まだ、決めてないなぁ。未だにスキル継承させてないフィルにでも継承させるかなぁ」

 「バアトルは喜ぶだろうけど、勿体無いんじゃないかい? 他に継承させるべき人もいると思うけど……あ、また煙だね」

エリウッドの言葉と共に現れる英雄。外見盗賊なイケメンだった。

 「俺はサザ。伝承の英雄のように特別な力や才能があるわけじゃないが、大切な者を守るために。あんたに力を貸す」

そんなイケメン発言を聞きながら俺たち3人は無言で頷くと、代表して俺が前に出る。

 「これからよろしく頼むよ。ここにはミカヤもいる。仲良くやっていこうじゃないか死せ…ゲフンゲフン。サザ」

 「……不穏な発言をしなかったか?」

 「気のせいさ」

疑うサザを召喚室から送り出す。

 「まさか星4落ちしてたとはな」

 「死線3を持ってきてくれているね」

 「無色って優秀なスキル持ちが多いのか?」

俺の言葉にエリウッドが続き、ヘクトルが首を傾げる。まぁ、優秀なスキル持ちがいるに越したことはないので召喚を続ける。

そして吹き出す煙。出てくるピンクツインテールシスターの姿。

 「全国100万人のファンのみんな待たせた「ヘクトル!!」ちょ!?」

名前を言わせずにヘクトルに指示を出すと、ヘクトルも指示の前に動き出していた。

 「え!? ヘクトル様!! 冗談でしょ!! この可愛いセー「衝撃のファーストブリットぉぉぉぉぉっぉ!!!!!!」ゴボッフォウ!!!!」

ヘクトル(攻撃力58)から繰り出される一撃を受けて、決して乙女が出してはいけないマジ悲鳴を挙げて壁に叩きつけられるかしまシスター。エリウッドはすぐさま頭陀袋に放り込んで召喚室から放り出す。

そして3人でやりきった感を出して汗を拭う。

 「お前らは何か見たか?」

 「俺は何も見てないな。エリウッドはどうだ?」

 「僕のログには何もないな」

三人一致で奴の存在はなかったことになった。

 「そろそろ出てきて欲しいところだな」

 「すでに200個以上回してるからな。お、煙が出たな」

 「スキル継承要員でもいいからね」

俺たちの会話を聞いているのかいないのか、新しく召喚された英雄の声が響く。

 「カムイ様達の嘆きの声が聞こえる」

諏訪部順一さんのような声。

 「無能淫乱ピンクメイドと外道共に振り回されてお困りになられているカムイ様達の声が聞こえる」

煙の中から出てくる(カムイ達限定で)忠実なる執事。

 「ヴァイス・ブレイブよ!! 私はカムイ様達のために帰ってキ!?」

セリフを最後まで言い切ることなく頭に氷皿が直撃したのは、ヴァイス・ブレイブで2回反乱を起こした後にエリウッドに処刑されたジョーカーだった。

ジョーカーは憎々しげに召喚室の入り口を睨みつける。

 「フェェリィィィシィィィアァァァァァァ!!!!!」

ジョーカーの恨み言と呪い殺す視線をものともしないのは、カムイ達の忠実なメイド・フェリシアだった。

フェリシアはジョーカーのことを見て呆れたようにため息を吐いた。

 「ダメですよぉ、召喚士さん。こんなゴミクズを召喚しちゃぁ……」

 「ゴミクズ!? 貴様のような無能ゴミクズメイドが言えた言葉かぁ!?」

 「クソステクソスキル英雄なんてゴミクズで十分ですぅ」

 「貴様こそ人のこと言えるかぁ!?」

 「いやぁ!! 速さと魔防は星5レベル40組トップクラス!! 武器も『フェリシアの氷皿』っていう専用武器があります!! さらには生の息吹3っていう戦禍の連戦で重宝されるスキルを星4で持ってきちゃうフェリシアちゃんは大人気すぎて困りますぅ!! これはもうゴミクズは用済みですねぇ!!」

 「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!」

流れるようにジョーカーを煽るフェリシア。そしてバーサーカーになるジョーカー。

 「どうするんだい? このままじゃ召喚もできないよ?」

 「ん〜、ヘクトル。めんどくせぇから黙らせてくれ」

 「おう」

俺の言葉に腕を回すヘクトル。

 「貴様ら……何をしている……」

それと同時に召喚室内に今は亡き銀河英雄伝説のデグスビィ主教の声が響き渡る。その言葉に言い争っていたジョーカーとフェリシアの動きが止まり、壊れたブリキの人形のように入り口に視線が向かう。

