召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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せっかくだから俺はこの配布英雄を選ぶぜ!!


大いなるもの顕現す〜ヘクトル強すぎない?〜

 「大いなる者顕現す召喚だ!!」

俺とエリウッドが俺の部屋でロックマンX(チャージバスターなし縛り)をやっていたら勢いよくヘクトルが入ってきた。

その瞬間に俺とエリウッドは大きく舌打ちする。だが、脳筋は俺たちの反応を無視するように言葉を続ける。

 「動画は見たな外道と腹黒!! 総選挙の俺が持ってくる武器であるマルテは反撃に確定追撃!! 専用スキルであるオスティアの反撃は遠反効果の上に反撃時に攻撃と守備を4上昇!! さらには攻撃隊形によって自分から攻撃した時にも確定追撃!! 辛いわぁ!! 優秀すぎて辛いわぁ!! これは闘技場に俺が溢れることは確定的に明らか!!」

 「「こいつマジで死ねばいいのに」」

どこまでも調子に乗っているヘクトルに対して絶対零度の視線を向ける俺とエリウッド。このバカは調子にのせるとどこまでも登り続ける。

 「ネットでの俺のステータスの基準値も見たな!! 攻撃は53、守備は39、魔防は28、HPは48もある!! 天空みたいな自己回復奥義をつけたら無敵すぎねぇか!!」

 「召喚士、殺害方法は?」

 「バフマシマシの緑ブレードだな。ニノとスリーズとカミラ姉さん(バニー装備)とオルエンにお願いするか」

 「はっはぁ!! 一撃耐えたら反撃でぶち殺してやるよ!! だけどフロリーナとリリーナとニノは勘弁な!!」

渾身のドヤ顔をかます脳筋の瞳にバルス(目潰し)をする。

 「目がぁぁ!! 目がぁぁぁぁ!!!」

 「ヘクトルって大佐だったか?」

 「オスティア侯爵だね」

俺の部屋で目を抑えながらのたうち回るヘクトルを無視して俺とエリウッドは和やかに会話する。

しばらくのたうちまわっていたヘクトルだったが、目の痛みが和らいだのか俺が持っていたPS4のコントローラーを奪ってアイシー・ペンギーゴのステージに挑戦する。

そしてフットパーツが手に入るところまでいけずにゲームオーバーになった。

 「うっそだろ。ゲーム下手くそって知っていたけどアイシー・ペンギーゴまで行けない奴とか初めて見たぞ」

 「格ゲーでは気持ち悪いくらいのレバー捌きを見せるのにそれ以外だと残念なのが実にヘクトルだよね」

俺の戦慄した呟きにエリウッドが清々しいほどの笑顔でとどめを刺す。

 「召喚士!! 召喚の時間だ!!」

 「「あ、逃げた」」

 「うるさい!! 最低文字数稼ぎのためにグダグダ文字を増やすんじゃねぇ!! さっさと召喚室に行くぞ!!」

どこからか取り出したアルマーズを振り回しながら俺の部屋を出て行くヘクトル。俺とエリウッドは視線だけで会話するとその後を追うのであった。

 

 

 

そんなわけで召喚室。今回は1人はプレゼントでもらえるので安心してオーブを叩き込める。

 「伝承ルキナちゃんの時はあまりの爆死っぷりが気持ちよかったよね」

 「『星5が出たら撤退するから……』って言いながら何%まで上昇したんだっけか?」

 「18%だクソがぁぁぁぁ!!!!!」

俺の慟哭に愉悦するバカ2人。伝承ルキナはおろか星5が出なくて、オーブが空っぽになって撤退せざるおえなくなった伝承ガチャ。確率アップとはなんだったのか。

 「さ、召喚士。俺の新しい装備を献上させる権利をやろう」

どこまでも上から目線なヘクトル。俺とエリウッドは顔を見合わせて頷くと召喚石版を起動する。

浮かび上がる土煙。出てくるシルエット。

 「………え? わたし?」

 「なんでや!?」

出てきたエンブラ皇女ヴェロニカちゃんを見て叫ぶヘクトル。ort状態のヘクトルの右肩を俺が、左肩をエリウッドが叩きながら言い放つ。

 「「お前の幸せを俺たちが願うとでも?」」

 「知ってた」

ヘクトルは白目を剥きて倒れこみ、それを俺とエリウッドが死体蹴りをする。召喚して早々にそんな地獄を見せられた異世界ヴェロニカちゃんは通報を受けたリンに保護されニニアン保育園に入園することになるのであった。

 




ロックマンX
作者にとってのロックマンシリーズはXシリーズ。一番好きなボスはストーム・イーグリード。

異世界ヴェロニカちゃん
召喚されて早々に植え付けられたトラウマ。ちょっと、カウンセラーさん呼んでくれますか

伝承ルキナガチャ結果
嘘みたいだろ? 事実なんだぜ?



更新ができなくて申し訳ありません。なにせ書くヒマがない。仕事なのもありますが、FGOの夏イベ、ロックマンXアニバーサリーコレクション、ルーンファクトリー4のせいで書く余裕がありませんでした。え? それは書くヒマがあっただろうって? ちょっと何言っているかわかりませんね。ちなみにFGOの水着ガチャはメイヴちゃん以外の水着が全員揃いました。さらにはオジマンもすり抜けでやってくる始末。種火が足りません!!

さて、久しぶりにアンケートにて『覇王様を三馬鹿に絡ませようぜ!!(作者の脳内変換)』というご意見を頂戴しました。うん、確かに弄りたいキャラなんだけどその前に『父親達の宴』もまだ書いていないのでそれ以降になるかもしれません。マジで書く時間がねぇ……

三国志をプレイしている時に三馬鹿を筆頭にしたこの作品のキャラ達を新武将としてぶち込んでプレイ動画を作りたいと思いましたが、知識も時間もないので断念。実に残念です。

どうでもいいですけど作者のアニメ化して欲しい作品
天にひびき、高杉さん家のおべんとう、箱入りドロップス、海皇紀

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