「あん? 召喚士はどうした?」
「やぁ、ヘクトル。召喚士だったらほらデイリーのあれだよ」
召喚士の部屋にノックなしで侵入したヘクトルは自室以上に寛いでいるエリウッドに部屋の主の行方を尋ねる。エリウッドのロイプロマイドの整理をしながらの返答に少しだけ首を傾げたが、すぐに思いついたのか頷いた。
「無料召喚チケットか」
「そ。それでルゥを出すために緑を回しに行ったよ」
「ご苦労なこったな。どうせ出ねぇのに」
「それでもルゥは欲しいじゃないか……!!」
「でも出ないだろ……!!」
ガチャというクソ文明に呪いを放つバカ二人。なにせ二人もガチャのせいでそれぞれ子供達の装備を手に入れ損ねている。
『うわァァァァァァぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!』
「うん? 召喚士の声か?」
「そうだね。赤でも引いてリンでもすり抜けたかな」
ヘクトルの言葉にエリウッドが軽く答える。
そして廊下から慌ただしく走る音が聞こえてきたかと思ったら部屋の扉が荒々しく開かれた。
「うわァァァァァァァァァァあぁ!!!!!!!!!!!」
「お、おう!? どうした召喚……士?」
「君がそこまで取り乱すなんて珍し……い?」
ヘクトルとエリウッドも最後は尻すぼみになる。
なにせ召喚士に連れられて目を白黒させて驚いているルゥがいる。
「「「うわァァァァァァァァァァァァぁ!!!!!!!!」」」
「え? エリウッドおじさん? あれでも若い?」
叫びが増えたことに驚きつつ、自分の知り合いが若い姿でいることに驚くルゥ。三馬鹿はそれを気にせずにルゥを担ぎ上げるとダッシュで治安維持部隊詰所に向かってダッシュする。
そして扉を乱暴に開いた
「「「うわァァァァァァァァァァァァぁぁぁ!!!!!!!!!!!」」」
「うるさいわよ三馬鹿。少しは静か……に」
治安維持部隊隊長のリンもルゥの姿を見て不機嫌そうな表情から喜びの表情に変わる。
「「「「うわァァァァァァァァァァァァぁぁxァァァァァ!!!!!!!」」」」
「え!? また増えた!?」
驚くルゥをよそに三馬鹿+リンはルゥを担いで次の部屋に向かう。次の部屋は黒い牙の面々がルゥがこないことに不満を言っている部屋だ。
四人は乱暴に部屋を開けながらルゥを立たせる。五月蝿いことに文句を言おうとしたウルスラ、リーダス兄弟、ラガルトもルゥを黙って見つめた後に歓喜の声を挙げる。
『うわぁァァァァァァァァァァァァァァァァあx!!!!!!!!!』
「え!? ウルスラおばさんは姿変わってないけど、ロイドおじさんとライナスおじさんとラガルトおじさんだよね!? 若いけど!? え!? 僕また担がれるの!?」
『うわァァァァァァァァァァあっァァァァァァァァァ!!!!!!!!』
最終目的地は息子が来なくて悲しんでいた大天使の部屋である。
大天使ニノエル愛で隊のメンバーは歓喜の声を上げながら部屋の扉を開き、ニノにルゥを見せる。するとニノエルは花が咲いたような笑顔を浮かべた。
「あ!! ルゥ!!」
「え!? お母さん!?」
そして部屋にルゥと途中で捕まえたレイを放り込んで部屋の扉を閉める。
『おっしゃぁァァァァァァァァァァァあっぁっぁっぁ!!!!!!!!』
そして烈火組の歓喜の雄叫びがヴァイス・ブレイブに響き渡った。
ルゥ
胡散臭い男に召喚されたと思ったら若い時の姿の知り合いばかりで驚き倍増。とどめに姿の変わらない母親の姿を見てルゥは考えることをやめた。
烈火組
『□?□!!□!?□?!□□!!!!□!!!!!!!!!!』(言葉にならない歓喜の叫び)
そんな感じで無料召喚チケットでまさかのルゥくんがログインしました。いけるんじゃないかと思って残っていたオーブをぶっぱしたところティトと飛行オリヴィエ(二人目)もログイン。今日は当たりの日やな!!