 「「ゲェ!! ジジィ!!/ギュンターさん!!」」

そこにはカムイを優しくも厳しく育て、ジョーカーと氷の部族姉妹に対して執事・メイド教育を施した老騎士ギュンターが怒りの表情で立っていた。

 「まったく……フェリシアがカムイ様達の給仕の途中で用事があると言ったと思ったら、やはりこういうことか……」

 「い、いえいえ!! 私はこれから一緒にカムイ様達に仕えるジョーカーさんの挨拶に来ただけですよぉ!!」

 「フェリシアァ!! ジジィ!! こいつは俺の頭に問答無用で氷皿を俺の頭に叩きつけてきやがったぞ!?」

 「ジョォォォカァァァァァァ!!!!」

 「うわぁ、罪のなすりつけあいかよ」

 「僕らもよくやるけど、外から見ると醜いねぇ……」

 「これからは少し自重するか」

ヘクトルの言葉に俺とエリウッドは頷く。

 「ジョーカーとフェリシアはこれから私と戦闘訓練に参加してもらおう」

 「いやぁ!! 攻撃力50の一撃を受けたらHP34、守備18しかないフェリシアちゃんは即死ですぅ!! ジョーカーさん!! 生贄になってくださぁい!!!」

 「バカかフェリシア!? 俺は星4レベル1だぞ!? どう足掻いても絶望だ!?」

断末魔をあげながらギュンターに引きずられていくカムイ忠臣’s。俺たちはそれを南無阿弥陀仏と唱えながら見送ろうとすると、ギュンターが思い出したかのように立ち止まった。

 「そう言えばリン殿が召喚士殿を探していましたぞ」

 「……怒ってた?」

 「はて……言われてみれば確かにお怒りになられていましたな。お三方ともあまり悪さをしてはいけませんぞ。それでは私は2人を鍛えねばいけないので。ああ、どうせだったらアイラ殿にもお頼みしてみるかな」

さりげなくフェリシアとジョーカーに死の宣告がなされたが、俺たち3人は気にすることはできない。

リンはどうやら『Wマーク不思議空間』を突破して正気に戻ったらしい。オーブの無断使用発覚。つまり、リンちゃん激オコ案件発生である。

俺はせめてバカ2人を道連れにしようと思って2人のほうを振り向くが、すでに姿はなかった。

 「召喚士?」

それと同時に召喚室内に響くリンの声。

俺が恐る恐る声のほうを向くと、完全体リンの姿が!!

とりあえず速攻で土下座しながら口を開く。

 「お慈悲を……」

 「却下」

 

 

 

 

逃亡したヘクトルはフロリーナに、エリウッドはウルスラによって捕縛され、三人仲良くヴァイス・ブレイブの本拠地最上階から吊るされたのだった。

 




ギュンター
来た! if組のメインストッパー来た!! これで(if組の)争いは止まる!!
配信初期から使っていましたが、攻撃↑個体を育てなおして星5レベル40にしたら攻撃力が50超えてて草。守備も33。壁役として使えそうなので遠距離反撃をスキル継承させようかとも思いました。あ、赤魔と赤竜のみなさんはお断りで。

ジョーカー
カムイ達のために帰って来た男。なんか4人くらい出たんで1人羽にしました。

セーなんとかさん
え? 召喚されてませんよ? 6人くらい出た気がしますけど、5人羽になったんで。

Wマーク不思議空間
マークくんとマークちゃんを隣接させることによって発生する特殊スキル。敵、味方問わずに様々なランダムにバフ、デバフがつく。最悪の場合はアプリがアンイストールされる。

衝撃のファーストブリット
人を勝手にランク付けするんじゃねぇ!
これ書いた後にスクライドのOPを聞いたら、スクライドをまた見たくなりました。

イケメン優男天才魔道士人生勝組男
???「実装はまだかい、ニンテ○ドーさん!!」



バニーカゲロウが好みすぎたので課金してガチャりました。オーブを200個以上ブッパした結果、出た星5はプリシラとバニーカゲロウだけでした。まぁ、クレインが3人。サザも3人出たので良しとしましょう。ちなみにサザの1人は速攻でバニーカゲロウにスキル継承されました。セツナも4人くらい出たんで誰かに弓殺しを継承させるかなぁ…

次回は今まで名前だけ出て来ていて、本格登場していなかったカゲロウを書こうかと思ってます。『ゔぇろにかちゃんのだいぼうけん』ですか? 気が向いたら書きます。

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