召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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セルジュファン注意。酷いキャラ崩壊をしています。


イかれたヴァイス・ブレイブにようこそ!!

 「聞いてますか聞いてませんね召喚士さん何度も言うようですがミネルヴァちゃんは超絶キュートで世界一可愛い飛龍なんですあの鋭い眼差しに輝く鱗と鋭い牙とかかわいすぎて死んじゃいそうになると言うかまさしく天使なわけで今朝もご飯をあげに行ったら眠そうな瞳を必死に開きながらか細くなくっていう甘えた行為をしてきてくれてそれがもう可愛いを通り越して尊いの域に達している状況なんですけどそれがみなさんにはわかってもらえないのが悲しいんですよね天馬騎士や他の方々なら仕方ないんですけど同じドラゴンナイトであるミネルバさんやカミラさんも『可愛い…?』と若干訝しげなのが納得できませんそんな中でミネルヴァちゃんの可愛さを理解してくれる召喚士さんは私的に超高ポイントなわけでやっぱり仕えるならヴィオール家以外だったら召喚士さんがいいかとも思っているわけですよ私的好感度はミネルヴァちゃんから越えられない壁のトップにいるのは召喚士さんなわけでそれでもやっぱり一番はミネルヴァちゃんなんですよあぁもう可愛い以外の語彙力が消滅するほどのミネルヴァちゃんの可愛さに何も言えないわけでそこで私と同じくミネルヴァちゃん愛好家の召喚士さんに私を孕ませてくれることによって私の大きくなったお腹を優しげに見守ってくれるって言う素晴らしい光景を想像するとそれって完全なる黄金比なのでやばい達する達するぅ!!

 「おうそうだなジェローム!!

完全に自分の飛龍への愛が天元突破して壊れているセルジュストッパーの息子を呼び出すと、息子の方はゲンナリとした表情で母親を引きずっていった。女性英雄でも数少ない崩壊キャラであるが、相手をするのは疲れるので真面目に相手をしたくない人物である。

隣でゲンナリとした表情で座っている新人召喚士に俺は声をかける。

 「どうだ、クリス。ここでやっていけそうか?」

 「いや、これは厳しいでしょう。何ですかこのキャラの濃さ。エクスカリバー使う修羅道に落ちた人とか、双子の妹をストーカーする人とか、幼馴染をストーカーする人とか、実の兄を見つけたら即殺す精神の人とか、自分達の世界感を形成する双子としか思えない二人組とか、召喚士を崇拝する狂信者とか、イケメンの皮を被ったロリショタ好きとか、完全にオタクの道に入り込んでいるラスボスとか……ここにはまともな英雄はいないんですか?」

新人召喚士のクリス(エクラ)に英雄紹介と言う名目で、このヴァイス・ブレイブの悪しきメンバーを紹介したら既に憔悴し切っている。

 「安心しろ。次はまともだから」

 「その言葉で入って来たのがセルジュさんだったんですけど?」

クリス(エクラ)の言葉を俺は笑顔でスルー。

そして次の英雄が入室して来た。

 「やぁ。ここで新しい召喚士と親睦を深めると聞いて来たんだけど」

その英雄を見た瞬間のクリスの動きは素早かった。座っていた椅子から見えない速度で降りると入室して来たマルスに騎士の礼をとる。

 「お久しぶりです。マルス様。マルス様の臣下・クリス。御前に罷り越してございます」

クリスの突然の行動にマルスは一瞬だけ驚いた表情を見せるが、すぐに嬉しそうな表情になる。

 「クリスじゃないか!! 行方不明になって心配していたんだけど、元気そうで良かったよ」

 「おぉ……マルス様にご心配をかけるとは不忠の極み。なればこのクリス。この腹を掻っ捌いて詫びといたしとうございます」

クリスの言葉に焦ったのはマルスであった。

 「よしてくれクリス。あの戦いを戦い抜けたのもクリスがいてくれたからこそだよ。そうだ。ここにはシーダはもちろん僕らに協力してくれた英雄もたくさんいるからみんなとも挨拶を済ませて来なよ」

