召喚士と英雄の日常   作:(TADA)

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鬼畜クソ軍師!(挨拶)


今回はみんな大好きミコトマッマのお話です。いつもよりキャラ崩壊は少なめ。ついでにネタも少なめ。


召喚士とミコト

今、俺の部屋にはミコトがいる。彼女が召喚された時の白夜一族の嬉しそうな表情が忘れられない。一人、タクミだけは召喚早々に性癖のことで大広間でお説教を食らっていたが、我がヴァイス・ブレイブでは珍しいことではないので全員がスルーしていた。

 「それで? どうかしたか?」

ゆったりとした動作でお茶を飲んでいたミコトに俺は声をかける。

 「あぁ、そうでした。お茶が美味しくて忘れてしまうところでした」

なんというノンビリ空間。フロリーナ達がミコトと一緒にお茶を飲んでいたら朝だったのが夕方になっていたと言われたことは伊達ではない。

ミコトは湯飲みを置くと悲しそうに俺を見てくる。

 「召喚士さんはご両親がいないというのは本当ですか?」

この情報を知っているのは師匠と飲兵衛姉弟子、そして俺を除けば一人しかいない。俺が台所を見ると高速で視線を逸らしたリンがいた。

 「リン?」

 「ち、違うのよ……? ミコトの溢れ出る母性に負けてついぽろっと溢しただけなのよ……?」

 「だが俺に無断で俺の個人情報をばら撒いた罰は受けてもらうからな」

 「私に酷いことをするつもりね! エロ同人みたいに! エロ同人みたいに!!」

 「自分から墓穴を掘る趣味はないわ!!」

速攻で俺の外堀を埋めにかかったリンに言い返す。なぜ、俺に好意を寄せてくるのは肉食系ばかりなのか。

俺とリンの漫才を気にした風もなくミコトは酷く悲しそうな表情になっている。

 「あぁ、やっぱりそうだったのですね……わかりました。それでは私が召喚士さんの母になりましょう」

 「お前は何を言っているんだ」

 「まぁ、お前だなんて他人行儀ではなく、母と呼んでください」

 「いえ、結構です」

俺の言葉に瞼に大量の涙を浮かべるミコト。

 「まぁ……まぁ、まぁ!! やはり母の愛を知らないから恥ずかしいのですね。もう大丈夫です。母の愛を母が教えてあげます」

 「おい、リン。なんか人の話を効かないバーサーカーがいるんだけど」

 「人の話を効かないなんて珍しくもないでしょ」

リンの言葉にぐうの音も出ない。確かに我がヴァイス・ブレイブにはヘクトルとエリウッドを筆頭に話を効かない連中ばかりだ。

 「さぁ、召喚士、母のことを母と呼んでみてください」

 「いや、呼べないから。それやると一部のif組が言質とったって言ってif世界に強制連行されそうだから」

主にアクアとカミラ姉さん。連行されたら俺を巡って暗夜と白夜の戦争になるかもしれないが、多分カムイ’sのところに行ったら解決する。

俺の発言をご都合的に解釈したのかミコトは笑顔になる。

 「まぁ、召喚士が私達の世界に来るなんて素晴らしいじゃないですか。その時は母も腕によりをかけて料理を作ってあげます」

 「話を聞いて」

こっちの話はガン無視で自分の都合の良いように解釈するのはなんなんだ。

 「そういえばリンさんと召喚士はどのようにして出会ったのですか? 二人の愛し合う姿を見れば運命的な出会いだったのでしょうけど」

ミコトの言葉に俺と机にやってきたリンは顔を見合わせる。

 「まず俺が行き倒れていたところをリンが拾ってくれたな」

 「まぁ」

 「目が覚めてリンに笑顔でお礼を言ったら思いっきり腹パンされたな」

 「え……!?」

ミコトの表情が慈愛に満ちたものから驚愕の表情になる。

 「待ちなさい召喚士、それだけだと私が好きな相手に暴力を振るう系ヒロイン扱いされるわ」

 「間違ってなくない?」

 「大いに間違っているわ。あの時腹パンしたのは貴方の笑顔が胡散臭かったからよ」

 「それだったらそのあとの顔面膝蹴りはいらなくない?」

 「だって隙だらけで蹲るのよ? 反射的に動くでしょ、体が」

 「これだから世紀末遊牧民族サカの民は嫌なんだ」

