召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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感想でペーペーのペーさんに言われて思いついたネタです


召喚士とエリウッド

第一話(ヘクトル)の時はヘクトルの部屋。第二回(ルキナ)と第三回(セシリア)の時は俺の部屋。きっと読者は今回も誰かの部屋でお茶を飲みながら始まると思っているだろう

 「だが残念。君は食堂で石抱という拷問を受けているわけだ」

 「地の文に突っ込むんじゃないエリウッド……!」

絶賛悪友の手により拷問にあっていた。

 「というかFEの世界に石抱の拷問があるのかとか、気が付いたら食堂に連れてこられたとか突っ込みどころが多すぎて突っ込めない」

 「ギャグ時空だから許されるんだよ。ちなみに君を拉致したのはサイゾウだよ」

 「あのクソ忍者はマジ絶許」

 「ちなみに命令したのはヒノカだよ」

 「中間管理職の闇をみた」

サイゾウは主君の妹からの命令を断れなかったのか。というかなんでヒノカはそんな命令したの? バカなの? シスコン&ブラコンなの?

 「ちなみにヒノカに依頼したのは僕だ」

 「諸悪の根源はやっぱり貴様かぁぁぁ!!!」

犯人は目の前の男だった。

 「ちなみに報酬は何を支払った?」

 「カムイくんとカムイちゃんの貴重な触れ合いシーンの写真さ」

今頃はカミラと写真の奪い合いをしているんじゃないかな、なんて爽やかに笑うエリウッド。

外が大騒ぎになっているのはその所為か。きっとヒノカの部下であるセツナはよくわかっていない表情で、アサマは糸目なのに哀愁を漂わせて従っているのだろう。カミラ姉さんのほうはベルカとルーナか……

 「あれ? カミラ姉さん相性的に勝ち目なくない?」

 「君はカミラにアイオテの盾をスキル継承させたのを忘れたのかい?」

 「おぅ。そうだった。それはそれとしてアサマって言うなら巨乳のズドン巫女が召喚されるべきだと思うわけだが」

 「それ以上いけない」

エリウッドはそう言いながら俺の膝にのっている石を一枚追加する。俺がそれに悶絶するがエリウッドは気にした風はない。

 「あ、ちなみにリンとかの助けは期待しないほうがいいよ。ヘクトルが足止めしてくれているから。いやぁ、君を苦しめたいっていう話をしたら喜んで協力してくれたよ」

 「今度フロリーナにヘクトルがカミラ姉さんの胸を凝視してたことチクるわ」

 「ちなみにサーリャの胸も見ていたよ」

あっさりと親友を売り飛ばすエリウッド。ヘクトルは地獄を見ればいい。

 「それで? 俺はなんでこんな拷問を受けているんだ?」

 「うん。まぁ、簡単に言うとロイのことなんだけどね」

 「総選挙ロイが引けなかったことか?」

 「いや、それじゃないんだけど。でもそれは許さないからな」

マジ顏になるエリウッド。エリウッドさん息子さんのこと好きすぎじゃないですかねぇ。

 「まぁ、簡単に言うとロイをスキル継承に使ったな貴様」

俺は黙って視線を逸らす。だがエリウッドの追求は止まらない。

 「ここには星5ロイと星4ロイがいたわけだけど、ある日を境に星4ロイがいなくなったんだよね。それと同時期に何故かセシリアが相性激化3を覚えていたわけだけど」

 「そ、それはサナキにお願いしてだな」

 「確かに君は星5サナキを3人召喚したけど、一人は育成、後の二人はスキル継承に使ったよね? ティアモも星4はいるけど星5はいないよね? いやぁ、何故だろうなぁ。なんでセシリアは相性激化を覚えたのかなぁ?」