 「は!! マルス様の御忠言。このクリス。確かに承りました」

その後は特に特筆すべきこともなく、穏やかな談笑をしてからマルスは部屋から立ち去る。その後ろ姿を見ながらクリスはポツリと呟く。

 「マルス様こそ至高の君主。異論は認めない」

 「まぁ、自分が仕えたい人間は個人の自由だから深くは突っ込まないけどさ、それだったらなんで異世界に高飛びかましたんだ」

俺の言葉にクリスはものすごく複雑そうな表情を浮かべる。

 「いや、ね。君主は文句なしで同僚にも比較的良かったんだけどね」

 「だったら何が問題だったんだ?」

俺の言葉にクリスは一度だけお茶を飲んで一息吐く。

 「カタリナがガチレズだった」

 「……うわぁ」

クリスの言葉に俺は思わずドン引きの声を出す。

 「私はいくらノーマルだって伝えても『愛に性別は関係ありませんから』ってこっちの発言は全無視。私がちょっと男性と話をしているとハイライト無くした眼で『浮気ですか……?』発言。そもそも付き合っていないし私は女だし性癖もノーマルだし……はは、どうやったらあのメンヘラストーカー女から逃げれるのかな?」

 「もういい……!! もう休め……!!」

真顔で涙を流しながらのクリスの発言に俺も思わずフォローをしてしまう。そこにいたのは自分がノーマルにも関わらずガチレズにストーキングされる哀れな生贄がいた。

 「まぁ、次で最後だから安心しろ」

 「これでヴァイス・ブレイブにいる英雄の半分くらいですかぁ。いっぱいいますねぇ」

 「シリーズのパーティーゲームだからな」

 「それ以上いけない」

そんな簡単なやりとりをしながら次の英雄が入室してくる。

 「すまない。ここで新しい召喚士との顔合わせと聞いたんだが」

 「あぁぁ!! 知りません知りません!! 私はエクラなんでクリスとか言う美少女剣士とは一切関係ないんで!!」

 「えぇい!! 往生際が悪いぞクリス!! 諦めてカタリナが召喚された時のストッパーになるがいい!!」

ロディとクリスの言葉を聞きながら俺はこのヴァイス・ブレイブの行く末を心配するのであった。

 




セルジュ
公式四コマでやろうと思っていたミネルバとの名前ネタを先にやられたのでこちらはミネルヴァちゃんへの愛が天元突破している完全キャラ崩壊になりました。勘違いしないで欲しいのは作者はセルジュも好きなキャラだと言うこと。なにせ覚醒の結婚相手として候補としてガチ悩みしたレベル。だがキャラは壊す。

クリス
別名・エクラ。今回は新米召喚士としてヴァイス・ブレイブにどのような英雄がいるかの面談を行った。そしてあまりの酷さに胃がバースト仕掛けた時に絶対的忠誠を誓うマルスの登場によって復活した。ちなみに性癖はノーマルである。

セルジュの怪文書
まさかのセルジュ怪文章枠に書いた作者も驚いている。



そんな感じで新人召喚士エクラ(クリス)の英雄達との対面話でした。本当は一人一人書きたかったけど。時間と手間を考えて前から考えていたセルジュだけほう放り込みました。セルジュファンの皆さんは申し訳ありません。

さて、感想にて『なんでクリス女なん? レズ好きなん?(意訳)』のご指摘を受けました。これには砂場の山より高い理由と水たまりより深い理由があるのです。クリスを男にしてしまうとカタリナと普通にカップル成立して面白くない。そこでクリスを女にして尚且つカタリナをガチレズにすることによってクリスの受難を見れらて愉悦することができるわけです。
ようはクリスを女にした方が面白いから女にしたと言うわけですね

次回は未定。1/11の新英雄召喚で誰かが来るかによって書くかを決めるかもしれません。

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