とりあえず殴って解決思考がサカの民の悪いところ。

 「まぁ、そのおかげでリンの前では素でいられるようになって、他の面々の前でも素を出せるようになったんだけどな」

 「……あれ? 間接的に三馬鹿が馬鹿になったのは私のせいだった?」

リンが超今更なことを言っているが俺はスルー。突っ込んだら俺が不幸になる。

 「それはそれで母は不安です。召喚士……いえ、息子がきちんとした家庭を築けるか……」

 「お義母さん、私に任せてください」

 「リン、さりげなく何を言っている」

 「まぁ……!! リンさんはそこまで息子を想ってくれているのですね。母は嬉しいです!!」

 「ミコトもその謎の息子推しをやめるんだ!!」

俺の言葉に慈愛の笑顔を浮かべるミコト。

 「ふふふ、恥ずかしがる必要なぞありませんよ? たとえ血は繋がっていなくても息子は母の息子です」

 「こっちの話を一切聞かないなぁ!! このバーサーカー!!」

 「話は聞かせてもらいました! ミコトさんはおばあちゃんになる!!」

天井裏からエントリーしてきた俺の養子・インバース。これはさらに場が混沌とする予感。

 「お父様のお母様がミコトさんになった場合、このインバースちゃんにとっては祖母!! つまりおばあちゃんってことになるんです!!」

 「「な、なんだってぇぇぇ!!!」」

とりあえずノリで驚くふりをする俺とリン。しかし、おばあちゃん扱いされてもミコトは笑顔を崩さない。

 「ふふふ、すでにカン男にカン子、それにシグレもいますからね。孫が増えるのはいいことです」

 「おばあちゃ〜ん、インバースちゃん奥義の螺旋が欲しいですわ」

 「まぁ、仕方ありませんね。それじゃあヴァイス・ブレイブにいるガルー族に頼んできましょうか」

 「待って!! まだフランネルのレベル40会話回収してないから!!」

え? 回収していたらいいのかって? それは時と場合によりけりだな。

 「ふふふ、さぁ、息子。母を母と呼んでみてください」

 「だからあんたは母じゃないし」

 「恥ずかしがる必要なぞないのですよ。実の母と思って甘えてください」

 「いや、そもそもの問題があってな」

俺はそう言ってお茶を一口飲んでから口を開く。

 「俺、親がいたことないから甘え方とか知らない」

俺の言葉にリンとインバースは顔を背け、ミコトが絶望の表情になった。

 「まぁ、ままままままぁぁ!! わかりました!! 息子がそこまで拗らせているのでしたら母も一肌脱ぎましょう!!」

 「いや、放っておいてくれるのが一番助かるんだが」

 「具体的には一緒にお風呂に入りましょう!!」

 「物理的に脱いでるじゃねぇか!! そして発想がどこまでもif出身者だな……うぉ!? 力強!? やめろぉ!! 俺を女風呂に連れて行こうとするんじゃなぁい!!」

目つきが変わったミコトに強制連行されそうになったが、最終的に母と呼ぶことで落ち着いたのだった。

 




ミコト
CV大原さやかの母性愛の化身。その母性愛は召喚士の母親(強制的に)なるほど。今後は召喚士の保護者役を自認するが、基本的に全肯定する駄目親。

召喚士の両親いない設定
実は割と初期から決めてあった隠し設定

師匠と飲兵衛姉弟子
召喚士は烈火軍師という多くの方が忘れているであろう設定。ちなみに烈火世界では召喚士の師匠は有名な軍師だった模様。そして召喚士はその師匠の下で育った。つまり召喚士の外道と鬼畜の大半の元凶。ちなみに飲兵衛姉弟子はメイメイさん。



そんな感じでミコトマッマのお話でした。CV的に欲しかったのですが、実装された時はオーブが足りずに召喚できず、星4落ちするだろうと思っていたらしない。仕方ないので伝承英雄召喚の時に召喚しました。

なんか母キャラが全面に出されていたので押しかけお母さんになっていただきました。その過程で召喚士の隠し設定が出てきましたが気にしないでください。今後生かされるかわからないので。
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