召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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作者「ロキ実装かぁ…おっぱいさんは欲しいけど、ストーリー的に絡ませづらいからなぁ。とりあえず死線の技マシンと良個体値ナンナが欲しいから初回無料の無色だけ回すか」

おっぱいさん『あらん。私、あなたに呼ばれたのかしら? 私までものにしようなんて…あなたったらいけない人…ねえ?』

作者「……え?」


三軍師の最終面接

 「では貴方が弊社を希望した理由を教えてください」

俺はルフ男とルフ子と一緒にヴァイス・ブレイブの中途採用の最終面接を行なっている。

俺の言葉に椅子に座りながら元気よく答えてくる見た目の服装は痴女としか思えない女性。

 「はい!! 御社の世界平和を目指すという理想に強く共感を覚えたからです!!」

 「「「嘘つけ!!」」」

俺とルフ男とルフ子の叫びが同時に面接室に響き渡る。その反応すらも薄ら笑いを浮かべながら受け流す元ムスペル王国軍師のロキだった。

アスク、ニフル、ムスペルの三国を事実上支配した我がヴァイス・ブレイブ独立自治領だが、圧倒的に人手が足りない(特に文官や諜報員)ので俺たちと繋がりがあって、人を見る能力は信用できる人間に人材探しを依頼したのだ。そしてそこから我がヴァイス・ブレイブのイカれた英雄達との面接をくぐり抜けた猛者を最終面接で対応したのが俺とルフ男とルフ子だ。

 「というか五次面接を行なったイシュタル、ゼルギウス、リンの3人の判定では『優秀な文官候補の壮年の男性』となっているんですが」

 「性別すら違うよね」

ルフ子が書類を見ながら告げると、ルフ男が呆れながら呟く。

それにロキは晴れやかな笑顔で堂々と告げる。

 「私の変身魔法を使えば一発ですわ」

いっそ清々しいまでのなりすまし宣言だった。

 「なるほど見抜けない方が間抜けということか」

 「実に僕ら好みだね」

 「ここまで正面切ってイカサマされるのは想定外でしたね。私たちに対してイカサマを仕掛けるという勇気は買いますが」

 「お褒めいただき恐悦至極ですわ」

俺とルフ男とルフ子は逆に好印象を抱く。バレないイカサマはイカサマではないし。軍師という生き物はどれだけ相手を出し抜くかなので、そういう根性は実に我々好みである。

 「だがなぁ……これでロキ雇ったら危険だよなぁ。絶対に裏切るだろ」

 「僕らの首を手土産に裏切るとか鼻歌交じりにやるだろうしね」

 「私のことを理解してくださっていて結構ですわ。ですが、貴方達にも利益はありますのよ?」

 「是非聞いてみたいですね」

ルフ子の言葉にロキは妖艶に笑う

 「私の身体を好きにしていいですよ?」

 ((ガタッ!!))

ロキの発言に思わず席から立ち上がった俺とルフ男はルフ子に即座にステイさせられた。

 「おっぱい揉むのはOKですか? (やれやれ、色仕掛けなんかに俺たちが引っかかると思っているのか?)」

 「待つんだ召喚士、おっぱいの前にうなじをクンカクンカするのが先だよ。(僕らが重要視するのは能力だよ。そこに性別や年齢は関係ないからね)」

 「2人とも。本音と建前が逆ですよ」

俺とルフ男に突っ込みを入れるルフ子。1人だけカマトトぶりやがって。俺とルフ男はギムレーの残念ぶりがルフ子に混ざり始めているのを知っているんだぞ。

 「さて、真面目に話をするとしましょうか」

 「あら? まだ続けますの?」

 「続けるも何も面接は始まっていないだろうに」

ルフ子の言葉に薄ら笑いを浮かべながら発言するロキに俺が突っ込みを入れる。全く、ルフ男とルフ子のせいで無駄に時間を食っているじゃないか。

 「ですがもう合否は出ているのでしょう?」

ロキの言葉に俺たち3人は巫山戯た雰囲気を消す。すると室内に緊張感が張り詰める。

 「なるほど。ではロキさんが既に合否が出ているという結論に行き着いた過程を知りたいね」

ルフ男の言葉にロキは楽しそうに笑う。

 「貴方達がやっている仕事に私ほどの適任者はいないでしょう? 他人に化ければ他国の要人とも簡単に接触でき、汚れ仕事も厭わない。貴方達にとってはこれほど使い勝手の良い駒はいない」

 「確かにその通りですね。ですが、貴女を雇うのは私達の命を常に危険に晒していることと同じです。自分の命を賭けてまで貴女を雇うとでも」

ルフ子の言葉に心底楽しそうに笑うロキ。

 「おかしなことを言いますわね。貴方達3人が自分の命が危ういという理由だけで私という優秀な駒を逃すわけがないでしょう? むしろ貴方達3人の頭の中には既に私をどう利用するかの計略や政略、謀略が渦巻いているでしょうに」

 「……この世界の人間にしては随分と賢しいじゃないか」

俺の言葉にロキは妖艶に微笑む。

 「ルフ男はどう思う?」

 「確かに彼女の能力は有益だ。使える駒が多いに越したことはないよ」

 「ルフ子は?」

 「ルフ男と同意見ですね」

ルフ男とルフ子の言葉に俺は力強く頷く。

 「いいだろうロキ。貴女をこのヴァイス・ブレイブ自治領が買おう」

俺の言葉にロキは立ち上がると優雅に一礼しながら口を開く。

 「このロキ、世界平和のために力を貸しましょう」

 




ロキ
FEHのおっぱいさん。召喚されたら困るなぁ(ムスペルでの話の展開的に)と考えていたら颯爽と登場。無料召喚で来るとか嫌がらせが酷いですよ。作者は外伝のストーリーをまだクリアしてないからわかりませんが、この先に本編で登場することになるときっと三軍師を殺すために暗躍するのでしょう。

三軍師
おっぱいさんの能力考えたら絶対に利用するよなぁ、と思ってこの話が思いついた。ムスペルの話を引きずっているので後半が若干シリアス気味。行き当たりばったりの作品なので設定の矛盾とか気にしてはいけません。


お久しぶりです。仕事の関係で執筆時間がない作者です。サイラスとハロウィンカゲロウとハロウィンミルラが召喚されてネタも考えていていざ書く段階になってロキさん実装からの無料召喚で急遽こちらの話に。ちなみに無料召喚で出た無色をもう1個回したらタクミ(ノーマル星5)の二枚抜きが発生しました。近距離反撃を弓リン(騎馬か伝承)に没収させるかなぁ。え? 凸らせる? うちはロリコンには厳しいヴァイス・ブレイブなんで。

ロキさんの育成に入ったのでまだ外伝のロキさん話をクリアしていない作者。ひょっとしたらヴェロニカちゃんと同じで別世界からの召喚かもしれませんがこの作品では同一世界で入社試験を受けにきたご様子。大丈夫? この企業の体質やばいよ?

蒼炎・暁キャラをあんまり弄っていないことに気づきました。なんとなく壊しづらいキャラが多いんですよねぇ。シグルーンが実装されたら即座に出しますが。扱いはきっと女神パオラと同じ扱いか、のじゃロリ皇帝のお母さん役。

どうでもいいですけど『甘々と稲妻』『高杉さん家のお弁当』『うさぎドロップ』『週末親子』の影響で召喚士に養子を作りたくなりました。FE作品でキャラ見繕って養子設定作るかなぁ。せっかくうちの召喚士は異世界召喚体質ですし。

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