 「待て待てエリウッド。石抱は4枚以上のせたら生命活動がやばいってみんな大好きウィキ先生に書いてあった。今、俺にのっているのは4枚。あとはわかるな?」

 「じゃあ2枚行ってみようか」

 「ダメぇぇぇぇぇ!!!!!」

無慈悲にのせられる石2枚。何故俺は正気を保っていられるのだろうか。

 「それはここがギャグ時空だからさ」

 「だから地の文を読むんじゃない」

 「まぁ、それはいいとして星4ロイはどこに行ったのかな?」

 「……答えはわかってるよな?」

 「被告人本人から聞きたいのさ」

コロス笑顔になっているエリウッド。あぁ、これは激オコなやつですわ。

 「セシリアにスキル継承させていただきました」

 「理由は?」

 「無色と青の二色に有利になるのは魅力的だったのと、ロイは星5もいたからいいかなと思って」

 「ギルティ」

俺の弁明にエリウッドはそう告げると台所の奥に入っていく。そして台車にのせて持ってきたのは明らかに加熱され続けていたであろう鉄板。ものすごく嫌な予感がする。

 「エ、エリウッドさん?」

 「僕は思うんだ。本当に申し訳ないと思っているならどんなところでも土下座できるって」

そこまで言って笑顔を俺に向けてくるエリウッド。

 「たとえそれが高温に熱せられた鉄板の上だろうが……!!」

 「待つんだ! それはやっちゃいけない奴だ!」

 「問答無用だよ。さ、バアトルにも手伝ってもらって鉄板の上に行こうか」

 「何故にバアトル!?」

 「フィルがいまだに星3レベル1なのが許せないらしいよ」

 「くそ!? 親バカばかりか!? 誰かぁ!! 誰かぁ!!!!」

 「待たせたな召喚士!!」

食堂の扉を開け放ってくれたのはエフラム!! 青のメイン盾エフラムじゃないか!! これで勝つる。

 「エリウッド。いくら召喚士がナチュラルクソ外道だとしても、流石に拷問はやりすぎだ!!」

 「最近はエイリークも彼を熱っぽい目で見ているよね」

 「エリウッド。こいつは殺そう。拷問なんて生ぬるい、すぐ殺そう」

 「このシスコンがぁ!!!!!!」

守護者だったはずなのに死刑執行人になった。いや、確かに最近エイリークが召喚されてニノ砲やサーリャ砲ができるかなと思って育成しちゃったけどさ。

 「さ、逝こうか」

 「待ってエリウッド! 字が違う! 字が違うから!!」

 「いやいや……死ぬんだからこれであっているよ」

 「や、やめてハギャァァァアァァ!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 「いやぁ、たまにはあいつも痛い目にあうべきだよな。主に俺の精神を殺しにくるんだから」

 「ありがとうヘクトル。助かったよ。僕だけだとリンを筆頭にした女性陣は止められないしね」

 「なぁに、かまわねぇさ。あいつの不幸で飯が美味い!! しかもエリウッドの奢りだしな」

 「いやいや、君の今回の苦労とこれからの苦労を考えればね」

 「そっかぁ。いやぁ、俺も頑張っちゃったからなぁ……うん? これから?」

 「そうこれから」

 「待てエリウッド。どういうことだ。うん? フロリーナとリリーナ? なんで俺を引きずっていこうとしているんだ? 待ってくれ。そのアーマーキラーとボルガノンはなんだ。待て。待ってくれ。エ、エリウッドォォォォ!!!」

 「さよならヘクトル。君は僕らに関することは口が軽いからね」




エリウッド
 なんか書いているうちにすごく腹黒い感じになってしまった。勘違いしないで!彼はロイのことを大切に思っているだけだから!!他の英雄には優しい人だから!!!

エフラム
 書いているうちに勝手に出てきた。星5エイリークが育っていたので出てきたんだろう。星4エイリークもいるが、彼女がスキル継承に使われたら阿修羅を凌駕する存在になるだろう。



ペーペーのペーさんの感想を読んで、そういえば星4ロイをセシリアのスキル継承に使ったなぁと思って書いたネタ。

召喚士と烈火主人公三人組はとても仲良しです。召喚士とヘクトルとエリウッドの三人は同性なので遠慮もしません。リンちゃん? リンちゃんは召喚士の嫁です。

ここの召喚士がFGOのカルデアに召喚されるネタも妄想しました。ですがそこでもヘクトルの扱いは変わりません。きっと彼は宝具の盾にでもされるのでしょう。

次回は絆がSになったのでリンちゃんネタでも書こうかと。甘い話? すまない、これはネタ小説なんだ。

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